時折、出張で訪れる、とある地方都市の駅ビル。
一番上層階のレストラン街フロアには、6人くらいで満員のキャパの喫煙ルームがある。
時間は14時過ぎ。タバコを吸う為に、わざわざエスカレーターを乗り継ぐ。
喫煙ルームは、胸から上くらいがガラス張り。人影は見えなかったので、時間も中途半端だし、貸切かと入ると、隅っこの死角にギャルが2人、横並びにヤンキー座りしていた。
一瞬ビビりつつ、ギャルの対角に背中を向けて、タバコを吸い始めた。
ギャル2人が、楽しそうに話しているのを背中越しに聞いていたら、ムズムズと露出の虫が。
自分、いつもナイロン素材のピタピタビキニパンツを履いている。白地だが、かなりのシースルーで、竿も亀もまるわかり。
そっとチャックをおろし、むんずとモッコリを引っ張り出す。何か言われたら、トイレで閉め忘れたと言い訳しよう。
バクバクで、スマホを見てるふりをしつつ、2人の方に向かい合う。その距離、わずか2メートルくらいか。ヤンキー座りの彼女達からは、視線正面に、スケステビキニパンツから飛び出している竿が来る。
ん?正面を向いたのに、2人は変わらずコスメの話で盛り上がっている。緊張で2人の顔を見れずにいたが、そっと目をやると、全くこちらを見ずに話し込んでいる。
やむなく、もう一本吸うか、とライターで火を着けた瞬間、一人がオワッ、と声をもらした。恥ずかしくて、やはり顔は見れないが、気付いた!と理解した。ここで動揺を見せたらダメだと言い聞かせ、スマホを見てるふりを続けるが、手が震えてるのが自分でわかる。
さっきまでと違い、ヒソヒソと話しながらププッと笑っている。
見られてると思ったら、どんどん膨張していく。その変化の様は、彼女達も、しっかり見ているだろう。これでは、トイレで上げ忘れたという言い訳は、通用するのだろうか。
と、「すみませ〜ん笑」とついに声をかけられた。
必死に平静を装いつつ、スマホから2人の方に顔を向けた。
2人ともニヤニヤと、僕の顔と股間を交互に見ている。
「チャック開いてますよ〜笑。飛び出してますよ〜笑」
え?と、何の事かと演技。
すると、もう1人が、股間に指を指して、
「チ◯コ出てますよ〜笑」
と、2人でギャッハッハ、と手を叩いて大爆笑。
あ、すみません!なんでだ…と白々しいかもだが、演技して、チャックを上げようとしたが、勃起のせいか、チャックがパンツを噛んだりして、少し手こずりつつ閉めた。わざとじゃなく、ホントに焦った。
すみません(汗)と謝ると、
「うっかりですか?わざとですかぁ?」
と言われ、しらを切るしかないと、わざとじゃないですよっ、と。
「へぇ笑。あんなパンツあるんですね〜笑」
と、絶対わざとだろと、わかってるように、返された。
い、いえ、失礼しました(汗)と答えて、急いで喫煙ルームを出ようとした自分に、
「また機会があったら見せてくださいね〜笑。でも、やりすぎないように気をつけてくださ〜い笑」
と大爆笑されながら見送られた。
かなり慌てたけど、あとになったら、あのノリなら、もっと色々乗ってくれたかな、と少しだけ後悔しました。