デートをする時は、わざと露出の多い服を着て行く。
待ち合わせ場所に現れた相手に
「ちょっと大胆過ぎだろ?」
と言われると、
「恥ずかしかったら、離れて歩きなよ」
と、開き直るワタシ(笑)
男の困惑した表情がたまらない。
信号待ちで、隣に立つカレに、
「今日のブラ、気になるでしょ?」
と言って、シャツの胸元を引っ張って、上から覗かせてみる。
「やめろよ、こんな場所で」
と不機嫌になると、
「なんだ、オッパイに興味ないの?」
と、訊ねると、キレ気味に、
「やめろよ、こんな場所で、そんな事を言うなよ」
と言って、青信号を先に渡って行く。
目的地は決まっているし、離れて歩いても、私を気にしているのが、後ろ姿からも伝わってくる。
この日のお相手は、上場企業に勤める会社員。
合コンで知り合って、酔っ払って私を持ち帰ろうとしたドーテーくん(推定)
SNSで、どうしても「デートしたい」と言うから、仕方なく貴重な休みを割いて、付き合ってあげてるから、ワタシもそれなりに、楽しませて貰う(笑)
ツバ広の帽子を目深に被り、初夏の日差しを避けながら、周囲を見渡す。
コロナ禍前だから、マスクをしないオトコ達の、舐めるような視線と、ヤキモチをやいてるオンナ達の、冷たい視線が心地良い(笑)
堂々と胸を張って、お尻を振りながら都会の雑踏を歩いていると、優越感を覚える。
万が一、痴漢に襲われても、近くに頼りないボディーガードもいるから、中途半端に安心(笑)
離れて歩いていたら、ナンパされ、その度にカレがヤキモチをやいて、私の腕を掴んで引っ張る。
中には、そんなデートを楽しめる男もいるけど、カレは二度と私を誘わなかった。
厄介払い出来たら、次のオトコに乗り換える。
そんな性悪S女な自分も、私は気に入っている(笑)