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露出実行報告(女性専用)

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カテゴリ: 露出狂の隠れ家
掲示板名: 露出実行報告(女性専用)
ルール: 実行後の体験談を投稿/短文・お礼だけはNG
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1:雨合羽
投稿者: 博多の久美子 ◆8c3IMSHlp6
ID:kumiko.k
夕方になっても、雨はずっと同じ調子で降り続いている。
これは天候すらも私に露出を強要させているかのような気分になるが、計画を実行するにあたって完璧なコンディションなのに違いは無いため、私は高揚した気分で準備に取り掛かります。

(どうせ明日は休みだし、今夜は思いっきり楽しもう)

私は仕事から受けるストレスに弱く、それが蓄積した時に暴走してしまう。
体調面や精神面に問題が現れ日常生活に支障をきたしてしまうのだが、その解消として自分を非日常的な空間に晒す事でそれを解消してきた。

 天気予報は明日の朝まで雨。今夜の様に丁度計画に合った天候と私のストレスが蓄積した瞬間と言うのが偶然だが一年を通して数度やって来る。
天候は希望通りだが、翌日の仕事は早く出勤するため延期しないといけない様な日も有るが今夜はそんな事に気兼ねなく計画を実行できる。

「次の休みは・・・やっぱり今日しかないな」

やはり決行前は弱気になるのだがカレンダーを見て、弱気になった自分を首を振って忘れることにして玄関に向かった。

「持ち物は、カッパだけあればいいか」

私はそう呟きつつ、脇に抱えたカッパに目をやる。
丁度家に有ったカッパがコンビニで買った半透明の物だったので新たに買う必要はない。
持っていたそれを、私は服の上から被ってみます。

「ん~色付の服を着ると、結構透けるのね」

私が今着ているのは、上下赤色のジャージです。
その透け具合をカッパ越しに確認して、私は小さく唸る。
この後、全裸でこのカッパを着るつもりなのですが、半透明のカッパ透け具合に一抹の不安が残る。

(まあ、汚れて古いカッパだし夜だと暗くて、ぱっと見解らないでしょう)

取り敢えず予想はしてみるが、これに関してはその時になってみないと解らない。
不確定さは心配だが、私はそのリスクを考えて、妙にドキドキし始めていました。
まだ何も始まっていないのに、早くも興奮を感じ始めている自分に違和感を抱きながらも、私はゆっくりと玄関の扉を開ける。

「じゃあ出発」

小さく口にして、私は夜の住宅街に足を踏み出した。
しとしとと降り続く雨の中、私は30分程歩いて目的の公園に到着した。
その足で、公園内に設置された公衆トイレへと向かった私は、その前まで来たところで思わず立ち竦んだ。

(うわぁ、明るい)

昼間見た時には解らなかったが、夜の公衆トイレは煌々と明かりが灯されており、暗い公園の中で一か所だけ眩しいくらいに照らされていた。
以前ここへ来た時の記憶と違い、思いのほか目立ってしまっている公衆トイレを見て、喉をひくつかせる。

(どうしようかな)
(ここで、裸になろうと思ったけど・・・)

しかも女子トイレではなく、男子トイレでだ。
これから行う事を想像して、小刻みに太腿を震わせる私。雨が降っているから、ここに人が来る確率はかなり低い。もしも、万が一誰かがやって来たら、確実に私の姿を見られる事は間違いない。

(危ないけど、今日しか出来ないし)

「うぅ・・危険すぎる・・でも、やらなきゃ・・・」

私は覚悟を決めて、公衆トイレの中に入る。
女性用入口の横を通り過ぎて、男性用のトイレへ。
中に入ると見慣れた男性用小便器がずらりと並んでおり、自分が本来来るべきでは無い所にいるのがよく解る。

「私、男子トイレに入っちゃった。誰も居ないよね?」

先客が居ない事を確認して、私は束の間の安堵をする。その後、空いている個室の1つにそろりと入った私は、中からしっかりと鍵を閉めた。これで少なくとも着替えている間だけは誰にも見られず安全です。
そのまま、雨で濡れたカッパを脱ごうと手をかけた私でしたが・・・

(んん~)

私はそこで、何か物足りなさを感じてしまい、カッパを掴んだ手を一度止める。
少し考えた後、私はおもむろに口を開いた。

「大丈夫この天気、この時間帯だから」

この雨の中、徒歩でこの公園に来る人はほぼ居ないでしょう。車で移動したとしても駐車場からこのトイレまで距離も有り歩いてわざわざここまで来ようとは思わないはず。

 独りごとのように小さく呟いた私は、先程閉めた個室の鍵をわざわざ解錠して、さらに扉を開け放した。バタンと大きな音を立てて扉が開き、思いのほか大きな音に飛び上がる。
外からも完全に見えるようになってしまった個室。
これで私がせっかく安全な個室に入った意味はなくなった。
誰かがトイレに入ってきたら、私の着替えているところは丸見えなのです。

「私、ほんと変態だ」

こんな事は正気の沙汰では無いことくらい充分わかっている。
だけど今の状況に、私はドキドキと心臓を高鳴らせていた。再びカッパに手をかけた私は、プラスチックのボタンを、ゆっくりと上から外していく。

 カッパを脱ぎ終わり、脱いだカッパを何処かに置こうと考えますが、あいにく今日来たここのトイレは旧式で、脱いだ服などを置く場所が無い。悩んだ末に私が考えた方法はカッパをドアの上の隙間にかけておくことです。
まるで今着替えている途中だということを、外に向ってアピールするようだが、そこは致し方が無い。

さてカッパを脱ぎ終わり、ここからが本題なのです。

「次は服も全部脱がないといけないのね」

私は一度深く息をついてから、自分が着ているジャージの上着に手をかける。今から私は、ここで裸にならなくてはいけないのです。私はドキドキと心拍数を早めながらも、首元のチャックをジーッと下ろしていく。

 最後まで下ろしたチャックを外したら、上着を脱いでカッパの隣に。今日はちゃんと下着を着けているから、上着を脱いだ私の胸は、ブラジャーに覆われている。

「男子トイレで、服を脱いじゃうなんて」

絶対に女性が着替えてはいけない場所で、むしろ見せびらかすように服を脱ぐ背徳感は、私を嫌でも興奮させてくれる。ブラの内側で、私の乳首が早くも膨らみ始めているのを自覚しながらも、
私は次いで下のズボンにも手を伸ばす。

「よし!」

 私はズボンの腰に親指を差し入れて、一息にそれを足首まで下ろした。ブラと同色のショーツに包まれた、私の下半身が露わになる。ショーツは布面積を抑えたローライズショーツだ。 
今の時点でもう、お尻が半分見えそうな感じになっており、私はさらに興奮を加速させた。

「まだ下着は履いてるのに誰かが入ってきたらって思うと、怖い」

私はあまりに心許ない自分の格好にそわそわとしながら、湿り気を帯びた息を吐く。

「この状態でもう、凄いいやらしい格好だけどこれも、脱がなきゃなんだよね」

下着を見下ろしながらそう呟いた私は、ズボンをドアにかけた後、覚悟を決めて自身の背中に手を回した。ブラジャーのホック、肩紐を順番に外していき、横から抜き取るようにしてブラを脱ぐ。
一応胸元を隠しながら、ブラもカッパやジャージ同様ドアに引っ掛けた。
残るは、頼りない一枚のショーツだけ。

手を震わせながらもショーツに手をかけたところで、思わず動きを止める私。
いつも最後の一枚を脱ぎ去るというのは恐怖なのか羞恥なのか躊躇する。
それが男子トイレでとなるとなおさらだ。男性ですら排泄のため下半身しか露出させないこの個室で、女性の自分が裸になるという行為は、尋常じゃないほど勇気がいる。

 そのまましばらくの間、二の足を踏んでいた私ですが、最終的には脱ぎたいという欲望が全てに勝ってしまう。

「はぁぁぁぁ」

 深く息を吐いて呼吸を落ち着けた私は、ショーツを掴む手に力を込めると、前かがみになりながら、ぐっと一息にショーツを引き下ろす。

股間を覆っていた布がすっと離れて、剥き出しになったアソコにぬるい風が当たった。
私の下腹部は男子トイレで衣服を脱ぐ自分に興奮したのか、既にむんむんと熱を放って汗ばんでいる。

「うわ、やばいよ」

 完全に厭らしく出来上がってしまっている自分の体に眉根を寄せつつも、私はショーツを片方ずつ足から引き抜いて、まだほんのり熱の残るそれを、他の衣類の上に重ね置く。
これで、私は靴以外身に着けていない、素っ裸の状態になったのです。
 おっぱいもアソコも、恥ずかしい所を全て丸出しにした自分の姿。それを見下ろして、私はぶるりと体を震わせる。

「また、脱いじゃった。それも、公園の男子トイレでなんて」

 そんな事を呟きつつも、私は胸やアソコを隠しながらそっと個室の外に出る。
蛍光灯に照らされて鈍く光る男子トイレと、全裸の女性との組み合わせは、非常に厭らしい組み合わせに思えて仕方がない。

 こんな格好をして誰かに見つかったら絶望的です。隠れる場所は個室のみでそこに隠れたとしてももう逃げ場はない。まさに四面楚歌の状況に不安を募らせていく私。今なら個室に身を潜めていれば、
誰か来ても隠れてやり過ごすことくらいは出来るでしょう。
しかし今夜の私の計画では、そうもいかないのです。

(次はと・・・・)

私は震えながら、続く計画を思い返す。

(周りに見えやすい所で、M字開脚で3分間耐える)

次の行動は、今の私にとって鬼畜としか言えない露出内容です。
時間は3分と短めだがその間、私は屈辱的なポーズのまま、何があってもその場を動くことが許されないのです。

「もしこの間に誰かが来たら、私は」

最悪の結果を予想して、私は体中に冷たい汗を滲ませる。
しかし、この露出計画は厭らしい久美子からの命令だ。逆らうことはできない。

 私はトイレ内を見渡して、外から入ってきたら最も目立つであろう場所を探し始めた。
自分から見つかり易い場所を探すなんて屈辱以外の何物でもないが、命令だから仕方がない。しばらくうろうろした後、私が決めたのは小便器が並んでいるところの一番手前側。
丁度、蛍光灯の真下でした。

「ここなら入口の正面だから、トイレに入ってきてすぐ目に入るし、明るいから私の身体もはっきり見えるよね」

 いざ決めた理由を口にしてみると、本当にその通りで泣きそうになってくる。だけどここで辞めると後悔する。私はその指定位置の場所に立った。そして、小さく口を開く。

「えっと、じゃあM字ピース、始めます」

自分でも聞き取れない小声でそう言って、私はその場にゆっくりとしゃがんだ。
後ろに転ばないよう肩幅まで脚を移動させ、その後M字になるように少しずつ開脚する。

「あぅ」

手のひらで押さえただけの陰唇部が少しずつ見えるようになって、私は眼尻に涙を浮かべた。これで手をどけてしまったら、完全に陰毛の奥に隠れた恥ずかしい割れ目が丸出しになってしまう。

だけど、そんな小さな抵抗もすぐに終わりを迎える。足をM字にしたら、後は両手でのピースサインだ。当然、胸とアソコを隠している手は当然離さなくてはならない。

「恥ずかしすぎ。でも、やらなきゃ」

 私は体中を真っ赤にしながらも、ゆっくりと、ゆっくりと陰部を隠している手を遠ざけていった。胸とアソコを自ら曝け出して、私は顔の横で両手をチョキの形にする。
身体をプルプルと羞恥にうち震わせながら、私は全裸M字ピースの態勢をとった。

 私の胸は明るい蛍光灯に照らされて、黒ずんだ上向き乳首がスポットライトを浴びたように厭らしく輝いている。大陰唇は広げた足のせいでぱっくりと口を開いており、ぴんと飛び出たクリトリスや、
アソコの内側に広がる襞一枚一枚までが、はっきり分かってしまう程。まるで私自ら、襲ってくださいとでも言っているような下劣極まりない格好だった。

(何、これ。こんなの、恥ずかしすぎるって)

自分の恥ずかしい部分がはっきりと認識できる。あまりにも惨めな自分の格好に、私は全身にびっしょりと汗をかく。

(3分間この格好で我慢するなんて気が狂いそう)

自分で考えた計画に不満を抱きつつも、ここまで来ればもう引き返せない。
仕方なく時間を計ろうとして、自分が今、スマホを忘れていたことに気付く。

(仕方ない。自分で数えるか)
「いち、に、さん・・・・」

わざわざ声に出さなくても良いのではないか、そう思いながらも微かな私の声は雨音しか聞こえてこない男子トイレの中で響く。

 時間を数える間、私はこの屈辱的な全裸M字開脚のまま、何があってもこの体勢を解く事は許されない(と自分で決めた)。
今誰かが男子トイレに入って来たら、そこで私は一巻の終わりです。
逃げも隠れも出来ないまま、おっぱいも下腹部も丸出しにした変態痴女の格好を、赤の他人にしっかりと見られてしまうのです。

(こんな場所に来るのは男性か、私のような変質者しか居ない)
(例え逃げても、私の脚ではすぐ男性に捕まってしまう)
(隠れる場所など奥の個室で数えるほどしか無い)

 そんなネガティブな思考に陥り、私の心は恐怖心でいっぱいになる。しかしその一方で、それに劣らない気持ち良さを感じざるを得ません。

「41、42、よんじゅうさ・・・」

まだ数え始めて少ししか経っていないはずなのに、私の息は早く荒くなり、身体が火照って熱くなっていく。外気に触れている剥き出しの膣口が、とろりとした粘膜に湿り気を帯び始める。

「67、68、・・・」

じわじわと快楽に侵されていく自分の身体を見下ろして、戸惑いを隠せなくなる私。
だけどまだ、時間は1分ほどしか経っていない。

「91、92、93、94、きゅうじゅうご・・・」

時間の半分を過ぎたあたりで、私の興奮はより顕著に身体に現れ始めます。

(ヤダッ、何かおかしい・・・何で・・・)

自分の身体の変化に、私は思わず鼻白む。

(ヤバい!過呼吸になる!!!こんな場所で・・・)

呼吸を整えるために口元を覆える様な袋は傍には見当たらない。冷静になろうと呼吸を止めて、自分の身体を一度見下ろす。
いつの間にか、私の乳首は限界までそそり立っており、まるでドライフルーツのブルーベリーの様だ。更に陰毛の上部では、ずっと外気に晒され続けた私の陰核が、自己主張をするように尖り、
傍から見ても興奮で勃起しているのが解る。

(こんな恥ずかしい身体は、見せられない)

どこからどう見ても発情しきった自分の身体に、半泣きになる私。
しかしそれを隠すことは許されず、それどころか敏感になった両乳首、陰核の突起に風が当たった瞬間、私の身体に痺れるような感覚が走って、私の秘裂から粘性のある液体がスゥーとタイルに滴り落ちました。

(ああ、こんなになるまで私・・・)
(こんなところ誰かに見られたら、言い訳なんてできないよ)

溢れ出る興奮を何とか抑えながら、祈るような気持ちで私は心中願う。ただ、そればかりは時の運だから、どうすることもできない。
呼吸が落ち着いてきたのでカウントを再開しようとした私ですが、そこで一つの致命的なミスに気付きます。

(えっと、今、何秒まで数えたっけ?)

焦る気持ちと妙に冷静な気持ちが交差する。私は身体の興奮に気を取られて、どこまでカウントしたのか忘れてしまったのです。
スマホを忘れてしまったのが、本当に痛い・・・

(半分は超えてたよね、きっと・・それで・・・)

先程までの記憶を辿るが、その間も時間は刻々と過ぎていく。その分誰かに見つかる確率だって上がっていくわけですから、更に焦燥感は増していく。

(もう時間なんてとっくに超えてるわよ、どうでもいいじゃない)

私の中の『厭らしい久美子』が妥協しようと持ち掛けてくる。

(違うのよ)

今の私にとって、計画に忠実に従うことが何よりも重要なのです。

(たぶん100秒くらいは、数えたはずだから)

私はしばし考えた後、カウントを再開する。

「ひゃくいち、102、103」

百を超えると急にカウントの速度が落ちる。この「ひゃく」という言葉が私には何故か発音しづらく何度も噛んでしまう。
私はそう思って気を落としながらも、今はただ数を数え続けるしかなかった。
途中で何度もロスをしたから、本当は3分の制限時間などとっくに過ぎてしまっているのには違いないが・・・

「179、ひゃくはちじゅうぅ~、ふぅ」

私はへろへろになりながらも、何とか長い三分間を乗り切った。
いつ人が現れるか分からず気が気ではなかったが、流石にこの時間帯で雨天、駐車場から離れた公園トイレにやって来る人は居なかったようです。

「予想以上に、きつかったわ」

私は荒い息を吐きながら、その場に立ち上がる。あまりにも長い三分間でした。
だけど、これだけじゃ、まだ何も終わっていない。続く課題があるのです。

「その前に、これ何とかしないと・・・」

そう呟きながら、私は自分の身体を見下ろす。三分間の羞恥プレイの中で一度も触らせてもらえなかった私の身体は、一目見れば明確に分かるほど淫乱な様相になり果てている。

 勃起した乳首は尖り切ったまま元に戻ってくれない上に、割れ目一帯はそこだけ雨に打たれたようにびしょ濡れになっている。脚をぴったり閉じても、陰毛の端から私の陰核がひょっこりと飛び出ている始末。
これは「何時でも、OKですよ」と身体で表しているようなものです。

(今すぐオナニーしたいけど・・・このあとの事もあるし)

そう私が思うのは、次に考えた計画のためだ。
全裸に半透明のカッパを着て、自宅までの道のりを散歩する事。その間に、どこか人気の無い所で、一回逝くまでオナニーをするのだ。
男性と違い、一度逝ったら次を始めるのに時間が掛かるということは無いが、体力は消耗するし、今逝ったらこの後に自宅まで散歩しながら露出することができなくなる可能性もある。

(だから、今は我慢しよう)

私は楽しみを後に残して、疼く身体を抑えながら次の行動の準備に取り掛かった。
個室の扉に掛けてあったカッパを手に取って、両袖を通していく。
両袖を通し終えて、そのまま前のボタンを留めようとした私でしたが。

「あっ・・・・」

その時、敏感になっていた乳首にカッパが擦れて、私は思わず鼻にかかった声を上げた。
さっきの興奮がまだ抜けきっていない今の私の身体に、分厚くてゴワゴワとしたカッパのビニール布地は相性が最悪だった。
でも、カッパを着ないからには次の行動には移れない。

「んっ、ぅぅ」

私は洩れ出る声を我慢しつつ、ボタンを一つ一つ留めていく。
そしてカッパを着込んだ自分の姿を確認して、私はごくりと唾を飲んだ。
公園に来るまでの間にカッパは既に雨で濡れてしまっている。そのせいで、濡れたカッパは
完全に透けてしまい私の肌色はかなりの割合で透けて見えている。

「ちょ、これじゃ裸と変わらないじゃない」

私は声を詰まらせながら呟く。一応半透明の物だから、乳首や陰毛の形までは何とか判別できない。だけど全体的なシルエットは透けており、お尻は丸見えに近い。
明るい所で見れば、カッパの下が裸に近い格好であることが容易に見て取れる。

「こんな格好じゃ、マジヤバいって・・・」

私は不安になりながらも、心のうちでは心臓の鼓動が速くなり心拍数が上がるのに気付いていた。裸だとすぐにバレそうな程、際どい格好。
これで街に繰り出したら、どれだけ気持ち良くなれるのだろうかと。
私はこの後に起こる刺激に期待し、その欲望に支配されていました。

「うん、行くしかない」

私はそう自分に言い聞かせて、静かに男子トイレから外に出る。
雨はいつの間にか小雨になっており、歩くのには丁度良い感じの天候だった。
私はカッパの前側を押さえながら、ぶるりと体を震わせる。

「私、カッパしか着てないのに、外に出ちゃった」

うっすらと透ける自分の素肌を見下ろして、私は熱い息を洩らした。
半透明のカッパを纏ったその下には、一枚の下着すら纏っていない私の裸。
一応カッパと言う衣類は身に着けているはずなのに、むしろそれが逆に厭らしさを強調している気分がして、恥ずかしさが増していく。

先程までの興奮が冷めないまま、更に人と会う可能性がある場所に行くなど正気の沙汰では有りません。私は公園を出ると住宅街に足を向ける。

 今回のコースとして考えたのは、自宅マンションまで直行せず遠回りしてスーパーや公営団地が並ぶ一角を通り、少しだけ人が多そうな所を回って帰宅するルート。
普通に歩ければ一時間ほどで戻って来れる道のり・・・のはず。

「出発!」

取り敢えず私は小雨の降る中、街灯の少ない道を選び住宅街を歩いていく。けれど一歩進む度に、乳首がカッパと擦れ合って、私は痺れるような快感を堪えながら歩かなくてはならなかった。

(素肌にカッパがこんなに気持ちイイなんて)
(でも、誰かに見られたらどうしよう)

しかし、今夜の様に雨が降る深夜にこの辺りを出歩く人は居ない。
きょろきょろと辺りを見回しながら、暗がりを覗き込む。とは言え、周りは民家だらけ。死角も多いし、いつどこで他人と鉢合わせになるか分からない。気を抜くことはできない。

 しばらく歩いていると、やがて街灯の近くに差し掛かる。暗い住宅街の中でそこだけがぽっかりと明るくなっており、まるで夜道に作られたステージのようだ。一瞬、迂回しようかなという考えを抱く。

「大丈夫よ、今まで誰にも会わなかったし」

夜と雨、視界が悪くなったせいで大胆になった私は、そのまま街灯目指して真っ直ぐ進むことにした。街灯の真下を歩くと、私の格好がよく見えるようになる。

「やっぱり明るい場所だと、かなり見えるわね」

街灯に照らされた私の身体は、カッパの上からぼんやりと肌が透けて見えている。もし今誰かが今の私の姿を見たら、カッパの下に何も着ていないことがバレるかもしれない。
そんな妄想をするだけで、私の身体はかーっと熱くなっていく。そしてカッパの下では、剥き出しのアソコが甘く疼く。

 私はしばらくの間、街灯の下から動かずに、身体の奥から湧き上がる快感に酔っていた。
だけど、長時間同じ場所にいるのもさすがに危ないので、私は街灯の下を小走りに駆け抜けて、再び闇の中を歩き始めた。

 その後、住宅街を突っ切った私は、少し大きな通りに出た。先程までの住宅街とは違い、通りには公営団地があり、まだ灯りの付いている部屋もある。信号やコンビニも有り、光源は目に見えて多かった。
また深夜でも少しは車も通るため、人の目に触れる可能性も高い。

「これはちょっと、危な過ぎるかも」

通りの風景に、急に弱気になる私。
これだけ明るいと、暗闇に紛れて歩くことはもう出来そうもない。
そして、問題がもう一つあった。

「暑っっい!!」

私は小さな声で、この不平を何度も口にする。
どんなに高価なカッパを着ても通気性は犠牲になる。それがコンビニで買った安いカッパだと通気性など無いに等しい。
それを夜だとは言え梅雨時期に長い時間着ているのだから、カッパの中の温度は上昇するのは免れない。

 こうなることはある程度仕方ないと思っていたが、汗で素肌とカッパが触れる部分はベトベトするし、張り付いた生地が段々と気持ち悪くなる。

「あっちいぃぃ」

今夜、この言葉を何度吐き出しただろう。しかし私は今の自分の台詞に不安になり、ふと足を止めた。

「ん・・・・貼りつく」

嫌な予感がして、私は改めて自分の身体を見下ろす。その瞬間私の顔は青ざめた。

「ちょ、うそ……」

私の唇の隙間から、自分で解るほど震えた声が漏れる。
汗で濡れた私の身体、それがカッパに張り付いて、先程までとは比べ物にならない程透けてしまっている。腕や脚はもちろんのこと、お腹やお尻、果ては胸元や股間の陰毛まで、
私の裸体は恥ずかしいほどにスケスケ状態だった。

 身体の奥から、一瞬にして堪えようのない羞恥心がこみ上げてくる。
私は慌てて局部を隠すように、自分の体を掻き抱いた。

「何で寄りによって、こんな人が居そうな所で・・・どうしよう」

プルプルと震える唇、その口元から思わず弱音が零れる。
これでは誰かと擦れ違っただけで、カッパの下に何も着ていないのがバレてしまう。

今の私の格好は、服を着ていないのとほとんど同じ。裸で街を出歩いていると言っても過言ではない姿に成り果てていた。いくら人通りが少ないとは言え、この見た目はあまりにも危険すぎる。

 だけど、そんな尋常じゃない不安を抱きつつも、私は自分の厭らしい格好を意識した瞬間、自分の乳首がさらに大きくなったのに気付いていた。
カッパを内側から押し上げて、外からでも勃起していることが分かるくらい膨らんだ私の乳首は、もう内面の気持ちだけでは元に戻ってくれそうにない。

(私、こんな格好して、興奮しちゃってる)

この状態を元に戻すには、一度どこかで外からの刺激を与えて解放するしかないだろう。

そして、そのためには・・・・・

(このまま続けるしかないよね、久美子)

厭らしい久美子が満面の笑みで私に次の行動を促す。
私は諦めを含んだ溜息をつく。ここまで来たのに、辞める訳にはいかない。
そうなれば計画を続行してどこかでオナニーをして興奮を収める以外私に選択肢は無い。
私はカッパの胸元を隠すように両手で抑えると、通りを歩き始める。

「とりあえず、どこか隠れられる場所を探さないと」

 小声でそう呟きながら、私は周りを見渡す。手のひらで胸やお尻を隠しながら歩く私だが、歩く度にカッパが擦れ素肌への刺激にぴくっ、ぴくっと体が震えており、
傍から見て怪しい姿なのは間違いないでしょう。

 不安な気持ちで歩いていると、視線の先に一軒のコンビニが見えてくる。
煌々と光るコンビニの看板を見て、心拍数を上げる。昼間は全く気にならなかった看板だがこんなに目立つとは思っても居なかった。

(え、あの前を、通らなきゃいけないの?)

あんな明るい場所を今の格好で歩いたら、間違いなくこの格好は目立つ。店内に居る人からも、カッパに透けた私の裸が見えてしまうかもしれない。
でも、ここを通らないと、先に進めない・・・・という謎のルール。

(もう行くしか、無い・・・)

私は覚悟を決めて、一歩ずつ足を前に進める。
少しずつ視界が明るさに包まれていき、私はコンビニの真ん前に出る。コンビニの外灯は、私の身体を無慈悲なほどはっきりと浮かび上がらせた。
コンビニの駐車場には深夜に商品補充のためにやって来た、業者のトラックが停まり荷台から業者が店内へ大きなカゴを担いで運び込んでいる。

 カッパ越しに透けた裸体を街灯に照らされて、私の全身が羞恥のせいか紅く染まる。だけどそれと同時に、私の秘裂から厭らしい涎が垂れて、太腿を伝っていく。

(何これ、今はヤバいよ)

自分の身体に起こった変化に、私は当惑する。

(恥ずかしい、・・のに、気持ち良くなってる)

この時まで何とか耐え忍んでいた快感が全身を回り私は発情していく体を抑えられなくなってきた。息が上がり、下腹部の疼きが泣きたくなるほど強くなる。
そして私は、自分でも信じられない行動を取った。

(もう無理、これ以上我慢できない)

私は駐車場を通り店舗の裏に回り込むと、ゴミ捨て場の隅に束ねられた段ボールを見つけた。私は段ボールの上にしゃがんでカッパの下に手を入れる。

(こんな場所でやっちゃいけない)

心の中ではそう思いながら、私はそのまま自分の割れ目に指先を突き入れた。

“くちゅ”

「んくぅ・・・」

指先に伝わる感触が耳に届いたような気がして思わず声が漏れる。
その瞬間、今まで我慢していた分の快感が一気に私の身体に流れ、私は思わず膝をつく。
もう少し歩けば、自分の身を隠せるところなんて沢山有るでしょう。

 それをまさか、通りの方からは何とか隠れられるが、駐車場からでは丸見えにも等しいゴミ捨て場の裏でオナニーを始めるなんて、自分の行動は我ながら常軌を逸していた。
だけど、気持ちよくなってしまった自分の劣情は堪えようがない。

「はっ、ぁ、んっ、くふぅ」

私はカッパの下で、自分の指を一心不乱に動かし続ける。
そして、

「あっ、駄目、だめ、ダメ、もう、逝く、逝くぅ」

びくっ、びくっ、びくっと私の腰が大袈裟なくらい跳ねた。
その後、体から力が抜けて、ゆっくりと痙攣が収まっていく。
私は段ボールの上で、惨めな格好のまま絶頂してしまった。

「信じられない。こんなところで、イっちゃうなんて」

絶頂の余韻で荒い息をつきながら、私は呟く。陰部から指を抜くと、粘性のある透明な液体が指先で糸を引いていて、それを見た私は思わず赤面した。
そして液体が絡みついた指先を鼻に近づけて、その匂いを嗅ぐ。

(あんまり匂いは無いのね)

こんな、明るいコンビニのゴミ捨て場で、裸体透け透けの格好でオナニーをするなんて淫行、普通の女性だったら絶対にできないでしょう。
それがまさか、こんなにも躊躇い無くできてしまって、その上気持ち良く逝ってしまうなんて自分でも驚愕だった。

「ほんと私、どうしちゃったんだろ」

どんどんと羞恥の行為に対する躊躇が無くなっている事に、私は恐れすら覚える。
しかしそれは一過性の物。息が落ち着いてくると、私の欲望は更なる行為を求める。
ずっと今までオナニーを我慢してきたのだ、一回では物足りない。

(まだ、やりたい)

そう思いながら、ちらりとコンビニを確認した私は、そこで思わず息を詰める。
駐車場から、こちらの方をじっと見ている業者さんと目が合ったのだ。

(!!!)

心臓がドキンッ!と高鳴り、私の首筋に、たらりと冷たい汗が伝った。

 “目が合った”という表現は正しくないのかもしれない。
私から見えるのは駐車場のトラックの傍から私の事を見ようと身体を傾けた人影しか確認できない。向こうからは私がどの様に見えているのだろうか?

 しかしその時私が抱いた懸念は、人影が二歩、三歩とこちらに不信感を抱いたのか、確認しようと近づいた事で確信に変わった。

(見つかった!)

私の心は絶望感で溢れかえる。
私の裸を、知らない人に見られた。
こんな野外でオナニーをして、無様に逝ってしまった私の痴態の一部始終を、しっかりと見られてしまったのだ。オナニーどころでは無くなった私は、慌ててその場から逃げ出す。
そのまま暗い路地裏に隠れて、私は深い息をついた。

「あぁ、ついに、見られちゃった。外でオナニーしてるところを・・・・」

バクバクと心臓を鳴らしながら、私は敢えて口にする。だけど専らの問題は、見られてしまった事実ではない。

「どうしよう。今、私、凄い興奮してる」

自分の恥ずかしい姿を見られて、私はさらに強い快感を得てしまった。
それは今や、私の恥ずかしいという気持ちをいとも簡単に凌駕している。

「ん、ふぅっ」

 私は路地裏の陰に隠れながら、再び自分の陰部に再び手を伸ばす。先程見られたことによって、私の秘所は既に準備万端だった。

「あっ、きもち、いいよ・・・」

くちゅくちゅとわざと淫らな音を立てて、私は自分の秘所を掻き回す。カッパの上から、勃起が収まらない乳首を摘まむと、まるで電撃のような抗えない快感が私の全身に流れていく。

「ひっ、んっ」

思わず大きな声を上げてしまい、慌てて口を塞ぐ私。誰かに聞かれては居まいか、また見つかってしまうのではないかという、警戒心は残っていた。
けれどそれでも、私の中に残るほとぼりは冷めず、むしろ大きく膨らんでいく。

「あぁ、私今、外に居るのにオナニー、やめらんない」

身に余る罪悪感を心の内に抱きつつも、それ以上の快感に飲まれてしまった私は、自慰を続ける自分の手を止めることができなかった。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

俯いた私の口元から、荒い息が零れる。
私は自制することが出来ず、路地裏で二度目のオナニーを始めてしまった。
住宅の間に作られた、自動車も通れない小さな細い路地。土地勘が有り、この辺りに住む住人しか通らないのでしょう。それ故に突然、人が来てしまう危険性も孕んでいる。
それでも私は中々オナニーを辞める事ができず二回逝ったところでやっと、疲労を感じて手を止めた。

(ちょっと、やり過ぎた。そろそろ帰らないと)

そっと路地裏から足を踏み出したところである事実に気が付いた。

「雨、止んでる・・・」

カッパに当たる雨粒はいつの間にか感じなくなっていた。
それはオナニーに夢中になって周囲の事が見えなくなり、雨が止んでいた事に全く気付いていなかったからです。普段なら、別に雨が止んだところで何の問題も無いでしょう。
しかし今日はそうもいかない。

(雨も降ってないし、カッパを着たままなのは怪しいかな?)

雨も降っていない深夜にわざわざカッパを着て出歩く人は普段いないでしょう。
そんな中で全裸で透け透けのカッパを着ている私は、間違いなく場違いな姿なのです。通りがかった車から眺めたら、私の格好は注目を浴びることになるでしょう。

「でも脱いで帰ることなんて、できる訳ないし」

カッパを脱げば全裸。この事実を前にして私にカッパを脱ぐ選択肢は無い。

「どうか、誰にも会いませんように」

汗で濡れたカッパに身体を震わせながら、私は小声で呟き小走りで帰路を急ぐ。
ただ私が歩いているのは町の中。いくら深夜とはいえ、人の往来が全く無いわけではない。

(あっ!あれ、人だよね?)

こんな時間なのに向かいの通りをヨタヨタと千鳥足で歩く人影。
私は自分の周りにばかり気を取られていて、向かいの歩道に人が歩いているのに気が付いていませんでした。
わずか数十メートル先に居るのは酔っ払って真っ直ぐ歩けない男性サラリーマンの様です。

 男性は先程まで雨が降っていたのに傘もささずにびしょ濡れでした。
それとも酔って傘を忘れたのか、かなりの時間雨に打たれたのが解るほど濡れています。
彼は道を挟んで私の事をじっと注視する。そして何かに気付いた様に口を開く。
私を指差し 何かを叫んでいるが、それは言葉になっていない。呂律が回らないほど飲んだのでしょう。

「ひっ!」

 彼の叫び声に私は小さな悲鳴を上げる。いきなりバレてしまった。
こんな痴女同然の姿、相手に何されても文句の言えない格好です。

「ちょっ・・・」

男性が私に向かって声を上げて、車道を渡ってこちらに歩いてこようとする。
私は一気に恐怖感に襲われて、その場から一目散に逃げだした。

「ハァ、ハァ、もう何なのよ!」

私は深夜の散歩中に何度も酔っ払いの男性に遭遇したことが有るが、彼らは酔ってこちらの想像を超えた行動を取ることが多々ありました。
全速力で夜道を走り、住宅地まで走ったところで私の肺と脚は限界を迎える。

「ハァ、ハァ、とりあえず、ここまで逃げれば大丈夫かな」
 
心拍数は上がり、呼吸は落ち着かない。いきなり走った両脚はガクガクと震えている。
カッパの内側が汗だらけになった肌に張り付いて、気持ち悪い。

(良かった、ついて来てない)

背後を振り返って、ほっと息をつく私。あんなところで捕まったらどうなってしまっていたのか、考えるだけで恐ろしかった。

 ただ入り組んだ住宅地に入ってしまえば、他人に見られる可能性はぐっと減る。
その事実に安堵しつつも、しかし帰宅するまでは気を抜けないため、私は注意を怠らずに
自宅までの道のりを歩き始める。

(家まであと400mくらいか・・・)

あと5分も歩けば終わる今夜のステージ、しかしここで私は一旦足を止める。

(これで終わるのは勿体無いな)

私は自分で今夜の追加ルールを作ってしまった。

「ここからが、最後のルール」

ここから自宅までの道のりをカッパの前を開いて歩かなければならない。

「さっきの酔っ払いに見られたことに比べたら、こんな事くらい」

私は自分に言い聞かせながら、プチップチッとカッパの前側を留めていたボタンを乱暴に
外していった。ほとんど透けていたが、それでも一応カッパに覆われていた私の女性器全てが完全に露になった。

「あぁ、気持ちいい」

カッパに貼りついて汗ばんだ肌に夜風が当たって、私は思わず本音が漏れてしまう。
解放感と快感が全身を包んで、何度も逝ったはずなのに私の乳首は再び勃ち始め、
陰毛の奥はじっとりと湿り始める。私の身体は興奮を隠そうとはしない。

 カッパの前を開いたまま、私は少し歩く。もう少しで今夜のショーも終わりだと考えると
なんだか勿体無くて、私は無意識のうちにゆっくりと歩いていた。

(残り100mか・・・)

視界には自宅マンションが見えている。私はそこで再び立ち止まる。
徐に自分の着ているカッパに手を掛けた。

「残りの100mは・・・」

最後のルールは、全裸でがに股オナニーしながらの歩行。そして、その状態でのオナニーだ。

「これから私は道の真ん中で、カッパも脱ぎます」

 ほとんど意味はなさないが、それでも少しは安心感を与えてくれたカッパ。
それを私は、ゆっくりと勿体ぶるストリッパーの様に脱いでいく。
だけどそれも一瞬で袖から両腕を引き抜くだけで、カッパは簡単に路上に落ちてしまった。
 その下にあるのは、私の完全な裸体。
生まれたままの身体を野外で曝け出して、私はその羞恥心と高揚感にぶるりと震えた。

(恥ずかしい・・・・)

 雨上がりの空の下、私はついに全裸になってしまったのだ。
乳首もお尻も割れ目も女性器と言われるところは全て、何も隠さないで丸出しになっている状態。

(ここでオナニーをしたら、もっと気持ちいいかも)

私は本能に抗うことができず、ぷるぷると羞恥に震える太腿を少しずつ左右に開いていく。
脚を広げていくと、同時に陰部の割れ目も広がって、私はさらなる羞恥心に苛まれた。

だけどそれを途中で止めることもできず、さらに足を開いて私はいかにも厭らしい、
がに股の状態になる。
そして私は、続けて広がった自分の秘裂にそっと指先をあてがった。

「こんな格好でオナニーなんて、間違いなく変態ね」

そう口にしながらも、私は抑えきれない欲望のままに、敏感な割れ目の粘膜に指先を擦り付けた。

「んっ、くぅ」

指先が陰核に触れたその瞬間、私の四肢全体に快感の波が押し寄せてきて、私は思わずぴくぴくと小さく体を痙攣させた。
やはり何度やっても、オナニーの気持ち良さには抗えない。

(こんな道路の真ん中で、私の恥ずかしい所全部丸出しにしながらオナニーするなんて、ほんと自分が信じられない)

底知れない背徳感に酔いながらも、私はその格好のまま、ゆっくり一歩ずつ歩き始める。
このまま残り100mを私は今の態勢を一切解いてはいけない。
もし今誰かが街角から現れたら、誰かが家の窓から外を窺ったら、全裸でがに股という屈辱的な私の醜態がはっきりと見られてしまう。

(もう家の近所だから、知ってる人だって沢山居るのに・・・)

人の少ない真夜中ではあるが、今の私が抱えるのは莫大なリスク。
しかしそんな危ない状況にありながら、私は心のどこかでそこはかとない快感を得てしまっている。

(見つかったら一巻の終わり、そんなことは分かってるのに)
(危険と隣り合わせのオナニーって気持ちよすぎる)

熱の籠った息を吐きながら、私は秘部を弄り続ける。
こんな危険な状況でも手を止められない、自分の淫乱さを思うと恥ずかしくなるが、
これが最後のルールだと思えば簡単にこなせそうだった。

・・・・と、思っていた。

残り50mの辺りを過ぎた所で、私は自分の身体に起きた異変に気付く。

「あ、あれ?」

 自分の陰核を指で弾くと、その度に全身にじわりと快感が広がる。
それはいつもと変わらない。けどそれ以上の、気が変になってしまいそうな程大きな快感が何時まで経っても来ることが無い。
今の状況が、気持ち良くて仕方ないはずなのに、私はいつになっても逝くことができない。

「ど、どうして?なんで?」

 自分の身体の変化に焦燥感を抱く。最後に作ったルールは歩きながらオナニーをして自宅に到着するまで一度逝かなくてならない。
もし逝くことが出来なければ、自宅の玄関前で逝くまで公開オナニーショーをしなくてはならない。
だけど、自宅までの距離の半分を過ぎても尚、私は絶頂を迎えることができない。

「さっきまでは簡単に逝けたのに、何でこんな時に限って」

朦朧とした意識の中、私はその原因を考える。

(さっきまでオナニーし過ぎたせいかしら?)

疲れたら逝けなくなるからと、トイレでは我慢したがその後、後先考えず夢中で何度もしてしまったオナニー。まさかそれが、今となって仇となるとは。

「んっ、んく」

私はさきほどよりも激しく、自分の下腹部を弄り回す。
傍から見れば、かなりの変態痴女と言われてもおかしくない淫らな行為ですが、私はなりふり構わずに弄り続ける。

 しかし、どれだけ陰核に刺激を与えても、私の身体には煩わしい快感が積もるだけで、求めている快感には辿り着けない。その間に、ゴールである自宅に確実に近づいていく。
そして・・・・・・・・・・・・・・・・・

「うぅ、逝けない」

玄関前に到着した私は、小さな嘆息と共にその場に膝をついた。
私は自宅に着いても尚、逝くことが出来なかった。

(最後の最後にこんな事になるなんて)
(罰ゲーム決定ね!)

私の心中に巣くう厭らしい久美子が狂喜乱舞する。
これから行う事を想像すると全身が火照り身体が真っ赤に染まり始める。私はゆっくりと玄関ドアの前にしゃがみ込むと道路側に身体を向け両脚を大きく左右に広げた。

「それじゃあ、久美子は公開オナニーを始めます」

自分の恥ずかしい所を全て外に向けて晒した私は、蚊の鳴くような声で呟くと、先程と同じ様に秘裂に指先を這わせて、オナニーを始める。
ただ先程と違うのは、今度は逝くまで絶対に終わらないという事だ。最悪、朝になってもこのままだ。

「早く、逝かないと」

私は泣きそうになりながらも、淫猥な手つきで膣口を掻き回す。だが、私の身体は行き場のない興奮に火照っていくばかりで、いつになっても絶頂には至らない。

「このままじゃ、ほ、ほんとに誰か来ちゃう」

時間が経てば経つほど、家の前を誰かが通る確率が上がる。それはつまり、私の厭らしい全裸オナニーショーを、誰かに見られてしまう可能性が増すことと同義だった。

「ヤダ、それだけは、嫌・・・」

私は半ベソをかきながら、卑しく秘所を弄り続ける。

(本当は見つかって、犯されたいくせに)

私の中の『厭らしい久美子』が私の本心を見透かして語りかける。

(うん、そうよ。誰でもいいから、私を犯して!!!)

私の小さな息遣いと、陰部を触る水音は夜の闇に静かに吸い込まれていった。
どれだけ時間が経ったか解らないが、遠くから新聞配達員が乗るカブの音が聞こえた。

(このままじゃ、ほんとに見つかる)
(見つかって、犯されればいいじゃない)
 
妄想で私はオナニーの最中、新聞配達員に見つかってしまう。全裸で抵抗できなかった私は玄関前で押さえつけられ、そして望まない挿入を受け入れてしまう。

「んっ、あっ、い、逝くっ」

妄想のおちんちんが私の膣内に挿入された瞬間、私の身体は小刻みに痙攣し、私はようやく軽い絶頂感を得ることができた。

「はぁぁ、終わった」

私は無人の玄関で誰ともなしにそう呟く。完全な絶頂では無いが、もうこれ以上外に居る事は危険でした。私は急いでその場に立ち上がると、逃げるように自宅に入った。

 自宅に入った私は、疲れ切って裸のままキッチンの床に突っ伏す。
未だにバクバクと響く心音が鳴り止まない。最後のオナニーショーは誰にも見られる事なく終えることができた。
けれどその間の、いつ終わるか解らない恐怖感は、何物にも代えがたいスリルを私に与えてくれた。

「もう、駄目。今日はきつかった」

私はシャワーも浴びずにキッチンの汚れた床の上で、眠りに落ちながら一つの事を思い出しました。。

(あ、トイレにジャージ忘れて来た・・・・)
 
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