「予約じゃないけど」
と言って入った美容室。
「大丈夫ですよ」
と、いかにもカリスマ美容師を気取った店長が、愛想よく対応した。
コロナ禍前は行列していたこの店も、客は誰もいなくて、店内はガラガラ。
早速、席に座ったら、ヘアカタログと紅茶が出てきた。
ハーレム状態の美容室で、優雅な時間を堪能してたら、店長が来て、
「お決まりですか?」
と聞かれたので、
「おまかせするわ」
と答えたら、凄く嬉しそうにウンチクを語り始めた。
そんなナルシストの店長の話を聞き流しながら、カットさせてあげてたら、髪を撫でられる感じが心地よくて、イタズラしたくなってきた。
ケープの下で、気づかれないようにブラウスのボタンを外してみたら、意外と気づかないので、思い切ってブラジャーのフロントファスナーも下げてみた。
ストラップで支えていたオッパイの重みから解放されて、肩が軽くなった。
店内は男ばかりで、客は私一人。
鏡の向こうは、ガラス張りで、通りを歩く通行人も、私を見ては何も気づかずに、通り過ぎて行く。
(もし、バレたら、大声で「この人にイタズラされた」と叫べば良い)
そんな悪巧みを妄想してたら、
「シャンプーお願いします」
と言って、店の奥に連れて行かされた。
薄暗い中で、別の美容師が、
「倒しますね」
と言って、後ろ向きに倒れると、ケープが乳首の先を撫でるように触れた。
(気持ち良い)
と感触を堪能してたら、顔に不織布を掛けられて、美容師の腕に頭を抱かれながら、指が髪を鋤いて、頭皮をマッサージしてきた。
弟よりも若そうな彼の動きが、予想に反して気持ち良い。
シャンプーの匂いの中で、濡れた服の香りに、微かに漂うオスの匂いが入り交じり、興奮した私はケープの中で自分の胸を揉み始めた。
「痒いところはありませんか?」
「大丈夫、気持ち良いわ」
「お上手ね」
と褒めてあげたら、
「ありがとうございます」
と嬉しそうに答えた。
(可愛いなぁ)
と思いつつ、ケープの下で乳首を摘まんだり、撫でてたら、思わず吐息が漏れて、
「大丈夫ですか?」
と彼はビックリしてた。
「大丈夫よ。アナタがあまりに上手で、ちょっと感じちゃっただけだから」
と、からかったら、彼も意識したみたいで、念入りにシャンプーしてくれた。
ブローが終わり、ケープを外す直前に中でボタンを閉じて、ギリギリセーフ。
会計は、少し高かったけど、サロンの気分を堪能した私には、満足できる値段とサービスだった。