2時間ほど運転して、予約してあった宿に夕方到着しました。今夜泊るのはホテルではなく温泉旅館です。まさに温泉三昧の2泊3日でした。でも、あまり心は晴れません。どんどん旅の終わりが近づいていたからです。(明日帰ったら)(また変わり映えのない毎日・・・)そんな憂鬱感がありました。(帰るの嫌だなあ)(仕事に行きたくない)久々の遠出で、テンションが上がってしまったところもあったのかもしれません。出発したときには、そんなつもりはなかったのですが・・・結果的には、2日間ずっと不埒などきどきを味わうためのような旅になっていました。そのこと自体は、自分自身の判断によるものだったので後悔はありません。でも、ここに来て・・・その反動のように強い自己嫌悪に苛まされはじめていた私・・・(私って)(なんて馬鹿な人間)男がいる前で、あんなことして・・・(本当は)(真面目な私なのに)古そうな建物でした。純和風の玄関から入って、チェックインの受付に行きます。ちょうど先客が手続きをしているところでした。一人旅らしき40代ぐらいの男性です。おそらくオートバイの旅なのでしょう。それらしいリュックとヘルメットを手に持っていました。私は、彼の後ろで自分の番を待ちます。(運転、疲れたなあ)そのライダーさんが、無料の貸切風呂の説明を受けていました。どうやら早い者勝ちで予約できるようです。(そういうのもあるのか)(私も予約しておこうかな)宿の人が、彼と話しながら時間表のようなものに書き込みをしています。さりげなく覗き見てみると、もうほとんど埋まっているようでした。部屋の鍵を受け取ったライダーさんが、その場から立ち去っていきます。自分の番になって、チェックインの手続きをしました。口頭で食事場所の案内をされたあと、私も同様に貸切風呂の説明を受けます。さっきのライダーさんのひとつ前の時間帯か、あとはもう明日の早朝しか空いていませんでした。今夜のほうを選んで、20時45分からの予約を入れてもらいます。鍵を受け取って、部屋に行きました。一息ついてから大浴場に向かいます。昨日からあれだけのことが立て続けにあったのです。どうしても、いろいろとやましいことを意識してしまいますが・・・ここの宿の温泉は普通でした。ハプニングなど起きようもない、至って普通の女湯です。(ふう。。。)泉質は、正直よくわかりませんでした。でも・・・お湯の熱さはからだに心地よく、私に疲労回復のひとときを与えてくれます。他にほとんど人はいませんでしたが・・・ちょっとだけ落ち着かない気分でした。アンダーヘアがないことに、なんとなく気が引けている自分がいるのです。(やだなあ)(へんなふうに思われたら)もちろん、ひとりぼっちの私のことを注意して見ている人などいませんでした。ただの自意識過剰です。(なにやってんだろ、私)せつない気持ちになりました。なんだかうまく説明できないですが・・・
...省略されました。
癒しの旅行が、官能の連続でしたね。読ませていただいていて、甘美な心筋梗塞ってこんなかなと呼吸が荒くなりました。いつもファンのわたしたちに、非日常を観せて下さって有難うございます。今から次の体験が楽しみです。