この時期になると今でも必ず通ってしまう場所があります。
それはお花見の名所です。
それほど有名ではないのですけれど、家族連れでお弁当を広げて楽しめる公園です。
主人の転勤前に慌てて結婚して、初めて所帯を持った家の近くの公園です。
結婚した翌年の春。
初めて2人でお弁当を作って行ったお花見の場所でした。
毎年その公園に行くのが恒例になっていって、子供達が産まれてからも、少し離れた場所へ引っ越したあとも、満開の時期には行ってました。
若い人達が騒いだり、泥酔した酔っ払いのおじさんがいるような場所ではありません、家族連ればかりのせいかゴミは皆んなが持ち帰っていて、いつも綺麗になっているところです。
お酒の匂いもしませんし、タバコを吸う人も見かけないところです。
私の苦い体験はその場所で起こりました。
普段は人影もまばらな公園です。
子供連れでお散歩してる人や、たまに若い2人が手を繋いでデートしているのを見かける程度です。
それでもお花見の時期だけは、シートを敷いてお弁当をいただいてる人達がそこそこいるのですが、場所取りとかしなくてもすぐにシートを敷ける場所は見つかるくらいのところです。
お弁当を食べて少しだけ子供を遊ばせたら帰る人達が多いから回転も早いのかもしれません。
あれはもう6年前のことでした。
恒例の家族でお花見に行ったときのことです。
お弁当も食べ終えて子供達も広い公園を走り回って疲れたようなので、そろそろ帰り仕度を始めたときでした。
主人は会社からの電話で急きょ呼び出されたのでした。
荷物を車に乗せたのですが、子供達をみたらお友達とばったり会ってしまい、もう少し居たいと言って言うことを聞きませんでした。
荷物が無ければ大丈夫かと思って主人と別行動にすることにして、私達は残りました。
子供のお友達のご家族に、どうぞって誘われたのですが、久しぶりに公園を歩いてみたくなって、私は一人でお散歩することにしました。
公園の裏手にまで行って人影もまばらになったところに、お手洗いがありました。
お花見をしていた場所にもお手洗いはありますが、そこは出入りするのにはお花見している人達からも丸見えですし、汚くはないのですが古くて男女兼用の個室と和式なことを知っていました。
裏手のお手洗いに初めて入ってみたら、造りは同じでした。
人影も見えなかったので、すぐに済ませてしまおうと思って入ったんです。
3つある個室の1番奥は故障中の張り紙があり、1番手前の個室にはエッチな本が数冊も開いたまま置かれていたのと、使用済のコンさんがいくつか床にありました。
私はドキッとして、我慢して外に出ようと思ったのですが、男性の話声が近くなってきたことに気づいて、慌てて真ん中の個室に入ってしまいました。
話し声と会話から、若い男性と不倫の女性のようでした。
2人は迷わず1番手前の個室にすぐに入って行きました。
会話の内容から2人はそこでエッチをしてから、女性にコート一枚で公園をお散歩させながら写真とか動画を撮って帰ってきたところのようでした。
写真や動画を女性に見せながら、いやらしい言葉で女性を責めるように話していました。
私は身動きも出来ずにおとなしくして、早く先に居なくなって欲しいとばかり思っていました。
ところがでした。お隣りでエッチが始まったみたいで、私はドキドキしていました。
私の心臓の音がお隣りに聞こえるような気がするくらいでした。
もうあまりのことに殆んど覚えていませんが、旦那さんのと、どっちがいい?って聞かれて、女性は、こっち こっちのほうがいいってはっきり言ってましたし、すごく興奮している声で答えているのが判りました。
だって物凄く気持ち良さそうだったんです。
露出。その女性は恥ずかしいことをさせられるとたまらなくなるそうです。いつまでも続くそんな言葉のやりとりに、まるで私が恥ずかしいお散歩をさせられている気にもなっていました。
今までに何人もの男性にも、見せたり、覗かせたりしたこともあるみたいでした。
男性に責められらがら、一人で露出してオナニーしてることも言わされていました。
その人は中学生の時からしてきたことも言わされていました。
私はその言葉を疑うこともなく、聞き入ってしまっていました。
もう何年もレスだった私には刺激が強すぎて、頭がボーっとして、何も考えられないくらいになっていました。
激しく力強くされてて、まるで私が犯されているような気持ちにもなり、
2人の足に蹴飛ばされてか、下の隙間から床にあったエッチな本とコンさんがだんだんこちらに来てしまっているのを見て、激し過ぎるその勢いを感じて、激しく突かれている音と2人の激しく荒々しい吐息といやらしい会話に、私は触っても触られてもいないのにいきそうになっていました。
少しでも触れたらすぐにいってしまう感覚になっていました。
2人が出て行った後も、私の頭の中はエッチな妄想でいっぱいでした。
私も恥ずかしいことをさせられたり、言わされたりしてみたい。
そんな欲求から、全てを脱いでみてしまいました。
物凄い開放感と恥ずかしさ。
あの人が言っていた言葉を思い出しながら、同じように口にしてオナニーをしてみました。
あっと言う間でした。
ほんの数秒で我慢していたオシッコが無意識に吹き出してしまいながら、全身が痙攣するくらい感じてしまいました。
今まで感じたことのないくらいの快感でした。
興奮収まらない私は隣りの壁に近づいて、しゃがみながら光射し込む隙間に、広げて見せてオナニーをしていました。
その日からの私は、理性と欲求の葛藤の日々を過ごしていました。
満開だった桜もすっかりと散ってしまった頃までに2回。
子供達が夏休みになる前までには10回くらいその公園に通ってしまっていました。
個室で全部脱いでから扉を開けて出てみたり、開けたままオナニーしてみたりもすることも出来るようになっていました。
もっと強い刺激が欲しくなっていく自分に怖さも感じていました。
子供達の夏休みも終わりに近づいた頃。
我慢が出来なくなってしまい、私は欲求に負けて久しぶりの公園に行ってしまいました。
恥ずかしい行為に酔っていき続けた私は
身支度を整えていたときに、ずっと故障中の張り紙があった個室から人の気配を感じて息を飲みました。
私が水を流したタイミングで個室から外に出て行った感じがしたんです。
怖くなった私は外にも出られなくなってビクビクしていました。
しばらく縮まっていましたが、話し声が外を歩きながら近づいてくるのが判りました。
その人達と一緒になったら、誰かが待ち伏せしていても人の多いところまで行けると思って、そうっと扉を開けて個室から出ました。
トイレの外に出ようと思ったのですが、故障中の張り紙があった個室の扉が開いていて覗いてみたら、私が恥ずかしいことをしている写真がプリントされて個室の中にいっぱい貼ってあったんです。
下の隙間から見える私のあそことか、オシッコが出ているところとか、個室の中で裸になってオナしてるところとか。
パッと見た目ですけど幸いにも顔がちゃんと写っているのはなかったみたいでしたし、会話して歩いている人たちの声も通り過ぎて小さくなっていたので写真はそのままにして顔を隠して逃げるように外に出てしまいました。
いつ撮られたのか、まったく気づいていませんでした。
そんなことがあってから、私はあそこには行ってませんし、そんなこともしないようになりました。
ただ、この時期にははっきりとあの時の快感と、あの時の恐怖感が思い出されてしまうのです。
あの写真がもう消えて無くなっていることを願うばかりです。