栃木は混浴が多いせいか、明らかに遠征できている（私は転勤族なので言葉で地元じゃないとわかります）ワニさんを多く見かけます。
規模の大きい温泉地だから名前が売れて、遠征してくるのでしょうね。

秘湯マニアの方とワニ目的の方は、見た瞬間に区別がつきます。
ワニ目的の方は、雰囲気は怪しいし、あからさまに女の尻を追いかけて移動するし、とてもじゃないですが静かに入っていられないです。
福島～栃木、特に田舎のほうは混浴の文化が残っていて、共同浴場は混浴になっているところも多く残っています。
つまり、地元の人がゆっくりと浸かる湯です。
ちょっと景気の悪い話しになりますが、田舎ではそんなに客が来ないので、男女別に２つも湯船を維持すると営業が成り立たなくなるという事情も背景にあるようです。

私がよく行く湯治場では、タオルさえ浴室に持ち込まない文字どおり素っ裸で入っている女の人がいますが、常連衆は既に見慣れているので普通に話をしていますし、本人も全く気にしていないです。
普通の秘湯マニアさんはびっくりするようで、湯船の端のほうで目線のやり場に困っていることが多いので、すぐにわかります。
ローカルな話題ばかりなので輪の中に入るのは難しいと思いますが、その場ではそれが自然なので違和感を感じないと思います。

狭いムラ社会の、あまりにも田舎で自然な混浴を大切に守っていただきたいと願います。
そういう雰囲気で温泉に浸かりたい方は、綺麗に整備された大きな混浴温泉宿ではなく、寂れたボロい共同浴場や湯治場へ行ってみてください。
何度か通っているうちに地元の人から顔を覚えられ、声をかけられ、輪の中に入れてもらえることでしょう。