年内の出勤は、今日が最終日。
何を着て行くか、色々と考えて決めたのが、この夏に着られなかった「水着」。
こんな真冬に水着かよ?(自嘲)
シャワーを浴びて、胸元と太ももにはタトゥシールを貼り、インナーを着けずに白いハイレグ水着を着てみた。
完全にムダ毛を処理した股間も、スジを付けて完成。
鏡に映した自分の姿に、しばらく見とれた。
(これで完璧!)
自惚れて自分を鼓舞した私は、腰にガーターベルトを巻いて、ストッキングを履くと、勝負メイクを施し、「毒」の香りをふりかけて、勝負ブラウスに勝負スーツで武装した。
コートを羽織って、部屋を出たら真っ暗だった。
火照った身体に当たる冷たい風が心地良い。
早い時間のバスには、あまり乗客もいなかった。
制服姿の高校生を見つけて、通路を挟んだ席に腰掛けた。
視線を感じたので、わざと狭い席で脚を組んで見せた。
ムラムラしている気配を感じた。
終点で駅に着くと、私の後からついてきた。
(尾行してる?)
と思うと、ドキドキした。
駅には割りと人はいるものの、コロナ禍前より少なかった。
駅ナカの店で、ガラス越しに通勤風景を眺め、朝食を食べながら投稿。
今日一日で、何が起きるのか楽しみな通勤時間。
店内に流れるBGMで、ささやかなクリスマスムードに浸りながら、7時の電車を待っている。