高圧電流銃を使い、女性を乱暴しようとしてけがを負わせたなどとして、婦女暴行致傷などの罪に問われた、別府市野口元町、自動車販売店従業員田原直也被告(27)の判決公判が二十七日、大分地裁であり、久我泰博裁判長は懲役四年六月(求刑・懲役七年)を言い渡した。
久我裁判長は「ストレスを発散しようとした犯行動機は自己中心的で酌むべき事情は何も存在しない。犯行は計画的で高圧電流銃を使うなど、犯行態様は凶悪かつ卑劣」と批判。
「被害者は耐え難い恐怖と苦痛を被り、人格を踏みにじられるような屈辱感を味わっている。同種余罪が十数件あると供述しており、常習性がうかがわれる」と述べた。
判決によると、田原被告は昨年夏から秋にかけ、別府市内の路上などで、十代の女性三人に対し、乱暴しようと高圧電流銃を押しつけるなどし、顔などにけがを負わせるなどした。