本格的な猛暑の夏を目前とした休日。私はツーリングがてら山道を走っていたのだけど
途中、旧道っぽい脇道を見かけ面白そうだな思い、ふらりと入ってみた結果・・・
「う~ん、道は合ってるはずなんだけど」
私はスマホのグーグルマップを何度も眺めて現在地を確認するが、画面に示される道と目の前の道がどうも違う。
「あれ?地図が読めない?あれ?圏外だ・・・」
お約束というべきか何というか道に迷ったのである。
まだ時間も有るし、この先に何が有るのかな?と思い先に進むと小さな集落が有った。
そこは人の気配が無い、荒れ果てた小さな集落跡だ。
私はこの無人の小集落を少し探検してみる事にする。
人の手が離れた集落は徐々に自然に還り始めて、建物は崩壊してはいないが痛みは激しい。
廃屋の間にある小路を進むと高台へと伸びる階段が見える。
その先には神社でもあるのでしょうか?
階段の下から頭上を眺めると急な階段が上へと続いている。
「うわぁ、何段有るんだろう?」
木々が鬱蒼と茂る階段は日陰で涼しいし、私は試しに上まで行ってみる事にした。
「ハァ、ハァ、きついまだ半分か・・・」
下を振り返ってまだ半分しか上っていない事で後悔したが、もう半分だと自分に言い聞かせて階段を上り続ける。
「はぁ〜、到ちゃ・・・え?ええ?」
折角上ってきたそこには、雑草が生い茂る広場が有るだけで社務所等の建物は既に解体されたのか草木が生い茂る更地があるだけでした。
「あ~あ、疲れただけで無駄足だったわ」
私は少し涼んでいこうと傍にある大きな岩に腰かけ辺りを見渡す。
(誰も居ないし、全部脱いじゃおうかな・・・)
こんな山の中で誰も居ないと解ってはいるのだが、衣服を脱ぐ瞬間はやはりドキドキする。
汗で濡れた衣服は肌に張り付き、脱ぎづらいが一枚、また一枚と肌から離れていく。
そして最後の一枚、ショーツに手を掛けるがここでいつも躊躇してしまう。
これを脱いだ時、私は向こう側に行ってしまい、別人格の女になってしまう。
(久美子、迷ってちゃ駄目よ)
ショーツの端に指を掛けると一気に足首まで下ろす。
高台にある神社跡は強い風が吹き、汗で湿った身体に当たる風が気持ちイイ。
高台だけあって遠くの山が良く見える。
(いい場所ね・・・あ!)
こちらからの眺めが良いという事は、あちらからもこちらが見えるという事に気が付いた
私は気が動転して咄嗟に身を屈めた。
(どうしよう?しゃがんでれば大丈夫よね)
(て、いうか人なんて居ないよね?多分)
きっと誰も居ない、そう思う事にした私は地面に寝転がる。
誰も居ない山奥で一人きり。今、この大自然は私だけの貸切状態なのです。
何も気にしなくていい、ありのままの自分。
そして私を縛る物は何も無い。時間も仕事も決まり事もそして衣服でさえも・・・
ここでは生まれたままの姿で自然と一つになれるのです。
そう思うと目に見える物全てが一気に変わったような気がする。
人間の力など及ばない大自然、太古から人間は自然の中で本能のまま活動する。
意識を自分の身体に戻すと動物の本能か下腹部が熱くなっていた。
(うわ、凄い濡れてる・・・)
山奥で全裸になってオナニー・・
(いや、違う)
私はオナニーをしているのではなく自然を相手にセックスをしているのです。
「はぁ・・ぁ・・んっ」
大いなる大自然は私を何事も無く受け入れてくれる。
膣孔を掻き混ぜるたびに起こる淫音も自然に紛れ、掻き消されていく。
「あっ!気持ちいい・・・」
うつ伏せになった私の背後から左手の二本の指が膣口内の壁を掻き混ぜ、右手の指が肛門から直腸内へかけて抽送を繰り返す。
身体の中を掻き回しているのは私の指だが、胎内が大自然で満たされていく。
身体の奥が疼く・・・もっと入って来てと・・・もっと・・・
「いっ、逝くぅぅ・・・ひぁっああぁぁぁ」
大自然を相手に逝ってしまった私。余韻が心地良かった。
身体についた土が気持ち良く、このまま地面に溶け込んでしまいたいくらいに。
地面に寝転がって余韻を楽しむ私の耳元を羽音が掠める。
顔の傍を飛ぶ、虫の羽音が耳に障る。
(あ、一瞬寝てた)
どのくらいの時間、ここで寝てしまったのだろうか?
一瞬?数分?数時間?時計を外してしまった今の私に時間の概念は無かった。
ただ先程まで晴天だった空は暗い曇天模様の雲に覆われていた。
(ん~雨も降りそうだし取り敢えず、下に降りるか)
脱いだ服を手に取って着ようとしたが別の考えが心の中で沸き起こった。
(裸のまま降りてみようかな)
手にした衣服はリュックに詰め込んで私は階段を見下ろします。
もしも下に誰か居れば全裸の私の姿は丸見えです。
(行くのよ、久美子)
先ほど息を切らして登って来た階段を私は全裸で降りていく。
この姿を誰かが見ている可能性は低い、でもゼロでは無い。
そんな所を降りるのは中々に刺激的だ。
刺激的過ぎてただ歩いているだけなのに、気持ち良さに乳首が反応してしまう。
これが露出のスリルを愉しむ・・・という事なのです。
(もう降りちゃった、もうちょっと愉しみたかったな)
下に付いた私は階段を見上げて少し後悔した。
登るのは大変だったが、降りるのはあっという間でした。
このまま帰るのは勿体無いし、もう少しここでゆっくりしていこうと思案していると
パラパラと雨粒が裸の身体に当たり始めます。
「ああ、降って来ちゃった」
雨足は強くこのままではびしょ濡れになりそうだったので、どこか雨宿り出来る場所まで
急いで移動します。
最初に見た小さな集落跡には数件の廃墟が有ったが、入れそうな所を捜してみる。
そして近くにあった建物の引き戸を動かすと運良く開きました。
「お?ラッキー、入れる」
雨脚は更に強くなり、私は堪らず廃墟内に駆け込む。
「お邪魔します。雨が降り止むまで雨宿りさせて下さい」
建物内は空っぽのようでした。長年誰も住んでいない空き家なのに、私は見えない家主に
挨拶をする。
調べていた天気予報では一日晴れるはずだったので、レインウエアなどは持っていません。
偶然飛び込んだここで雨宿りが出来たのは幸運でした。
雨音は大きくなり遠くからは雷鳴が聞こえてきます。
(ここも圏外か・・・)
ここも電波が届かないせいか、スマホは全く役に立ちません。
しばらく止みそうもない雨に退屈になった私は無人の空き家を探索してみようと無断で屋内を徘徊し始める。
山奥だったのでここは恐らく農家だったのでしょう。
ここの住人はどんな生活をしていたのでしょう?
昔は沢山人が住んでいたのでしょうか?
北海道に住んでいた頃に見た、同級生の家を思い出して懐かしかった。
「何も無いなぁ、次の部屋は・・・・と」
当時の残骸を探して押し入れを開けてみるが何も無い。
隣の部屋にあったのは洗面所、その奥はお風呂場でした。
そこには湯沸かし器から伸びた煙突が壁から外に飛び出した昭和のお風呂でした。
(うわぁ~懐かしいな、昔よく見たな)
次に開けたドア、そこにはトイレが有ります。
そこは和式便器が奥に向って設置され、ぼっとん便所と言われた物です。
その後一通り屋内を探索しましたが、特に何も残ってはいませんでした。
(少し何か食べるかな・・・)
私はリュックの中に入れておいたクッキーと飲料を口にします。
雨はやまないし、スマホは圏外で使えない。
裸のまま床をゴロゴロとしていましたが、自然とその手は陰部へと伸びる。
(もし今誰か、入って来たら・・・)
陰部を触りながらいけない妄想を始める私。
すると背後のドアが突然開き、妄想の住人が部屋に侵入してくる。否、ここでは私が勝手に
他人の家に入って全裸で自慰行為に耽っているのだから不法侵入者は私の方だ。
「おい、お前ここで何してる!!」
「嫌ぁ!離してよっ、」
「裸で何してんだよぉ」
「誰か助けて」
「こんな山奥に助けなんて来る訳ねーだろ(笑)」
「ヤダ!!」
「どうせ誰かに姦られる妄想でもしてオナニーしてたんだろ?」
「駄目、辞めて、痛いって」
「お望み通り犯してやるよ!」
私は妄想の住人から罵声を浴びせられながら、これから強姦される。
そして今飲み干したばかりの飲料の瓶を手に取ると、飲み口を秘裂にあてがう。
そしてゆっくりと割れ目の奥へと突き立てる。
「やだ、太っ、裂ける。辞めてぇ」
「ギャーギャーやかましいわ!」
「抜いて!死んじゃう」
「前はこれから、死ぬまで玩具になるんだよ」
「そんなの嫌ぁぁぁぁ」
私は自らの手で瓶を男性器のように動かし続ける。
もう片方の自由な手では敏感になった乳首を何度も摘まみ上げる。
「中はっ駄目ぇぇぇ、赤ちゃん出来ちゃうう」
目の前が真っ白になり意識が飛ぶ・・・・
そして目が覚めた私は手元のスマホを手探りで捜した。
偶然、手に触れた硬い物がスマホだと解ると私は画面を触り時間を確認する。
(ハァッ!いけない本格的に寝てた)
時間は午後7時30分・・・三時間以上ここで寝て(気絶して)いた。
外は暗くなり始め、激しく降っていた雨音も、もう聞こえては来ない。
(今日はここで泊まろうかな)
ふらりと外へ出てみるとカエルの奏でる大合唱が響き渡り、ここは自分たちの縄張りだと主張している様でした。
福岡で暮らすようになった私は夜の大自然は静寂とはほど遠い事をすっかり忘れていました。
(なんか、不思議な気分・・)
明るい月夜であるのも原因の一つかもしれない。
何かに誘われるように歩くと、月明かりに照らされた幻想的な景色が目の前にあった。
小さな川に掛かる一本の橋、そこだけが月明かりで浮かび上がっている。
橋から小川を覗くと月に照らされた水面がキラキラと光を返していた。
まだ私はあの廃墟の中で眠っていて、夢の中に居る様でした。
しかし肌に感じる風が、気温が、湿度がこれが現実だと教えてくれる。
お酒を飲んだわけでも無いのに、フワフワした気分だが、でも悪くない。
月の光に魅了されたのかもしれない。
気分が高揚した私は橋の欄干に登って、それに跨った。
(お?)
私は欄干に設置された擬宝珠、そこは特等席でした。
そこに跨った私は差し詰め欄干のオブジェといった感じでしょうか。
(お月様が綺麗だなぁ・・・)
生まれたままの姿でいる事がこんなに心地良いなんて思いもしなかった。
そして擬宝珠の先っぽがおまんこに擦れているのも心地良い。
(あっ、これ・・・凄い。気持ちいいかも)
最初は恐る恐る、そして徐々に腰の動きが早くなってきた。
ギシ、ギシッ、ギッ
腰の動きに合わせて橋の欄干が軋んだ音を立てる。
大自然に残された人工物、そこに余所者の私。異物同士お似合いの組み合わせだと思った。
「あっ、ん、はっぁ」
不安定な場所というスリルも有ってか興奮が止まらない。
おまんこを押し付け腰を振り抉り続けていると私の愛液が止め処も無く溢れ出てくる。
相手はただの人工物なのに、この上なく愛おしい・・私は彼(擬宝珠)を求めた。
貴方のその硬さで私をもっと抉らせて・・・もっと・・・
(逝くっ・・・・・くぅ)
机の角とは違う異物からの快感を私は擬宝珠から味わった。
今日、何度目の絶頂を迎えたのか覚えていない。
(とりあえず、降りようかな)
擬宝珠に跨った私の両脚は下に届かず、欄干によじ登りながら擬宝珠から腰を浮かせる。
そして欄干にしがみ付きながら地面まで降りると膝にも脹脛にも力が入らず、私はその場で崩れ落ちた。
「ハハハ、立てないや」
疲れたし、少し休憩して行こうと思い空を見上げました。
瞼が重くなる、自分の意志に反して瞼はどんどん重くなる。
次に気が付いた時、外は明るくなり始めていた。
(うん、歩ける。明るくなったしそろそろ帰るか)
廃墟に戻った私は住人の居ない空き家から荷物を持ってバイクを置いた場所まで戻った。
「一晩お世話になりました。どうもありがとうございます」
私は見えない家主にお礼を言って廃墟を後にする。
まだ気温が上がってない、早朝の山中は清々しくて気持ちが良かった。
バイクに跨った時、私はまだ裸のままだった事にようやく気が付いた。
(そりゃ、涼しいわ、裸なんだから)
この際だし、私は早朝の田舎道を行ける所まで裸の姿のままバイクで走ってみました。