皆さんこんにちは、博多の久美子です。
福岡の夏は記録を更新するほど猛暑日が続いていました。
そんな日に仕事上がりの一杯というのは堪らない物が有りますが、私には気の乗らない
一杯が必要な時も有るのです。
「久美子さん・・・だっけ?聞いてたイメージとは違いましたね(笑)」
株式会社 ×××× 社長 波瀬 真一(仮名)
手渡された名刺にはそう記されており、社名の下には、××協会参与、~顧問といった
肩書がいくつも連ねられている。
見た目は人の良さそうな五十男であるが、前任者から最近担当を引き継いだばかりの
大切な顧客の一人である。
「それは波瀬さんから見て良いイメージでしょうか(笑)」
私は頭を下げたまま、出来るだけ謙虚に答える。
「いやいや、大したもんだ、食事でもしながら詰めた話をしたいが、どう?」
「是非とも、ご一緒させていただきます」
これは良い方向へ進むと睨んだが、『接待』と捉えて良いのだろうか?
そうなれば私の行きつけの居酒屋では失礼なのだが、財布の中身が心許ない。
(これは経費で落としてもらえるかしら?)
波瀬さんに誘われたのはそれほど高級でもない韓国焼き肉店だった。
たしかに食べ放題店のそれとは格が違うが一人前何万円もする世界でもない。
それはここのメニューを見て一安心だったのだが、なかなか肝心な話に切り込めない。
波瀬さんのこれまでの武勇伝や企業の話について、一頻り話した。
ここでは女性が一歩下がって、教わる側に回るに限るのです。
一頻り語れば、今度は私の事しか尋ねなくなるのですから。
しかし学歴の無い私が何を語れば良いものか、話しはしどろもどろになり核心からはさらに遠ざかる。
(ああ駄目だぁ、自分のペースに持っていけないわ)
心が挫けそうになる。これまでの人生経験は何だったのか?
波瀬さんが興味を引くような話題を探りつつ話を核心に近づける。
(この対面式に座る焼肉テーブルが良くないのかも・・・)
頭の中で行きつけ店の店内を思い出していた。
いつもはカウンター席に並んで座るか、個室のお座敷や畳敷きの小上がりだった。
ここは私にとって完全なアウェイなのだ。
(自分のホームグラウンドに持ち込まないと・・・)
木のブロックを積み上げたタワーから一本、また一本と抜いては、タワーの上に積み上げていくゲームをするように駆け引きが続く。
「波瀬さん、日本酒は飲まれますか?」
この言葉を女性側から発する時には様々な意味が含まれる。
そして私のこの言葉に彼が今夜初めて見せる表情が有った。
「ちょっと歩きますが、私が行く小さなスナックがあるんですが?」
私は彼を誘う言葉を投げかけ、そして語尾を濁した。
「君と言う“女性”にとても興味がある」
分かるだろう?と言うように彼は曖昧な言葉を投げ返し微笑んだ。
つまり・・・私と姦りたいのだ。
それぐらいならお安い御用なのだけれど、これとてあからさまに脚を開いて
「さあ、どうぞ」と言うわけにはいかないのです。
波瀬真一という男がどうやって女を落とすことに悦びを見出すのかを知らなければ
ならないのです。
そしてここはあくまでも、落とされてやらなければならない。
彼のプライドを保ちつつ、性癖も満足させなければならない。
他人の性癖を知るとなると、どんな話しでそれを探るのか?となる。
私の裏アカウントに送られてくるリクエストメールでも様々な性癖の男性がいるのだ。
彼が簡単に性的嗜好をカミングアウトしてくれるはずも無い。
(あぁ、これはこれで面倒くさい事になっちゃたな)
食事の勘定は私が払うと言ったが、結局彼に押し切られた。
これは彼のプライドの高さを示すものだと考えた。ここは私が流されることにする。
「もうちょっと、密に詰めたいね」
「あ、お任せします」
「では、君のお勧めの店に行こうか」
これで今夜の仕事は半分終わった、と私は踏んだ。
小さなスナックのカウンター席で私達は並んで座り飲んでいた。
「トイレはどこに有る?ちょっと失礼するよ」
「あ、私も行くので案内しますよ」
この店舗は敷地面積と予算の都合で女性用のトイレが無かった。
このトイレ、手洗い場の隣に男性用の小便器が一つと個室が一つあるだけの古い造りの
トイレでした。当然個室は和式便器で個室を囲う板壁は床から10㎝ほどの隙間が有り
簡単に覗かれてしまうのです。それ故にここのトイレを使う女性は少ない。
「波瀬さん、お先にどうぞ」
私はトイレの外で彼が出てくるのを待ち、出てくるタイミングを見計らって入れ替わりに
トイレに入った。
トイレに入りドアを閉めるとホームセンターの店内にある芳香剤売り場の様な香りが漂い、
洗面台の緩んだ蛇口からはちょろちょろと水が流れっぱなしになっていた。
(ここで何回も覗かれたんだった)
もしも波瀬さんが下の隙間から覗いたら、私が個室の鍵を掛け忘れたら・・・・
過去の記憶と共にそんな考えが脳裏を過りました。
(あの恥ずかしい姿を見られたら、いいえ、見られたい!)
個室に入ると私は鍵を閉め、スカートにストッキング、ショーツと下半身を覆う衣服は
全て脱ぎ半裸の姿で便器を跨ぐと外の気配を伺いました。
キィィィ・・・
外のドアが静かに開くのが解りました。しかしそれに続いて閉まる音が聞こえない。
(きた・・・どうしよう)
薄い板材の向こうには気配を消した足音が一歩、また一歩と近づいて来る。
しかしどんなに気配を消そうとも、足音を立てずとも臭いまでは消せない。
先程二人で食事をした焼肉店の臭いが布に染み込み、ここまで連れて来てしまった。
私は外の足音に合わせるように静かに鍵を開けると、便器にしゃがみました。
お尻を少し浮かせて、ショーツを履いていない両脚はいつもより開放的で
大きく開いた股間は、覗かれると局部を更に晒すことになるでしょう。
女性にとってはとても恥ずかしく、見られるには屈辱的な姿です。
(今、鍵を掛ければ間に合う・・・)
この薄い仕切り板の向こう側に居る人は明らかに波瀬さんです。
(久美子、今なら引き返せるわよ)
鍵に伸びた手が止まる。鍵は掛けませんでした・・・
私は我慢していたおしっこを始めます。
仕切り板の向こうに潜む者の息遣いなのか、おしっこが出る割れ目とお尻に冷たい風が
当たったような錯覚を覚えました。
膝が震え、バランスを崩して尻もちをつきそうになるのを必死に耐えました。
ビールを飲んだ後のおしっこは普段より一層黄色く噴き出します。
最初は勢い良く噴出され、時間と共に勢いを無くしたおしっこは割れ目からお尻を伝い
便器の中へと吸い込まれていく。
『ぷしょぉぉぉぉぉぉ』
音消しをしない個室内に響き渡るあの音は、まるで毒蛇が尻尾を振って威嚇しているかのような音です。
その音もおしっこの勢いが弱まると終わりを告げました。
おしっこが終わるとペーパーを取り、割れ目を拭うのですが今夜は違う。
口をパクパクさせ餌をねだる池の鯉のように自分の孔をパクパクさせたのです。
その孔からは白い粘膜質の液体が下に向かって垂れ流れている。
知らない人が見たのなら中出しされた精液が出てきたと思うでしょう。
女性には周期的にオリモノが出て来てしまう日があるのです。
放尿音を聞かれ、割れ目から恥ずかしいおしっこが出ている姿を覗かれ、オリモノの臭いまで嗅がれてしまう。
私は今夜、こんな羞恥を受ける哀れな女を演じなければならないのです。
向こうの気配は一向に消えず、外に出ていく気配は有りません。
もしかすると私がドアを開けた瞬間、個室に踏み込んで私を襲おうと待ち構えているのでしょうか?
(どうしよう、これから。ねぇ久美子、貴方ならどうする?)
私は私の心の中に潜む、厭らしい久美子達に問いかける。
(呼んであげたら、どうよ)
(そうよ、きっと悦ぶと思うわよ)
厭らしい久美子と娼婦の久美子は強気です。
「ねぇ」
私は低い声で個室の外に居る誰かにそっと呟いてみました。
外にいる誰かはその場を去るでもなく、返事もしない。
苛立ちを隠せない私がもう一度呼びかけ、そして仕切り板の壁をコンコンと叩くのです。
「ねぇ、カギ開いてるから」
呼びかける声が裏返り、微かに震えている。便器に跨った脚を更に開き、充血した肉唇を
開くとその中心にある陰核を優しく撫でまわし弄りました。
(全部、見られちゃう。全てを)
上半身を後ろへ捻り、鍵の掛かっていないドアをそっと押してあげます。
半開きになった個室のドアがゆっくりと開き、外からの風を背中で感じ取る。
勢いよく個室に滑り込んできた人影は私を立たせ、両脚を大きく開かせると後ろから尻肉を押し広げると、
私の汚れた股間に顔を押し付けると何の躊躇も無く、
舌先で私のおしっこと肛門の愛撫を始めました。
おしっこで濡れた膣口が舌で拭き取られていく。私の陰部を気が済むまで舐め回した後で、壁に手を着かせるとお尻に軽くキスをする。
「ここも感じるのかな?」
彼は中腰姿勢になって、突き出した私のお尻の穴を指で弄りながら、ねっとりとした口調で訪ねてくる。
「あぁ、い・・や・・」
「本当に良い眺めだ。じゃあ両手を前に出して」
彼はそう言い、自分の首に巻いていたネクタイを外し始める。
その言葉と彼の行動が次に何をしたいのか、私には手に取るように解りました。
まだ個室のドアは開いている。今なら彼を押しのけて外へ逃げる事も出来るが、私は今下半身に何も身に着けていない。
結局私は彼の要求に抗うことが出来ず、両手を前に差し出して彼の行動を待ちました。
波瀬さんのネクタイが無造作に私の手首に巻き付けられる。
(もう逃げられない・・・)
(これで良かったんでしょ)
私が壁に向き直ると背後からお尻の狭間にある蕾をぐにぐにと刺激し、
恥じらう私とは裏腹にすっかり濡れた秘裂から溢れた粘液が内腿を伝い始めていた。
「最後にウンチが出たのはいつかな?言ってごらん」
「あ・・それは、許してください」
彼は私を嬲り、恥じらう姿を見て愉しむ人なのだ。
お尻の穴は指で揉みほぐすように弄られる。
「恥ずかしいかい?君のような女性が恥じらう姿が一番愉しいんだ」
「あっ、い・・・や、やめ・・・て」
「君もここまで来れば分かるだろ、枕営業のひとつやふたつは、お手の物だろう?」
「そんな・・・私はただ・・・」
「ただ?ただ、何だい?まあ良いとしようか。で、さっきの質問の答えは?いつしたの?」
(ただ、私は自分の性欲を満たしたいだけなの!!!)
こんな事が言えるはずは無い。私はもう少し彼の趣向に合わせる事にした。
(いつしたかな?今朝はしてないし・・・)
私が無言を貫くと彼は嬉しそうに追及を始める。
「答えられないんだね。確認するほかないね」
「あっ、・・いや・・許して・・ください」
「おや?感じてるのかな、指がプスっと入っちゃたよ」
私は振り返りつつ彼を見つめて恥じらう表情を見せる。
抵抗しようと思えばできたのだが、ここはあえてされるがままに羞じらう。
ただ開いたままのトイレのドアは閉めて欲しかった。
「いやっ、誰かに見られたら・・・私・・・・」
その言葉に彼は反応する。今度はドアを閉められ鍵も掛けられた。
これで私は逃げる事も抵抗することも出来なくなった。
お尻の肉が叩かれ、個室内にピタンッ!と張りのある音が響いた。
痛くは無かったが彼の指が肛門内に入ったままなので咄嗟にお尻が閉まった瞬間、その指先に何かが触れた感触が腸壁を伝い私にも解りました。
「い・・や・・お願いです。それだけは、ゆるして」
サディスト体質の男は女性が本質的に恥じらう姿を好むと思う。
彼は私が嫌がれば嫌がるほど指先を動かして、その指先に触れる固形物を愉しむ。
そうしながらも、もう片方の手で膣孔に二本の指を挿入し膣壁を撫で回す。
「あっ、・・・ぁ・・・」
「感じて来たかい?もっと開放的になれば、もっと良い体験ができるよ」
こんな場所でここまでされるとは思わなかったが、私がひたすら恥じらっていればそのうち飽きて乱暴な事はしない。
ましてやプライドの高い男はその道のエキスパートであると自負しているのか、調教と称してこれ以上危険な行為には及ばない。
背後からベルトを外すカチャカチャという金属音に続いてズボンを脱ぐ衣擦れの音が聞こえる。そっと振り返るとそこには初老の男性らしい、
少し衰えて完全に勃起していないおちんちんが主の呼吸に呼応して上下にと揺れている。
(あのおちんちんを・・・口でしてあげたい・・・)
彼の手が上半身のインナーの中へ侵入し硬くなった乳首を探り当てると弄り始める。
(いつまで弄ってるの、私はいつでもOKなのに)
「いい反応だね」
「もう・・・・」
彼は私が嫌がっているのを見透かして乳首を弄る指に力を加え私が恥ずかしがる反応を愉しんでいるようでした。
「開発されてるね」
「誰かにしてもらってるのかな?それとも自分で?」
背後から抱きつくような姿勢で私の乳首を弄る間、お尻には半勃ちした柔らかいおちんちんがずっと触れていました。
「もう・・・入れて・・・」
お尻に触れていた柔らかいおちんちんが股間の中央にある裂け目に添える様に触れると
彼は緩い挿入を仕掛けてきた。
後ろから波瀬さんの体重が掛かり、私はそれを支えるために爪先立ちになった。
硬くもなく、大きさも太さも無い。衰えて柔らかいおちんちんが入っただけなのに
私の意識は飛びました。
「おや?挿れただけで逝った?」
「ぁ・・・ぁぁぁぁ」
彼の手で尻肉を開かれ更に奥へ奥へと侵入を試みてくるおちんちん。
それは突かれると言うよりは、低反発クッションに身を沈める感覚に近い。
「久美子さん、可愛いね」
キィィィィィィバタンッ
トイレの外ドアが開き、店内のカラオケ音がトイレにまで響き一気に騒がしくなった。
それに続いて人の入って来る音。その音の主は閉じられた個室には気付かなかったのか
小便器に立つとおしっこを始める。
男の放尿音と酔い混じりの鼻歌が仕切り板の向こうから聞こえてきます。
そして薄い板一枚に遮られた空間で二人の男女が結合したまま動かない。
(気づかれたらどうしよう)
こんな姿を見られでもしたら・・・
閉まってるドアで気付かれるかもしれない、個室の中の物音に気付かれるかもしれない。
私の微かな喘ぎ声を聞かれてしまうかもしれない。
そんな恐怖が私をより一層興奮させ、股間に沈むおちんちんを実物以上に大きく感じさせてしまうのです。
(いっぱい、声・・・出したい)
「もう我慢できないんだろ、あいつが居なくなったら思いっ切り声出しなさい」
波瀬さんが耳元で囁きました。
(早く、早く出て行って、もう限界なの)
私の願いが叶ったのか、ドアが開き外に居た人は出て行ったようでした。
その瞬間、私は牝の喘ぎ声を出してしまいました。
「良い声だ、そんなに良かったのかな」
彼にそれ程凄いテクニックが有るわけでも無い。絶倫と言えるほどの責めも無く、
若さ、大きさ、硬さも無い。
しかしこのシチュエーションが、トイレの個室での情事が、背徳的な行為が私の脳を混乱させ快楽を与えてくれる。
今ならトイレで行為に及び炎上した芸能人の気持ちが理解できた。
「この後、どうして欲しい?」
これは私に確認したわけでも、私の希望を問うたわけでもない。
「中に、中に・・・お願いします」
動かず密着しただけの性器から、股間の奥に生温かい精液が注ぎ込まれる感触。
その後はトイレットペーパーでお互いの性器を拭い、無言で衣服を着るだけでした。
ホテルのベッドの上で甘い時間を過ごす事も出来ないのがトイレでの行為のデメリットでしょうか。
狭い個室の中で身体をぶつけ合いながら服の乱れを直すと時間をずらしてカウンター席に戻りました。
カウンター席で飲み直していると、私は彼の指先の汚れが気になりました。
「波瀬さん、ちょっと指いいですか?」
その指は先程、私の肛門に入って来た後、腸内に残っていた固形物を弄っていた指だった。
私はその指を口元に引き寄せると、大きく口を開けて、そっと咥えた。
そして指先に残るそれを舌を使ってゆっくりと拭い取る。
「久美子さん、また次の機会に会えないかな?」
「次はお仕事の場で宜しいですか?」
「是非お願いしたいね(笑)」
次に会う時は彼はどんな顔をして私に会うのでしょうか?
私をトイレで凌辱した残忍な男の顔。
それとも私を完全に征服した勝者の顔。
もしくは・・・
2時間後、帰宅した私は玄関前で鍵を出そうとバッグを漁っていた時に見慣れない物を
見つけてしまいました。
「あ、ネクタイ持って来ちゃった」
(・・・・)
(フフフ、次は私が主導権を握ってあげるから)