(続きです)
「みなさん、今日はようこそいっしゃい…」
先生のマイクを通してのトークがはじまりました。
会場は静まり返り、皆、先生の話に聞き入りました。
低くてセクシーな声は聞きやすく、話の内容は面白くみんなを惹き付けます。私もオシッコの我慢が限界ながら一瞬、トークに聞き入っていました。
しかし同時に、それは3か月前を彷彿させる進行であり、私の意識は目隠しされたあのときの自分が鮮明に蘇っていました。
「それでは、今日のオブジェを披露しましょう…」
(あぁ、ついに…)
私の目は今、移動作業をしている間仕切り、いえ、その向こう側に見え始めた花園に釘付けになっていました。
それは、あの日の私を見るような気分で、心臓がバクバクしました。同時に見え始めた花束群に目も心も期待と注目を向ける自分がいました。
(続きます)
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