シチュエーションとしては行き止まりの道である。なんとなくもやもやして徘徊していると軽の営業車が休憩中であった。中を見ると20台とおぼしき女性が化粧を直している。周りは見晴らしが良く、人が来ても小生が何をしているか分からないうちにPをしまう事ができる。小生は車を終了後に逃走しやすい場所に移動し、彼女が前を向いたら必ず気付くであろうポジションにておもむろにPを出ししごき始める。フロントガラスは反射の為に室内の様子はここからは見えない為、歩きながら近寄りそれとなくアピールしながらまた元のポジションに戻る。そこでスケベな女性なら注視するであろうかと思われるのであるが、今回の彼女は車をUターンさせ始めたのであった。とりあえずそのままバックミラーに写っているのを意識しながらSにいたり、長居は無用とばかりにその場を速やかに立ち去る小生。そして予め考えていた逃走コースをたどりながら車に戻るのであるが、この瞬間が実はスリル満点であったりするのであるが。やがてやや迂回しながら車に無事に戻った小生は公園越しに先程の女性が移動した車が停まっているのを発見しながらその場を脱出したのであるが、スタートして数百メートルも行かないうちにパトカーとすれ違う事となった。赤灯こそ回していないものの、明らかに先程の女性が通報したのであろう。なぜならばその先に行ってもパトロールしなければいけない様な場所は何も無いからである。「君達が追うべき通報された変質者はここにいるぞ」と心の中で笑いながら、あと数分遅ければ車に乗り込むところなぞKに見られていただろうし、服装等から小生を犯人であると見破り、職質→任意同行→面通し→事情聴取→自白→打ち首→獄門→余の者終生遠島となったであろう事は火を見るより明らかである。しかし、ことRの通報となると駆け付けるのが早いのなんの。安全ラインは3分と見ているがまるで銀行強盗並である。近年は携帯電話なるもののおかげでRはしづらくなった。確実に通報されていないのを確認できないので、この辺りで通報されたか…と言うラインを判断するのが非常に難しくなった。女性のタイプとしても一人で営業に回るくらいだから気が強いのが多かろう。何はともあれ、同じ現場に長時間いないと言うのは鉄則である。