露出苦い体験

割と前に、私は軽いRでKに突き出された。逮捕にはならなかったが、しっかり身元を記録され、次は逮捕だと言われた。
衣服の上から形を見せただけだったが、相手が騒げばこちらは突き出される。現行犯逮捕を免れる方法は、そう易々とは使えない。

あれ以来、私は自分の自己顕示欲を、芸術表現に振り向ける努力をしてきた。かなり成功している。表現活動をする作業時間だけは、熱中できるのでRはしないで済んでいる。
しかし、少しでも表現を休めば、もちろんたちまちにして道行く女たちの視線に自分の物を差し込みたくなる。
そして、これで私は良いのだと占い師に言われている。私は、この道を進んでいるから自分の運命を生きている。
日々瞑想をしていれば、Rよりも素晴らしい何かに出会えると断言してもらっている。実際、単なるRではない少女たちの好奇心との関りを、求める少女に対してだけしている。まだまだ先があるのかもしれない。いつかは捕まるのかもしれない。
しかし、私はもう、自分の性癖を呪ったり、嫌悪感を持って見たりしない。私は、これがあるからこそ自分らしく生きている。Rは自分自身だ。
ただ、捕まらないように用心はする。求められるものを、求める人をしっかりと見定めて差し出す。求めている少女は確かにいる。いくらでもいる。
それを見つけるかどうか。怖がらせないかどうか。それだけ。もちろん、一歩踏み外すと逮捕が待つだけだ。