コロナが流行る前の話です。
ある日の朝、突然「外で裸になってみたい」「裸でウロウロして歩き回ってみたい」という考えが頭にこびりついてしまいました。
その日の夜、夫が寝たのを確認すると、息子のお古のTシャツだけを着て下着無しで隣り町の深夜営業の量販店に出かけてました。
小一時間ほど店内をうろついた後、帰ろうとしましたが何か物足りないような気がしたので、コンビニに何件も寄ったり漁港みたいな場所をウロウロ散歩したり町外れのレンタル倉庫(?)みたいなところで裸になってみたりしました。
さすがに満足した気分になって家に帰ろうと車を走らせていたとき、途中で道端の証明写真のボックスが目に入りました。
「これで最後」と決めるとボックスの中に入って裸になると顔が入らないよう注意しながら、いろんなポーズで撮影しました。
車の中で変な気持ちで写真を見ていたら、近くの公園の街灯が見えました。
「これで本当に最後」と、裸になって公園の公衆トイレに入って男性用の個室にさっきの写真を置いて帰ろうとしましたが、少し思い返して車まで引き返すとメモ用に使っていたペンで写真の裏に「こんなオバさんの裸で良かったら、いっぱいオナニーしてください」と書いてからトイレに戻って書いた文章と同じ事を言いながら各個室に置いていきました。
そのまま、家に戻って夫に気づかれないようにベッドに潜り込むと疲れていたせいかお昼近くまでグッスリと寝てしまいました。
その日1日だけでしたが50過ぎにもなって生まれて初めての刺激的な体験でした。