私が初めて、松岡のマンションに行く日。
両親は号泣しながら私に侘びました。
この時、私は思ったんです…
多分、いいことではないのだろうと…
土曜日の昼下り、松岡がベンツに乗ってやってきました。
運転手は別にいました。
松岡は両親と何やら会話を交わすと、私に乗るように促し、我が家を後にしました。
ビックリするような豪華な内装の外車に隣にはよく知らない松岡という中年男性と二人。
緊張でガチガチに強張っている私。
「まあ、何も心配しなくていい。俺のいう通りにしていれば、いい思いさせてやるからな」
そう言って松岡は私を抱き寄せてきました。
嫌だったのですが、逆らってはいけない…そう感じていました。
どうしよう…どうしよう…
そればかり思っていました。
不安な気持ちのまま、クルマは大きなマンション(億ション)に着いて、私はすごすごと松岡の後を歩きついていきます。
やがて部屋に着くと中に案内されてまたビックリ。
ホテルの一室と見紛うような豪華な部屋。
緊張し浮わついていると、松岡が私をソファに座らせ、
「いいか、ナオコちゃん。これから、お前は俺の愛人だ。俺のいう通りにしろ」と、いいます。
「あの…愛人…て、なんです…か?」
「そうだな、簡単に言ったら、セックスする恋人だ」
セックス…その言葉に私は固まってしまいました。
六年生で、第二次性徴も始まって、保健体育などで、セックスとはどういうことなのかくらいはわかっていました。
セックス…愛人…私は怖くなってきました。
私がソファで固まっている間に、松岡は着替えを済ませ、自分はアルコール、私にはジュースを出し私の隣に座ると
「まあ、楽にしろ、ナオコ…」
そう言って松岡は私を抱き寄せて、いきなりキスしてきたのです。
混乱してしまいました。
「今、風呂を沸かしてるからな…沸いたら一緒に入るぞ?いいな?」
「……」
いきなりキスされたショックと緊張で松岡の言葉が聞こえませんでした。
察した松岡は私にグッと顔をちかづけて、繰り返しました。
頷くしかない私。
「よし、それでいい…ナオコ、口空けて舌出してみろ」
「え?」
「何度も言わせるな…」
目でやれと睨んできました。
私は初めて、舌を入れるキスをよくわからないまま受け入れました。
身体の力が抜けていきます。
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