昭和時代、今ほど性がオープンに語られることは少なかった時代
僕は童貞のまま、地方の会社に就職が決まり、親元を離れての寮
生活になりました。手作業の多い事業所でしたから、地元の奥さ
ん連中がパートとして大勢働く職場で、男性は庶務課の二人と倉
庫で重量物を扱う数名、品質管理と現場管理を兼ねたような部署
に3人ほどしかおらず、正社員としての女性は、経理と分析にい
る数名だけ。あとはみなパート、アルバイトの女性でした。女性
といっても皆、母より少し若い位のおばさんばかりで同年代はほ
とんど、いや、皆無でした。庶務経理、分析の女性も年上、三十
路近い姉御でぶっきらぼうで、つくづく女運悪いと嘆きながら、
工場の浴室で体を洗って寮に帰る日々。近くに、風呂屋もないよ
うな辺鄙なとこでした。連休明けに研修終了と同時に、女性パー
トの人事カレンダー管理を任され、各人の勤務パターンとかロー
テーション希望を聞きながらカレンダーを決めるという作業だっ
たので個々人と話す機会も多く、社食などでパート、アルバイトの
人たちと食事をすることも多く、屈託なく明るいおばさんたちに
乗せられて、飲み会に誘われるようになりました。近くに気の利
いた飲み屋があるわけでないので、独り身で、大きな部屋のある
人のところに各自、飲み物や食べ物を持ち込んでという健全な感
じだったのですが、たまには、うちでやりましょうと言い出した三
十路半ばの女性宅でやることになったとき、いつも、七八人でわ
いわいだったのにその時に限って、二人しか参加しない僕を入れて
も四人だけということがありました。七月近くで暑い夜でした。
みんな、大分お酒が回っていて急に話が変な方に行ってしまい、
清美さんというちょっとエロい感じの人が僕にしなだれかかって
来てみんなに聞こえるように言ったのです。
「ねえ、トムトム、独身寮にいるってことは独身よねぇ」
「ええ、そうですけど。妻帯者なら社宅の方に入れられるでしょ」
「そうよね。で、さあ、この辺、街まで出ないとお店とかないでしょ。」
「そ、そうですね、確かに不便で、休みに買いだめです。」
「ためるのよねえ。たまったものはどうするの?」
「じ、自炊して食べますよ。自炊できるんで」
「それはそうだけど、自然に溜まってきちゃうものは
どうするのかなって」
そのとき、もう一人の富江さんという清美さんの後輩も話に加わって来て
僕の隣に座った。そして聞いてきた。
「そうそう、私も気になってるの。」
「え、ナニがきになるんですかあ。」
その時、対面に座って飲んでた四十路近くのこの家の主でもある
ツバキさんが、援護してくれるかのように向こうから壁に寄り掛
かったまま、
「そんなの、トムトム、決まってるじゃないねえ。きかれなくたって」
とニヤッと笑いながらグラスを傾け、両膝を立てて座り直すと、ジワ
ジワと膝を開き始めたのでした。富江さんの手が太ももの内側をさする
ように撫で始めると反対側にいた清美さんも反対側の太ももの内側を同
じように撫で始め、勃起してしまって身動き取れなくなってしまったの
でした。ツバキさんが言いました。
「男の子は溜まったら、出す。それしかないじゃないねえ」
と。僕は何と言っていいかわからず固まり二人の間でどうすることも
出来ないでいました。清美さんが、
「あの寮で、一人で出してるんだあ。なんか、かわいそう。」
すると、富江さんまで
「あそこ、男子寮だけになっちゃったもんね。昔は向かいに
女子寮もあってさ、手伝ってくれたりした子もいたらしいけどね」
ともう、エロ一色の感じになっていました。僕も、酔っていたので
もうどうにでもなれと思ってしまっていました。目の前のツバキ
さんは、相変わらず股間をこちらに向けていました。そして清美に
「そろそろ楽にしておあげなさいな。」と。
「え? わたしでいいの? ツバキはなくて」
「とにかく窮屈そうだし、自由にしてあげてってこと」
「そ、そうですよね。ああ、ビックリした。」
「清美、準備できてんなら清美からでもいいんだよ」
「ほ、ホントに!それなら、もう、十分、花開いてるし」
「じゃあ、富江、手伝ってあげたら。」
「富江も準備できてますけど。」
「今夜のところは、清美に華持たせてやろうよ」女三人の
そんな話を聞いているうちに、富江さんにズボンのベルト
はずされチャック下ろされ、ブリーフを下げられ、大勃起
中のペニスがあらわにされてしまいました。清美が立ち上
がりパンツを脱ぐのが見えました。そして僕をまたぎペニ
スを腹に押し付けるように倒すと女の部分を押し付けてく
るのがわかり、清美さんが服のまま覆いかぶさって来るの
がわかりました。耳元で清美さんがささやくように言いま
した。
「あなた、童貞でしょ。」
「は、はい」
「初めての女、私でいいよね」
「え、ええ」
「じゃあ、入れちゃうよ。」
「じ、直にですか?」
「そうよ。」
「に、妊娠とかしたら」
「じゃあ、中で出さないで」
「で、でも、わかんない。もう、気持ちいいし」
「大丈夫。うまくしてあげる。じゃ、入れるね。」
ちょっと体が離れたかなと思った次の瞬間、ペニスの先端部分が
何かにくるまれたような感じがして、徐々に清美さんが降りてきて
密着感を感じました。意外と平気でしたペニスがどこかに入ってる
感じ、ああ、こんなもんかと意外と冷静だったと思います。
そのまま、しばらく抱き合っていました。清美さんが
「完全に奥まで入ってるの。そろそろ、動くけどいい?」
そういうと、お尻をグラインドするように動き出させました。
清美さんのため息のようなものが首筋にかかり、小声で
「あなたも、自由に動いて、気持ちいいように、ああ」
と切ない声。触発されて動き出すと、気持ちよさの次元が一気に変わり
ペニスの根元がピク付きはじめ、射精感がこみあげてきたので
「き、清美さん、なんか、ヤバい、出しちゃそう。」
といったのですが清美さん上下にもうごいたりするのでもう
たいへん。
「だ、ダメだ。そんな動いたら、ガマンできない。やめて!」
いうことを聞いてくれません。それどころか、
「はじめてなのに、よく持ってる。出したくなったら我慢しないで出して」
「で、でも、あああ、ダメダメダメ!!!」
「いいわよ。全部出して、わたしの中に全部出して」
しかし、それはまずいと思って肛門を引き締めたり、おしっこをガマンす
るように下腹を引きしめたりして射精に抵抗しました。
でも、その苦悶する感じが清美さんに伝わったのか彼女はいいました。
「大丈夫だから、安心して。思いっきり出して。思いっきり」
ガマンできませんでした。ドックンと一撃があって、あとはドクドクドクドク
といつまで続くんだというような快感が全身を走り抜けました。
僕は清美さんにしがみついて、「気持ちいいよ、気持ちいいよ」を連発して
泣きそうになっていたよと反対側の耳元でささやかれたとき、