その日、露出の虫に日がついたのは、某駅構内のトイレが始まりだった。
小が限界に達していた自分は、電車を降りるなりトイレに直行した。トイレ内には、小便器が3つ。手前に一人のサラリーマン。一番奥の便器は清掃員のおばちゃんが手でゴシゴシ便器を磨いていた。
必然的に、真ん中の便器に立ち、用をたし始めたところで、手前のサラリーマンは小便を終え、手も洗わず立ち去る。
我慢の限界だった自分は、とにかく小便を始めた。と、ふと横の清掃員が、ゴシゴシと手だけは動かしているが、あからさまに僕の息子を見ている。あまりにあからさまで、チラッととかいうレベルでなく、無表情にガン見している。年の頃は、50代位のおばさんだが、余りにジーッと見ているので、小便途中に関わらず、勃起してしまう。小便してる時に勃起すると、なんか出づらいと感じつつ、おばちゃん相手に勃起してる自分て、と情けなくなるが、ビンビンになった僕の息子を、おばちゃんはやはり凝視し続けていた。今までも、時には公衆トイレで掃除中になった事はあるが、隣の便器でしゃがんだ清掃員に、あんなに至近距離でガン見された事はなかった。しばらく勃起を見せつけていたところで、一人のおじさんがトイレに入ってきたので、勃起していたせいか、変に残尿感が残ったままだったが、慌ててトイレを出た。
その日の翌日に、都内某所で始発で間に合わない時間に仕事があった自分は、現地のホテルに宿泊する予定だった。ホテルに入る前に、実は人生初のブラジリアンワックスなるものを予約していた。あそこの毛を全て脱毛するということで、下調べして、20代の女性が個人経営しているサロンを見つけていた。
可愛らしい女性に、息子をさらし、勃起MAXで施術が終わった股間は、小学生以来の全くの無毛になっていた。心なしか、毛がないと、息子は今までより立派というか、大きく見えた。
夜、予約していたビジネスホテルに入ると、今まで宿泊した中でも指折りの古いホテル。チェーン系のホテルがあるような駅ではないので、個人経営らしきところになった。建物も三階までしかなく、自分の部屋は二階。
大きな窓を開けると、すぐ下は人がすれ違える位の細い歩道で、そのすぐ奥には歩道に沿って先程降りた駅と線路が。線路までの距離感はすぐ。電車が通る度に騒音も酷く、また本当に駅がすぐそこだから、スピードが上がる前で、乗車している人の顔まで認識できる位だ。
これじゃ眠れない、とムカついたが、ふとこれは露出できるのではと思い付いた。電車に乗ってる人に、見せつけれるのでは、と。
さっそく全裸になり、念のためマスクだけ装着。先程パイパンになったばかりの息子が我ながら滑稽に見える。
部屋の電気をつけて明るくし、窓際に。運転士に見られるのもと思い、先頭車両が通過した瞬間に窓際に立ち貼り付く。息子はビンビン。これからスピードを上げる前の、発車直後の電車に向かって、息子をシコシコ。緊張で心臓がバクバクだ。
ただ、致命的だったのが、自分、目が悪い。しかもこの日は眼鏡を忘れていた。
せっかくの状況なのに、乗客の表情やリアクションがよく見えない。
後悔しつつ、きっと乗客の女子大生かOLがビックリしてるだろうとイマジネーションを働かせながら、電車が通る度にシコシコを見せつける事しばし。
と、
ふと人の気配を感じ、下の舗道に目をやると、うら若き20代前半位の女性が3人、ニヤニヤしながら僕の方を見上げていた。興奮しすぎていて、全く気づかなかった。いつから見ていたのだろうか。
「お兄さん、何で裸なの~?」
「そんなとこいると、外からまる見えだよ~」
「わざと見せてるの~?」
「なんでおちんちん大きくなってるの~?」
矢継ぎ早にケタケタ笑いながらの質問責め。少し酔っぱらっているのかもしれない。
「自分のお部屋~?」
このホテルをマンションと思っているのか。
しばし茫然と何も言えず固まっていると、
「なんで何も言わないの~?なんで勃ってんの?なんでお毛毛がないの~?」
「ほら、もっと見せろ~?横向け~。角度見せろ~。シコれ~。しゃべれ~」
大声笑いで、手を叩きながら声を張り上げられ、ふと我に帰って、バッと窓とカーテンを閉めた。窓を閉めたから、声は聞こえづらくなったが、まだ外であーだこーだ言っている。
余りに騒がれるのは困るなと焦ったが、少ししたのち、声は聞こえなくなった。
後になって、あのノリだったら、もっとこちらも積極的になった方が良かったのかどうか、考えたが、予期せぬ見せつけを思い出しつつ、オカズにしている。
長文になりすぎ、すみませんです。