昔、多数ある持ち場の内の一つとして世話になっていた某女子校の周辺は割りとポイントが多く、一部は露出報告済みであるが、今回の話はそのアパートの横にある5階建ての団地からの話である。2棟あるうちの1棟、女子校寄りの棟は屋上に通じる扉にカギが掛かっておらず、Rには絶好のポイントである。階段を上がり静かに掛け金をスライドさせて扉を開き、また静かに閉じる。女子校3階には昼休み後半の暇そうなJKがちらほらとしている。さっそくズボンを下ろしOを始めると、すかさず気付いた数人がニコニコしながら小生のOを観賞している。やがてギャラリーも十数人に増え、適当に楽しんだ小生はSに至りフィニッシュ。長居は無用とばかりJKに別れを告げ、来た扉を開けようとすると…どうした訳か開かない!出口は当然そこしかない。女子校からはその様子を見ていたJKの失笑が聞こえる。仕方無しに小生はとりあえず女子校からの死角に入り考える。そしてフェンスなど無いその屋上縁から下を覗いたが誰もいない。子供でも遊んでいれば開けてもらおうかと考えたのだが。ここで想像していただきたい。何しろ普通の5階建て団地である。団地の壁面から階段の踊り場がぽっかりと口を開けている。屋上の縁からぶら下がれば届かない事もない。どの道このままでは誰かに開けてもらう他に脱出する術はないのである。物干し場でもなんでもない、単なる屋上である。何故こんな所にいるのか、見つかった時に明らかに不自然である。意を決した小生は屋上の縁から踊り場への脱出を決心した。再度下を覗くとやはり5階建ての屋上であり、落ちたら只では済まない。当然死ぬことも考えられる。新聞になんと書かれるだろうか…等と想いを巡らせつつ、付近に人がいないのを確かめ、後ろ向きに足から身を宙に踊り出す。両手はしっかりと塀の縁を掴んでいる。予め見当を付けていた踊り場の塀の辺りに右足を伸ばすとしっかりと地に足が付く感触。そして左手はしっかりと屋上の塀の縁を掴んだまま右手を反対に伸ばし今度はしっかりと踊り場側の天井の縁を掴む。そして一気に踊り場へ身を移した。無事生還の安堵感から開かなかった扉を見に行くと、音をたてたくない為にぎりぎりまでしかスライドさせなかったバーが閉めた僅かな弾みでずれてしまったものと判明した。人生において死を意識する時というのはそうそう無いのではないだろうか。そんな貴重な体験であった。この話はフィクションである…事が前提である(笑)