恭子さん。半年ぶりの復活、嬉しいですね。私も以前は批評じみたレスを書いていたのですが、レスすることを自分に禁じてきました。どうしても文章そのものへの感想やあなたの性格の分析をしたくなってしまう。それだけあなたがプロの書き手に近いってことですが、でも、ここはそんな堅苦しいサイトじゃない。若い人たちが性癖に関する自由な感想を書き込む場所です。私なんぞが出入りしたら、しらけてしまいます。でも、あなたの文章は毎回欠かさず拝見していました。いずれも相変わらずの達筆、しかもだんだん上手になっています。1,2行読んだだけで恭子さんだと直ぐ判る独特の文体。お若いのに、ここまでの文体を感じさせる能力は天性のものとしか言いようがありません。とりわけ今回の「作品」は出色です。飛びぬけて素晴らしい。誰が何と言おうが、散文の傑作です。あなたの文にはいつもは匂いに関する記述が省いてあり、それが逆に文章の清潔感を感じさせるのですが、今回はそれがなくとも、充分にあなたの裸体から甘い香りが立ち上がってくるような描写が随所に見られました。ここまで仕上げるのには大変な時間を要したでしょう。これだけの散文の傑作を前に、黙って見過ごすことはできません。私などの出る幕ではないことは承知していますが、どうしても感想を書かずにはいられなくなりました。このレスもそろそろ書き込みが少なくなってきたので、少しだけ末席を汚します。あなたの文は、どの報告もそうでしたが、プロのような匠気がないだけに、文章はいたって平明、無駄がなく簡潔かつ的確です。まるで細かいタッチのエンピツ画に、水彩か淡いパステルでさらりと色をのせた絵のよう。輪郭がくっきりしていて、それでいて全体に漂う静謐な情感。とても不思議な文体です。独特の細かなリズムにも狂いがありません。プロの作家でも風景を描くというのは至難の業です。よほど、あなたの観察力、イメージ構成力がしっかりしているのでしょう。これはもう才能というほかありませんね。読者の中には、もっと劇画っぽいエロシーンを期待したり、油絵のようなギラつく絵じゃないともの足りない人もいるのでしょう。でもあなたの文章は、静物画のタッチですね。ご自分の感情すら客観的に描いている。いささか余計なお世話だとは思いますが、あなたへの悪態は、それだけあなたの文章の完成度を示しています。プロの作家の評価は、その作品を毛嫌いする感想の多さで決まるとも言えます。素晴らしい作品ほど一般の反感を買うものです。逆に、何の反感もでてこない作品は駄作が多いものです。それはさておき、今回の描写では『寝湯』のシーンが圧巻です。「本当は、これも期待していたシチュエーションだったはずなのですが、心理的な部分で、この状況を受け入れるだけの態勢が、まだ整っていませんでした。」「心の準備が固まっていない時点で現実の出来事として認識するには、あまりにも強烈すぎる状況です。私は性器を手で隠したくて、泣きそうな気分です。」「油断すると呼吸が『ハァ、ハァ』言ってしまいそうなのが怖くて、唇を閉じます。鼻から大きな呼吸を繰り返したので、『すーっ、すーっ』と鼻からの吐息が響いてしまいます。」こんな状況なのに、同年齢の見知らぬ若者に目の前で美人だとほめられて、妙な心理を感じます。「私は、恥ずかしさと緊迫感の極限のような状況にありながら、自分の容姿を褒められたことに、悪い気がしませんでした。委縮しきっていた心の中に、女としてのプライドがよみがえってきます。」といった心境になり、さらに、それは微妙に屈折しながら、被虐趣味へと転化します。「耐えられなくなったはずの、あの息苦しいプレッシャーを、自ら求めるような気持ちになります。」「彼らに、自分の顔をもっとよく見てもらいたかったし、彼らがいま見ている性器の持ち主が、こんな顔なのだということを
...省略されました。
恭子さん、すみませんがこの場を借ります。JJさん、久々のレス興味深く読ませて頂きました。鋭い読解力と、卓越した批評は、やはりJJさんでないと書けません。戻って来てくれて、ありがとうございました。