バブルの頃、私は会社の裏金を発見した。
それをネタに私は在京で広域でも関東を出る事の無い業種なに、初の海外出張を獲得した。
平社員が何の所縁もない海外に出張したと、今でも私は伝説になっている。
海外出張先は某、ヌーディストビーチのある都市。とは言え、ヌーディストビーチは初のチャレンジ。全く雲を掴む話で、私は役員のコネを使い誰もが知る大手旅行代理店に全依託することにした。
湯水の如くとまでは行かなくても、会社の金で行くので 略、天井無し。遠慮無いプランを代理店担当に申し出た。
①目的はヌーディストビーチ
②現地ガイドを常駐
③ガイドは女性
まぁ、大きく三つの希望は強く念押しした。
全てがトントン拍子に運ばれ、いざ某国へ。
空港に出迎えてくれた女性ガイドに私は ある意味、驚いた。
てっきりガチガチの現地人か、領国の白人かと思いきや、黒人女性だった。
アフリカ系の黒人では無く、洗練された先進国系の黒人。しかも美形………………
どこまで私の事は伝わっているのだろうか?
違う意味で誤解が伝わっていないだろうか?
私が尋ねる前に彼女から質問された。流暢な日本語だった。
『お客様は、アリの内容?真面目にナシの内容?』
私は即座に打算を始めた。