まだ、私が先生を男として知らない頃の話です。
新人モデルとして、まだ右も左もわからない日々を夢中で過ごしていました。
先生とは、お食事をしたり、この世界の相談事を訊いていただいていたことから、美容のための呼吸法を教授していただく話になりました。
週1~2回のペースで、先生の御自宅に通い呼吸法を教わりました。
この内容も実は官能的、非日常的なのですが、ここでは省きます。
呼吸法は見違えるような効果があり、話の面白さもあり、私の先生に対する憧れは、女の恋心に変わっていきました。
でも、先生には美人の奥様がいらっしゃるので、あまり情が移らないように気持ちをセーブしていました。
ある日、先生のスタジオに遊びに来いと誘われ、ビルの4階にあるスタジオを訪ねました。
スタジオは結構広いダンススタジオの形態をとっていて、振り付けもされる先生は、十数人の女性が丁度、バレエのお稽古の最中でした。
指導しているのは、年齢は40歳位ですが、美人で上品な女性です。
私はスタジオの奥で椅子に座っていた先生に挨拶をすると、暫く隣に座り、バレエレッスンを少しの間、一緒に見ていました。
すると、先生が、
「ともよもやってみろ」
と、私にレッスンへの参加を促しました。
「えっ? 私、何も持ってきてないので・・」
と戸惑うと、
「レオタードやシューズは更衣室に幾らかおいてあるから着替えてきなさい」
と、優しいけど逆らえない口調に圧倒され、
「はい」
と頷くと更衣室に向かいました。
(次回に続きます)
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