「ばれませんように…」トイレの個室で素っ裸で祈る僕。
でもそんな思いを一瞬で崩してしまう言葉が聞こえてきました。
「ちょっと~、服置いてあるよ~。誰の~?」「え~っ?男物じゃん。…靴もあるよ。」ズボンのベルトが当たる音が聞こえます。女の子達が僕の服を調べているようです。「あっ…パンツもあるし」「「じゃあここで全部脱いで置いてったってこと~?」「何?何?変態さん?」僕は息を潜めて聞いていることしかできませんでした。
一人の娘が小声で「そこ、うちらが入ってきたときから閉まってない?」「故障中とかじゃないよね?まさか…」
ドアをノックする音。「誰かいますかぁ~?」もちろん返事なんてできません。「あっ、サイフ発見~」その声に僕は絶望的に…興奮のあまりサイフもポケットに入れたままだったのです。「いくら入ってる~?」「すごいよ!いち…に…さん…六万円!」「誰もいないことだし~、もらっていこっか?」わざと聞こえるように話しています。この状況だと普通気付きますよね。「服はどうするの?」「邪魔だから持ってっちゃう?」クスクス笑いながら話しています。僕はサイフの他に車の鍵もポケットに入れていました。服を持っていかれたら車に逃げることもできなくなります。(もう限界だ…)僕は蚊の鳴くような声で「あの…すいません…」ドア越しに話し掛けました。「やっぱり入ってる!しかも…男?」「やばいって、行こうよ」「大丈夫だよ」一人の娘がそう言うと「こんなトコで何してるんですか~?」僕は「あの…その服…僕のなんです…置いていってもらえますか?」女の子達はクスクス笑いながら「置いてって、だって。どうする~?」「じゃあ今どんな格好してるか教えて~?」分かっていながらの意地悪な質問です。僕は覚悟を決めて「今…何も着てません…」「キャーッ!やっぱり変態だ~」「どうする?置いて帰る?」「ねえ、ここ開けて出てきたら?そしたら考えてあげるよ」
僕は…半泣き状態で鍵を開けてしまいました…
「キャーッ!マッパだよ、マッパ!」「変態さんだ~」「こんなトコでなにしてるの~?」僕は足が震えてガクガクでした。内股で縮んでしまったチンチンを必死で手で隠していました。