その日は大分悩みましたが、さきちゃんのお母さんにその事を告げるのはもう少し待とうと思いました。
ずっと泣きっぱなしのさきちゃんにも、ここで聞いた話は誰にも言わないから、と言ってなだめました。
しかし息子には聞かない訳にはいきません。
その日の午後、義父義母が忙しい時間を見計らって息子を離れに呼びました。
今日さきちゃんが来たけど様子がおかしかったから呼び止めて無理やり話を聞いたのよ。
こんなことが本当にあったの?
息子は否定するかと思っていたのに、あっさりと認めました。
それもそんなに大変な事をしたとは思って無い様子でした。
どうしてさきちゃんにしたの?
あなたに近づこうと売り込んでた女の子が他にいたでしょう?
まさか他の女の子にも同じような事をしてるんではないでしょうね。
そんな私の質問に息子の答えは、
だってあいつなら後がめんどくさくないから、
でした。
他の女の子だったら周りに言いふらしてるよ、あいつはお母さんに初めて言っただけでしょ。
そんなことを軽く言ってくれました。
私が呆れるやら腹が立つやらでしばらく黙っていたら、
大丈夫、妊娠とかさせないから。そのくらいは知ってるよ。
と自慢げに言うんです。
それで触っただけで止めたのね、と息子に腹を立てながらも息子が裸の女の子を前にして自制したらしいことでちょっとホッとしました。
でも、その後の息子の言葉にまた衝撃を受けました。
セックスはしてないよ。
口でしてもらったから。
さきちゃんも私に全部を話してくれたわけでは無かったんです。
もう呆れてしまってその場でそれ以上息子に説教する気が無くなってしまいました。
とりあえず父親と祖父母を含めて誰にも言わないように言ってその場を終わりました。
8月1日が息子の学校の登校日だから、前日の7月31日に何か連絡の用事でさきちゃんが来るかもしれないと思って午前中待っていました。
夏休みなので親戚の農作業のお手伝いをしていたのでしょう、思春期の女の子らしく汗ばんで、髪もほつれた姿で家にしました。
私の姿を見つけると深く頭を下げてそのままでした。
さすがに私もこの日は落ち着いて話が出来たと思います。
息子からさきちゃんが息子のあれを口に付けてくれたと聞いたの。本当に嫌じゃなかったの?
と聞くと、しばらく黙って下を向いたままでしたが、
嫌じゃなかったです..
と小さな声で言いました。
その後が、
それで会長が喜んでくれたら私も嬉しいなって思って..でした。
こう言う風に書くとさきちゃんがまだ若いくせに淫乱で息子と積極的にいやらしい関係になったように聞こえるかもしれませんが、実際にさきちゃんと話をした私にはそうは思えませんでした。
これがさきちゃんではなくて他の女の子だったら、今ごろはもう友達に触れて回って評判になって大事だった。
息子の犠牲になったさきちゃんには悪いけど、さきちゃんで良かった。
そう思いました。
それからさきちゃんの身体をぎゅっと抱き締めました。
小学校の頃に友達とじゃれて遊んだ時以来の華奢な女の子の身体でした。
汗の匂いもしましたが、それもさきちゃんが働いてる証のようで全く不快には感じませんでした。
それからさきちゃんには、これから何があっても私に相談してほしい、息子とのことも私からはなにも謂わないから不安や恐いことがあったら言って来て、と言いました。
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