最近、私の生活は変わってしまったとつくづく実感している。
日常生活に変わりこそはないが、いつも心のどこかで羞恥を求めている自分が居る。
そのせいか、最近は『露出狂の隠れ家』への接続回数も増えている。
最初の頃は数日に一度見るのが普通だったが、年月の経過とともに暇が有ればとりあえず、チェックするほど頻繁にサイトアクセスしてしまっている。
それくらい『隠れ家』は私の日常に溶け込んでしまっていました。
最近は難易度の高い露出行為もしてしまい、昔より恥じらいが減って本能に従うようになってきた。自分の欲望に抑えが効かなくなってきたんじゃないか。
一つの露出課題をクリアすれば更に恥ずかしい思いを求めてしまう。
そして今夜も自室のベッドで何気なくサイトを覗いている。
そこで、私のIDに届いたメールが気にかかる。今の私の心境を見透かしたようなメールの文面に、私は思わず顔を赤面させた。屈辱的過ぎる内容、
だけどそんなメールを読みながら、私は身体の奥にぞくぞくと熱っぽい疼きを感じていた。
「映画館で露出」、私は続く文章に目を通す。
メールを読み終えた私は、体中に嫌な汗をかきながら呟いた。
メールの内容を要約すればまず自分の下着を赤の他人に手渡した後、ほぼ裸に近い格好で映画を観ると言う内容だ。
過去にショーツを放置して誰か知らない人に回収してもらうという露出をやってのけたが、今回はブラも含めた下着全て、それも手渡しでだ。
さらにその後、他の客が居る映画館の中で自分の裸を晒すなんて、考えるだけで寒気を覚える。
でも・・・
「皆が服を着ている中、一人だけ裸になるって凄くドキドキするんだろうな」
心中で押しとどめるつもりだった言葉を、私は思わず口に洩らしてしまった。
公共の場での露出行為をすることが、どれだけ危険性を孕んでいるかは理解している。
だけど、一度体の奥から湧き出てしまったこの欲望は、もう止められない。
「シネコン・・・シネコン・・と、」
私はすぐさま自宅から近いシネコンを検索した。
(ガンダムの所か・・・)
部屋の隅に置かれた姿見に映る自分に向かって呟くと、私はこくりと小さく喉を鳴らした。
平日の午前、遅く起きた私は早速映画館に行く準備を始めた。
前開きになった薄いブルーの半袖ブラウスと、グレーのスカートを合わせる。
本当は先日購入した白い服を着たかったが、今日私が身に着けている下着は、上下ともに黄色で統一した物で、白い服にするとどうしてもブラが透けてしまう。
敢えてそうしようかとも一瞬思ってしまいましたが、流石にそこまでするとやり過ぎで、目立ってしまうので今日は控えました。
着替えを終えた私は、手提げのバッグに財布と、それから下着を入れるための紙袋を詰めて、映画館へと向かう。
私は映画館へ頻繁に来るタイプではない。休日では無く平日の午前に出掛けようと決めたのは、検索サイトで比較的空いている事が解ったからだ。
休日は当然のこと、映画館は大型商業施設も併設されているため平日の昼間もそれなりに混んでいる。
夜も安いナイト料金が有るため、意外と人は多い。出来るだけ安全に露出行為をするために平日の午前が人が比較的少なくて狙い時でした。
映画館までは、自宅から車で約15分。緊張感を抱きながらも、私は目的地へ向かう。
さて、途中の移動は問題も無く目的地に着いた私だったが、駐車場が空いていたので混んでいないと思われたが、事前の目論見と違ってガンダムの周りには観光客らしき人達で溢れかえっている。
(この人達が映画を観るとは思えないけど・・)
私はチケット売り場に寄り、予め決めておいた映画チケットを購入してから、まずは女子トイレへと向かう。並んだ個室の一つに入った私は、バッグをトイレの蓋の上に置いてから、ドアの鍵を施錠して大きく一度深呼吸をする。
「ふぅぅ」
気持ちを落ち着かせるため息を大きく吐いてから、私はゆっくりとブラウスのボタンを外していく。いくらトイレの個室とは言え、ここは公共の場だ。隣の個室には人がいる可能性もあるのに、
その隣で裸になるという行為は、背徳感を抱かずにはいられない。
ブラウスの前ボタンを一番下まで外す間、胸の鼓動が早くなりもう落ち着かない。
ブラウスの下に着た黄色のブラと私の白く弛んだ脇腹がチラリと見える。
一度ブラウスを脱ぎ背中に沿って手を滑らせると、肩甲骨の傍でブラのホック部分に指先が触れた感触。それを指先で摘まんだ私は、躊躇うことなくホックの引っ掛かりを外して、その拘束を解く。
私の胸を覆うブラがはらりと落ちる。
「はぁうっ!」
既にちょっとだけ尖って固くなっていた乳首の先端がブラの裏地に擦れて、私は思わず
小さく喘ぐ。ただそんなムズムズする気分を我慢しながらも、私はブラを外して便器の蓋の上に置いた後、すぐショーツを脱ぐ。
段々下着を脱ぐことに抵抗が無くなってきている気がするが、都合の悪い事は考えないようにして、私はスカートに手を伸ばす。スカートを捲り上げれば、黄色のショーツがすぐ目に入って来る。
「これでノーパンになって本当に大丈夫かしら」
トイレの個室で躊躇する私だが、今日は下着を脱いだ後、それ以上にリスクの有ることをするのです。こんな所で怖気づいてはいられません。
私は目をギュッと瞑りながら、ショーツの両端に指を掛けるとそのまま一気に足首まで引き下ろします。
スカートの内側で一気に涼しくなる私の下半身。空気が直に性器を撫でてくる感覚が、酷く生々しく感じられる。
(あぁぁぁ、脱いじゃった。アソコがスースーするよぉ)
(こんな格好で人の居る場所に出るなんて・・・考えただけで・・・)
顔が真っ赤になりこの後の事を妄想する私ですが、その傍らで私の割れ目からは既にじんわりと恥ずかしい液体が染み出しており、既にエッチな気分になっていました。
後は、私自身が覚悟を決めるだけです。
(そろそろ、映画も始まるし、行かないと)
極度の緊張で喉は既にカラカラになり唇がかさつく。
脱いだショーツとブラジャーを一緒に紙袋にしまった私は、ブラウスのボタンをぴっちりと上まで閉じ直してから、個室の扉を少しだけ開いて外の様子を窺う。そこに誰も居ない事を確認してから、私はバッグと下着を入れた紙袋を持ってトイレを出る。
その後、出来る限り人に見られないように気を付けながら再びチケット売り場まで戻ってきた私だったが、その時の緊張感は、最初映画館に入ってきた時とは段違いでした。
今の私の格好は、ペラペラなブラウスとスカートという非常にガードの薄い衣類を身に着けているだけで、下には何も履いておらず、ノーパンノーブラという何とも痴女じみた格好でした。
一瞬見ただけなら解らないはずだが、明らかにブラウスの胸元は布地が浮き上がっているし、歩く度に揺れるスカートの隙間からは、太腿のかなり際どい所までががっつりと見えてしまう。
こんな挑戦的な格好、年齢を考えると外を歩くだけでも相当な勇気が必要な格好だが、実際今の私はこんな格好をしてしまっている訳だ。そして、これからその格好よりさらに一段階恥ずかしいことを実行しなくてはならないのだ。
考えるだけで体から力が抜けて膝から崩れ落ちそうな気分に陥る私だが、いやしくもその限界ギリギリの恥ずかしさを、私の体は希求している。
口内がカラカラになり粘ついた唾を無理矢理飲み込んでから、チケット売り場に立つ女性スタッフの所まで歩いていき、声を掛けました。
「あの、すみません」
「はい、どうされましたか?」
私の言葉に小さく首を傾げて笑顔で応対してくれるスタッフさんに向けて、私は顔を真っ赤にしながらも、震える手で持っていた紙袋を差し出した。
「えっと、これがトイレに有ったんですが、忘れ物みたいで・・・」
女性スタッフに説明する私の声は、自分でも驚くほどわなないている。
それもそのはずです。紙袋の中に入っているのは、先程まで私が履いており脱いだばかりの下着一式なのですから。先程まで履いていた下着を赤の他人に手渡すなんて、いくら相手が同姓で、下着の持ち主を特定できないとしても、身に余る恥ずかしさです。
そんな私の心中を察する必要も無いスタッフさんは、意図も自然に私から紙袋を受け取ると笑顔でお礼の言葉を返してくれます。
「そうですか。わざわざありがとうございます」
高い声でお礼を述べてくれたスタッフさんは、その直後、迷うことなく紙袋の中を覗き込もうとした。
(!!!)
目の前で彼女の行動を見た瞬間、私は思わず戦慄する。
いや、スタッフさんの行為は何も間違ってはいない。
忘れ物を渡されたら、それが何か確認するのは当然のことだ。
ただ、その中身を知っている私が、目の前でそれを見られることに耐えられるはずも無い。
「それじゃ、私は失礼します」
スタッフさんが袋の中身を確認する前に、私は喉が詰まって出せない声を絞り出すとそのまま後ろも振り返らずに脱兎の如くその場を退散しました。スタッフさんが私に向けて何か声を掛けていたような気もしましたが、それをスルーして逃げる。
(何で逃げたんだろ、逆に怪しまれるじゃない)
入場ゲートを通り上映ホールまで息もつかずに逃げ去ってきた私は、後悔に染まった溜息を吐き出す。あの後、間違いなく女性スタッフは私の下着を見ているだろうし、さっき急いで逃げ出した私の姿はさぞ怪訝に映ったことだろう。
もしかしたら私がその下着の持ち主だとバレてしまった可能性もある。ただ、さすがに脱ぎたての下着を他人に見られるという恥辱だけは、何が何でも避けたかった。
初っ端から大きな心理的ダメージを受けましたが、メールに有った露出課題の一つはクリア出来た。私は心許ないノーブラの胸と風通しの良いノーパンのスカートを両手で抑えながらホールに入って空いている座席を探し始める。
今のところ広い館内には不釣合いなほど客は少なく、皆自由に感覚を開けて席に座っている状態でした。
「これなら、どこに座っても大丈夫だわ」
館内の後ろの席は当然人が集まる訳で、他のお客さんに見られる危険度は上がってしまう。ただ今日ぐらいの客入りなら皆散らばって座ってくれて、誰かが途中で立ち上がって私の居る所まで来ない限りバレる心配も低そうだ。
私は館内の後ろまで歩いて行って手頃な座席を選んでから、スカートが捲れないようにゆっくりと腰を下ろした。
(ここで私、これからエッチな事しなくちゃいけないんだよね・・・)
(大丈夫かな?)
一応辺りを見渡して、周囲の安全性を確認する私。
私の席の前と後ろに誰か座られても、立ち上がったり後ろを振り向かれたりしない限りはほぼ間違いなく見られないと考えていいだろう。
すぐ横の席に座られたらやばいけど、そこまで混むほどはお客さんも来ていない。
私がぼ〜っとスクリーンに映る広告映像を眺めていると、やがてブザーの音が鳴り、館内がゆっくりと暗くなっていった。
ふと気付けば、館内にいる人の量も少しだけ増えている。
私の横の席はガラガラに空いているけど、後ろの席は想像していた以上にお客さんで埋まっていた。
(うわ~、意外に居る・・もうちょっと隅の席に座れば良かったかも)
ちょっと期待外れの人数で今更ながら少しだけ後悔し始める私。
だけどもう映画は始まっている。私は諦めて、スクリーンの方へと目を向けた。
(もう少し様子を見て始めようかな)
腕時計に視線を落としつつ、私は小さく呟く。時間を確認してから再びスクリーンに視線を戻す私だったが、露出課題のことが頭の中にちらついて、なかなか映画に集中できない。何度も時計を見ては、溜息をつく。
そんなこんなで緊張した時間を過ごすこと30分。
ついに露出課題を実行する時が来た。暗がりの中周りを見渡すと、私以外の観客は皆映画に引き込まれているようで、私に注意を払ってきそうな人は一人も居ない。
そのことに若干の安堵を覚えつつも、私はゆっくりとブラウスのボタンに手を掛けた。
(よし、遣るわよ久美子)
大きく唾を飲み込んでから、私はブラウスのボタンを上から順番に外していく。
ブラを付けていないから、服を隔てたその下はすぐ素肌だ。
緊張しているせいでちょっとまごついてしまったが、何とか一番下のボタンまでを全部外し終えてから、私はもう一度改めて周囲を見回す。
こちらを見ている人がいないことを確認してから、私は両手でブラウスをぎゅっと掴んで、ゆっくりと左右に開いていった。
何にも隠されていない私のおっぱいが、館内に曝け出される。
「ひぁぁぁ」
少しずつ体中を染め上げていく恥ずかしさに、思わず私の口から小さな声が洩れた。
(わ、私ついにこんな人が大勢いる所で、おっぱい丸出しにしちゃった)
暗がりで周りが良く見えないとはいえ、すぐ傍には他人が座っている。そんな所でおっぱいを惜しげもなく露出しているなんて、惨め過ぎて涙が出そうです。
だけどそんな屈辱的な姿をこの場に晒しながらも、チラリと開けた胸元に視線を落とすと、乳房の先端で黒く染まった私の乳首がびんびんと興奮してそそり立っていることが容易に解る。
(や、やばい私今、信じられないくらい興奮してる・・・)
ハァ、ハァと熱のこもった荒い息を吐きながらも、私はブラウスを開けっぴろげたまま、一旦そこから手を放すと、今度はその手をおもむろにスカートの方へと伸ばしていく。
「もう、服を開いただけで恥ずかしいけどスカートもっていうのが、課題だからね」
そう小声で呟いて、私は太ももにかかるスカートの裾を握り込む。
そしてそのまま、ゆっくりと自分の腰の方へと手繰り寄せていった。
少しずつ少しずつ、スカートに隠れていた私の肌が露わになっていく。日に焼けてない白い太ももは、奥に進むほど徐々に湿り気を帯びてきており、スクリーンからの淡い光を受けていやらしい光沢を放っていた。
その汗とも愛液ともとれる体液が外気に触れて冷えていく感覚に体を震わせながらも、私はそのまま手を止めることなく最後までスカートを捲り切る。
腰でまとめ上げたスカートの下、足を開いて完全に露出したなだらかな鼠径部の麓には、黒々と生え揃った陰毛と、わずかに左右に口を開けて淫らな涎を垂らしている私の恥ずかしい割れ目がはっきりと見えた。
(あぁすっごく興奮してる。私、映画館で、おっぱいもアソコも全部丸出しにして)
(それで、こんなに感じちゃってるんだ)
この上ない羞恥心とそして絶え間なく体中を襲ってくる快感に私は湿った息を吐き出す。
映画館という公共施設の中で、周りに人がいる場所で、自らの胸や性器をあますところなく全て曝け出すと言うこの行為は、私にとってあまりにも惨めで、そして、信じられないくらい気持ちが良かった。
ただ、いくら興奮して快感に浸ったところで、私の身を纏うこの上ない恥ずかしさと、誰かにバレるかもしれないと言うリスクに変わりはない。
「これやば過ぎる、このまま映画が終わるまで服を着ちゃダメってことは、私、あと1時間くらいこの格好のまま、映画を観なきゃいけないんだ」
私はドキドキと高鳴る鼓動を感じながらも、不安に染まった言葉を洩らす。
裸とほとんど変わらないこの格好。もし近くに座る誰かがふと視線をこちらに向けたり、もしトイレに行こうと立ち上がったりしたら、私のこのあられもない姿は、間違いなくその人の目に入ってしまうことだろう。
そんなことになれば、私の身にどんな悲惨な結果が待ち受けているか分からない。
そう、リスクは十分理解している。しているけれど・・・・
(無理だよ・・・辞められない)
この危険と隣り合わせのこの感じが興奮して仕方がありません。
誰かに見つかるかもしれないスリル。それをありありと自分の肌で感じ、日常では間違いなく得られない、途轍もない程の快楽を身体に覚えてしまっていた。
今、自分が裸になっているって考えるだけで体中が熱くなって、私のあそこもムズムズして触りたい衝動に駆られている。
(ここで触りたい・・・でも・・・)
私は絶え間なく溢れる愛液にコーティングされて、テラテラと淫らに濡れる自分の性器に視線を向けている。恥丘に張り付いた陰毛の下側で、私の濡れた割れ目はひくひくと物欲しげに震えていて、誰かに虐めて貰えるのを心待ちにしているようだ。
「うぅ、でもこれ以上は流石に駄目・・・オナニーするのは我慢しないと」
ここでこれ以上の行為をすれば確実に声が漏れてしまう。
身体の奥から湧き出てくる欲望を止めようと、私は弱々しい声でそう呟く。
だけど余りにも強すぎる劣情は、私の自制心を呆気なく凌駕していた。
私の私はその欲望に、ついぞ抗うことができなかった。
ゆっくりと、手を伸ばす。
濡れそぼった割れ目に触れた私の指先が、くちゅっと水を弾く小さな音を立てた。
「んっんんん」
敏感なところに指先が触れた瞬間、思わず唇の隙間から甘い声が洩れて、私は慌てて空いている方の手で口を押さえた。
(ダメ、気持ちよすぎる。こんなの、我慢できない)
脳内がショートした感覚に襲われた私の身体は、もう歯止めが利かなくなった。
私は座席の背もたれに体を預けると、腰をぐっと前に突き出した姿勢になる。
そして両足を左右に広げられるだけ押し広げて、大股開きの格好になりました。
これで私のアソコは何一つ隠されることなく、全てを曝け出した状態になってしまった。
足を開いたことで左右にくぱぁっと広げられた割れ目は、スクリーンのほの白い光によって明るく照らされており、私のピンク色に染まる入口から、膣の中までもが容易に覗けてしまいそうな程だ。
そんな危険な態勢に自らを追い込みながら、私は再びアソコに手を伸ばした。
くちゅくちゅくちゅくちゅっ
濡れた性器を弄る淫猥な水音が、私の指先を伝って館内の座席で響いては、映画で流れる音楽によって掻き消される。どうやら傍のお客さんに私がアソコを弄っている音は聞こえずに済んでいるようだが、
それでも私の中を渦巻く恥ずかしい感情と、背徳的な快楽は止まる兆しを見せなかった。
(はぁはぁ、やばい、やばいって。こんなの、恥ずかしくて仕方ないのに)
(誰かに見られたら終わりなのに、オナニーするの、指止まらない)
快感に囚われた私はもう休むこともせずに、次いでアソコの上部で顔を出す陰核へと手を伸ばす。既に包皮を押しのけて、コリコリとした硬い部分が露出しているその突起を、私はゆっくりと指の腹で押し込んだ。
「んっ、ふうぅっ」
陰核の先に指がぶつかったその瞬間、私の身体中にビリビリっと電撃が走る。
頭がショートしそうな刺激に唇を噛みしめながらもさらに強く陰核を押し込むと、声も出せない程の快感が一気に私の身体を駆け抜けた。
(ぁぁ、い、いくぅ)
ビクッ、ビクッ、と大きく開かれた私の太腿が痙攣する。どうやら、何かを思う余裕も無く私は一気に絶頂に達してしまったようです。
「はぁぁぁ、はぁぁぁ」
絶頂の反動で体力がごっそり削られて、より一層シートに腰を深く沈めた私は、荒い息を吐きながらことの余韻に浸った。
(まさか映画館の中で、こんな簡単に逝っちゃうなんて)
しどけない服の隙間から露出した私の肌はびっしりと汗に塗れていて、自慰行為中に私がどれだけ感じ切っていたかを如実に示している。力が抜けた両足はだらりと広げたまま、露出した陰部を曝け出しており、乳首も限界まで勃起した状態から戻ってくれていない。
自分が今、どれだけ恥ずかしく淫らな状態になっているかを、私自身よく分かってはいたが、それは私をさらなる劣情の沼へと導くだけで、なんの歯止めにもなってくれなかった。
私は無意識的に、再びゆっくりと濡れそぼった陰部へと手を伸ばす。
映画が終わるまではあと1時間ほどある。
あと1時間も、ある。
映画が終わる頃、私は息も絶え絶えの状態でシートに体を預けていた。三回逝ったところまでは意識があった。その後何度逝ったかは解らない。お客さんが皆映画に夢中だったことにかこつけて、警戒も何もしないで思い切り自慰行為を続けてしまった。
深く長い呼吸をしていると、少し遠いところでガタッと客の一人が座席から立ち上がる音が耳に届く。朦朧としていた意識を覚ましてチラリとスクリーンに視線をやると、そこには既に映画のエンドロールが流れ始めているところでした。
(うっ、ヤバい)
私は背筋を凍らせて、慌てて背もたれに身体を戻す。
そうでした。エンドロールに入ったら、最後まで観ずに帰ってしまうお客さんも当然いることを懸念し忘れていた。
「や、ヤバい。早く服、直さないとっ」
私は動揺し焦燥の声が自然と口から漏れた。まだ館内は暗いままだから、そう簡単に誰かにバレることは無いはずです。だけど、私の席の近くを通ったら間違いなく私の痴態の一部が視界に入ることは免れない。
私はスカートの裾を急いで元に戻し、ブラウスのボタンを閉めにかかる。だけど今度は暗いことがあだとなり、なかなかボタンを留めることができない。
「ちょ、待ってっ、ほんと、これはやばいからぁっ」
何度もボタンを掛け違えたりする失敗を繰り返しつつも、私はやっとのことで服を着終える。一息ついたところで、館内の照明が点々とつき始め、次第に辺りが明るくなっていく。
「あ、危な。もうちょっとで、全部見られるところだった」
考えられる限り最悪の結果にならなかったことに、ほっと息をつく私。ただ、その後ふと自分の体に視線を落とした私は、思わずその顔を青ざめさせた。
映画上映中に激しいオナニーをした影響で、私は多量の汗をかいていた。そして映画終了後は時間が無く焦っていたこともあって、体を拭くことができなかった。
その結果私のブラウスは汗で湿り切って、ぴっちりと私の体に張り付いてしまっている。ブルーの生地だとは言え、素肌の上に直で着た薄いブラウスは間違いなく透けており、体のラインや乳首が浮き出て見えるのは当然のこと、私の乳輪の大きさすらもはっきりと視認出来るほどに体に密着していた。
「う、嘘、こんなのいやぁ」
暗い場所でならほとんど裸の痴女じみた行為だって恐れずにできてしまった私だが、明るい場所で見ず知らずの大衆に見られる、という状況には全く耐性がついていない。
私は薄っぺらいブラウスの上から自分の胸をぎゅっとかき抱き、顔を火が出そうなくらい真っ赤に染める。
「あぁこれ、帰りどうしよう」
自然と眼尻に涙が浮かぶのを感じながらも、私はぽつりと呟くのだった。
汗で張り付いたブラウスとスカートをノーブラノーパンの上に着ているだけという、あまりに扇情的な格好になってしまった私でしたが、映画館から駐車場までは少し距離があるため
店内を通り誰にも見られずに自家用車まで辿り着くことは不可能でした。
「こ、こんな事になるなんて」
私は出来るだけ人の少ないエリアを、目立たない様に駐車場へ向かいながら小さく呟く。
まさか、今日の露出が帰りにまで影響するなんて思っていませんでした。
汗をちゃんと拭いて被害を最小限にしなかったのは自業自得ですが、ちょっと今の状況はさすがの私も想定外でした。
「車で来たのがせめてもの救いだわ」
胸の膨らみと乳首の出っ張りがはっきり分かるブラウスに視線を落として、後悔に染まった溜息をつく私。これは絶対に手で隠しながら帰らないといけないレベルの危うさだけれど、そうなるとスカートの下に何も身に付けていない下半身のガードが格段に緩くなってしまう訳で、もう打つ手なしだ。
「せめて、乳首が起っちゃうのだけでも抑えられたら、随分ましになるのに」
唇を噛みながら、私は苦々しくそう口にする。ただ、悲しくもこの際どい格好をしている自分の現状に、私は興奮が抑えられていなかった。つくづく自分が変態だと認めざるを得ない状況に辟易しながらも、私は急いだ。
店内を歩く時もなるべく胸元を見られないように自然な姿勢で歩いた。
しかし、
(うぅ、凄い見られてる私、エッチな格好を皆に見られてるよ)
人とすれ違う際に、たくさんの視線がこちらに突き刺さっていることを自覚して、体をかーっと熱くする。なるべく人に背を向けて隠しているとは言え、ブラウスは背中側も肌と密着して透けている訳で、ブラのラインが見えないからノーブラだと気付かれてもおかしくないレベル。
更にスカートからは私の太ももが、かなり際どいところまで覗いている。こんな格好、異性からしたら扇情的な光景だろうし、同性からしたら恥を知らない不埒な人間だと思われているに違いない。
恥ずかし過ぎて、そのままこの場に崩れ落ちてしまいそうでした。
自分の痴態を、名前も知らない人たちにじっくりと見られて、もしかしたら下着をつけていないことまで見透かされてしまうかもしれないという恐怖。
そしてその一方で劣情と軽蔑を孕んだ視線を一身に浴びるこの状況に、どうしようもなく溢れ出す興奮を、私は感じてしまっていたのです。
嫌なのに、私のこんな恥ずかしい姿を他人に見られるなんて、絶対に嫌なはずなのに何故か体がぞくぞくして、アソコが濡れてしまうのです。
これ以上せめぎ合う緊張と快感に耐え忍ぶことができなくて、私はさらに胸元を強くかき抱いて、両の目をぎゅっと瞑る。
これ以上ここに居れば何をしてしまうか解らない。
車に飛び乗った私は家路へと急ぎました。
「ただいま・・・」
15分ほどの帰路を終えて自宅の玄関をくぐった私は、ふらふらとした足取りで一直線に自分の部屋に向かう。自室に入った私は、そのままベッドに倒れ込む。
「あんっ!」
体がベッドに触れた瞬間、薄い布地越しに凄く敏感になっていた乳首の先がシーツに擦れて、私は思わず悲鳴を上げた。
「ここまで感じるとか今の私の身体、絶対おかしいって」
じんじんと疼く自分の胸をブラウスの上からさすりながら、私はそう口にする。
今日はただでさえ難易度が高い露出だったのに、ちょっと羽目を外したせいで、自らをさらに追い詰める結果となってしまった。おかげで映画館で盛大にオナニーをしたのにも関わらず、今も体中が火照って仕方がない。
「と、とりあえず、露出報告だけはしないと」
せっかく誰にもバレないように頑張った今日の経験ですが、それをサイトに上げて不特定多数の人の目に晒す行為は、何だか本末転倒な気がする。
今はそんな正論的な思考をするよりも、自分の恥ずかしい経験を誰かに知ってもらいたくて仕方がなかった。
今日の出来事を忘れないうちに急いで端末へ打ち込み終えると、私は汗ばむ服を脱ぎ始める。汗とエッチな体液で濡れた素肌をエアコンの風が冷やしていく感覚が、私に解放感と得も言われぬ悦楽を与える。
「ああ、もう、今日何回目か分からないけど」
私は自嘲気味に頬を染めてそう呟きつつも、火照った自分の体に手を触れた。
映画館とは違い今度は大きな声を出して喘ぎました。