皆さんこんにちは、博多の久美子です。
コロナ禍で営業自粛してる飲食店が多かったため同僚宅に集まって飲んだ夜です。
その夜は全員翌日が休みだったので、深夜まで飲みあかし電車も無い時間に解散と
なってしまいました。
タクシーで帰っても良かったのですがその夜はのんびりと歩くことにしました。
自宅まで3~40分も歩けば帰れる距離でした。
車通りの少ない住宅街、私は音楽を聴きながら歩き始めました。
(んっ・・・ん~~~この感覚は)
あと10分ほど歩けば自宅という所で急に尿意を催してしまいました。
ここから自宅まではコンビニが一軒も有りません。
アルコールが入った時のおしっこは突然やって来て膀胱を圧迫するのです。
この感覚ではあまり猶予は有りません。
少し歩いた先にコインパーキングがありました。
他人の家だと流石に憚られるけど、駐車場なら隅っこで済ませてしまえばいいと
アルコールで麻痺した脳が勝手な判断をしてしまいます。
膀胱も悲鳴を上げていたのでそこで、おしっこをしようと決めました。
小走りで傍に立つ電柱の陰に隠れ周囲を気にしながらスカートを捲ります。
素早くショーツを膝まで下ろししゃがんだ瞬間、おしっこが飛び出しました。
迫りくる尿意とアルコールで薄れた羞恥心が理性に勝ちました。
(セーフ)
そう思った瞬間、私の右からライトの光が揺れているのを視界の隅で捉えました。
横を見ると自転車らしきライトがゆらゆらと動いています。
ライトが見え揺れ動いているという事はこちらに近づいている可能性があります。
しかし私はおしっこの真っ最中。それも下腹部を触れば解るほど膀胱は膨らみ
おしっこの勢いは今も衰えません。
(ヤバイ、なんまらヤバいべ)
心の準備も何も無いままの予期せぬ露出に興奮どころか焦りしかありません。
そう考えている間に自転車は更にこちらに近づいてきます。
間に合わないと感じ、背中を自転車の方に向けてやり過ごすしか有りません。
(頼むから気付かないで)
背中越しに車輪の軋む音が深夜の住宅街に響いています。
背後を知らない誰かが通過する。とその時、車輪の軋む音が止まる。
それも私のすぐ後ろで。
(気付かれた!!)
こうなったら肩を竦めて小さくなるしか有りません。
祈るように目を瞑り、おしっこが終わるのを待っていると
『カッチャン、カタカタン、ガタン』
自転車が止まりスタンドを立てる音、そして私に近づいてくる音が聞こえる。
(こっちに来ないで!)
怖くて振り返る事が出来ないが確実に見られている事を悟りました。
女「あんた、おしっこしよるとね」
肩越しに声が聞こえる。それも若い女性の声
久「えっ!すみません、これは」
咄嗟に言い訳など出来るはずも無く行為を否定する事も出来ない。
言葉が出なく口籠っていると
女「うっける~めっちゃ出とるし(笑)」
女は背中越しに覗き込み、地面を指差して大笑いしていました。
お尻を伝って落ちるおしっこは最初の勢いは無いにしても結構な量が出て
アスファルトには大量のおしっこが水溜まりを作っています。
女「我慢しとったん?▽×※×!うける(笑)」
呂律が回っておらず私の姿を見て何かに食いついて高笑いの声を上げる女。
相手が女性なので襲われる心配は無いが、今の時代女性だからといって油断は出来ない。
そう思って女性の方に顔を向けると千鳥足で歩くのも怪しげな女性の姿
(絶対、こいつも酔ってる!)
この状況なら大丈夫そうと、少しだけ焦りから開放されました。
そんな事を考えている間におしっこの勢いは無くなりおしっこは終わりました。
若い頃、私のおしっこはもっと遠くに前へと飛んでいましたが、最近はお尻を伝い足元に
落ちる様になりました。そのせいでアスファルトから跳ねたおしっこは私の靴や踵を
汚していました。
女「え~(笑)もう終わると?」
酔っ払った女が自分のバッグに手を突っ込んでゴソゴソと探っているようです。
過去にも泥酔した男性に同じ様におしっこをしている所を見られた事が有りました。
その男性は私のおしっことあそこを触り興奮で何かを叫んでいましたが酩酊状態で
何をしているのか、恐らく本人も理解出来ていないでしょう。
もしかすると記憶すら無かったかもしれません。
男性の時はショーツを履くと一目散に逃げると追いかけてくることも無かったので
事無きを得ましたが今夜は勝手が違います。
女が寄っているとはいえ意識も有れば自転車に乗る事が出来るくらいです。
私は一瞬で決意し行動に移ります。
おしっこが終わるとお尻も拭かずショーツをただ上げただけ。
スカートも整えずバックからスマホを出した女を軽く突き飛ばすと停めてあった
自転車を倒して一目散に暗闇を目掛けて走ります。
深夜の住宅街には自転車が倒れ派手な音が響き渡ります。走りながら後ろを振り返ると
女が何かを叫びながら自転車を起こそうする姿が見える。
少し走っただけで息が上がり呼吸と一緒に大きな声が出る。
(危なかった)
あのままお尻を出した姿をスマホで撮影でもされればどうなっていたのか解りません。
過去に襲われた体験から私は男性以上に女性の非情さを知っているのです。
走っては後ろを振り返り、小走りで走っては後ろを振り返る。
走った景色が昼間とは全く違う景色に見えます。ほんの少し走っただけで自宅は
目の前でした。
(今夜は、危なったわ・・・)
露出の危険は男性相手だけでは無いのです・・・・・