ベッドのライトだけの灯りの中、バスタオルをとり裸でベッドに入った。
ひんやりした洗いざらしのシーツの感触の気持ち良さを味わいながら、色んな事を思い出していた。
母親を抱いてる男に抱かれるっていう罪悪感は不思議と湧かなかった。
あとにシャワーを浴びた彼が出てくると、私は布団の中で胸を腕で隠した。
彼は布団をめくり、私の体を股がるように膝立ちになった。
そして胸と股間に添えた手を外し、私の体を眺めて感嘆な声をあげた。
「楠田の裸を見られるなんて、夢みたい」
「そんな大袈裟な…」
「こっちからしたら大袈裟じゃないよ。例えて言うなら、ずっと好きだったグラビアアイドルの裸と向き合う男はみんなそう思うはず」
「要はしてた相手ってこと?」
「そお…女はあんまりそういうのないのかもしれないけど…なんかつい股間に手が伸びちゃいそう…」
彼は苦笑いを浮かべた。
「すごいオッパイきれい…」
「恥ずかしいよ」
「あれ、河谷とつきあってたんでしょ?それ聞いた時羨ましくてしかたなかった。嫉妬心とは違うかな。そんな資格もないと思ってたし」
「すぐ別れたよ…こう言ったらなんだけど、あの頃ってつきあうって事が重要みたいなとこあるでしょ?…たまたま告白されたから頷いちゃったような気がする。少し失礼な言い方だけど。それまで全然意識したことなかったし。あまり後も引かなかったし…そっちはどうなの?」
彼は逆につきあうって事に今は重要性は感じないと言った。
だから、母親ほどの女性を本能のままに抱いてるのか。
彼は会話しながらも私の裸を愛おしそうに見つめてるので、
「そっちもとってよ…自分だけだと恥ずかしい」
いかにも忘れてたって感じで彼はバスタオルをとった。
棒の裏側が前面にくるほどすでに立っていた。
やっぱり私もまじまじ見てしまう。
「ごめん、確かにじっくり見られると恥ずかしいね…でも、恥ずかしいんだけど、楠田で勃起してるところを見られたいとか、けっこう想像してた。自虐的に興奮してるんだろうね」
元カレの性器しか見たことないけど、単純に大きさがどうこうより、私を欲している感は凄く感じた。
初めて男性器に魅力みたいなものを感じて、私は自分から手を伸ばしてしまった。
あの熱さと硬さだけはいまだに忘れられない。
彼がいかにも感無量といったなんとも悩ましい吐息をもらした。
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