レンタカーを自分で運転していました。〇〇県にある〇〇川の上流を目指しています。今日もとんでもない暑さでした。(初めて来たのは)(何年前だったかな)酷暑の日々が続くと来てしまいたくなる場所・・・冷たい川の流れでの水遊びが最高に気持ちいいことを私は知っています。(どきどきどき)でも今日はちょっと違いました。もちろん清流に涼を求めてきたというのも事実です。だけどわざわざやって来たのは、やましい衝動からでした。非日常のどきどきを味わいたくて、最初からそっちをいちばんの目的にしてやって来たのです。(もうすぐ着く)車窓から清らかな流れを見下ろしながら川沿いの道を進んでいました。私が心の中でポイントゼロと呼んでいる場所を通過します。そのままさらに車を走らせました。(近づいてきた)やがて道が二股に分かれる地点まで到達します。本道から離れて、川に近い側のわき道にハンドルを切りました。(どきどきどき)わき道に入ってからは、もう前にも後ろにも他の車のかげはありません。なおもしばらく走っていくと見覚えのある場所が見えてきました。道端の狭いスペースに駐車します。(着いた。。。)ドアを開けてとりあえず車外に出ました。(誰かいるかな?)期待に胸を膨らませながら、道を渡る感じでガードレールに近づいていきます。川を見下ろしました。(え、あっ・・・うーん・・・)人がひとり、いることはいます。でも微妙な感じでした。これまでの経験上、釣りをしている人と遭遇することが多かったので・・・そんなイメージを膨らませてきてしまっていた私です。でも、河原にいたのはお年寄りの男性でした。川のほうをむいてしゃがんでいるので顔はよくわかりませんが、なんだかみすぼらしい雰囲気です。すごく失礼ですが、最初はホームレスの人かと思ったぐらいでした。(いや、そうじゃない)(よぼよぼなだけ)車に戻ります。ちょっと当てが外れた感が否めません。でも、シチュエーションとしては文句なしでした。貴重品や自分の身元のわかるようなものは、すべてグローブボックスにしまいます。必要なものだけトートバッグにつめて車外に出ました。(暑っちー)万一の紛失を避けるため、車のキーをとある場所に隠します。そして、小さな包みも近くに隠しました。中には予備のTシャツとショートパンツが入っています。念には念を入れて、服を盗まれたり奪われたりしたときの備えとしてあらかじめ準備しておくものでした。とりあえずこういう準備をしておけば、私自身が安心なのです。(しっかし暑い・・・)(暑すぎる。。。)あのおじいさん、あんなとこで何やってんだ・・・いちおう日陰にしゃがんでいたけど・・・ガードレールをまたぎました。斜面を下るようにして、岩場に降り立ちます。そして河原へと近づいていきました。(どきどきどき)緊張の瞬間です。相手がどんな人なのか見当もつきませんでした。まずはしっかり様子見しなければなりません。
...省略されました。