痴漢に遭遇したショックで駅をフラフラ歩いていたら、後ろから誰かに声をかけられました。
私がびっくりして振り返ると、それは同級生の女の子のお父さんでした。
「こんな時間にどうしたの?大丈夫?」
びっくりした私を見ながらおじさんは言いました。汗をかきながらフラフラ歩いていた私を見て驚いて声をかけたような感じでした。
「こんな時間に駅にいるなんて、1人で出かけてたの?」
おじさんは心配そうに私に言いました。
「、、、花火大会に、、、」
私は何とか小声でそれだけ答えました。痴漢された恐怖にまだ身体が震えていました。
「汗かいて震えてるけど、体調悪いの?」
おじさんは私に言いました。
「、、、」
痴漢に遭遇したとはさすがに言えず、私は黙ったままでした。
さらに痴漢に遭遇した恐怖と知り合いに会った安心感とが混じり合って混乱してしまい、私はその場で泣いてしまいました。
「うわぁぁぁん、、、!」
私は激しく泣きながらおじさんにしがみつきました。おじさんは泣いている私に戸惑いながらも私の頭を優しく撫でながら、
「、、、家まで送ろうか?」
と言いました。
「、、、うん」
私は安心して頷きました。
駅の駐車場に停めてあったおじさんの車に乗って、自宅に向かいました。
「、、、何か嫌なことがあったんだね?」
おじさんは私に言いました。私はただただ頷きました。
「、、、家にはおばさんや優子(おじさんの娘)もいるし、もし良かったら、家に泊まる?」
おじさんは私にそう提案しました。
私達家族とおじさん家族は家族ぐるみの付き合いで、おじさんやおばさんとも仲が良く、これまでも何度かおじさんの家に泊まったことがありました。このため、おじさんの提案に私はすぐに頷きました。
「分かった。なら今夜は家に泊まりなさい。お母さんにはおじさんから連絡しとくよ。」
おじさんはそう言うと、携帯電話で私の自宅に連絡しました。お母さんが電話に出たようで、おじさんは詳しいことは説明せず、ただおばさんや優子ちゃんと遊びたいということで泊まらせると説明したようでした。
「お母さん、分かったって」
おじさんは嬉しそうに言いました。
痴漢に遭ったショックを抱えたまま自宅に帰りたくなかったのもあり、おじさんの家には仲の良い友達の女の子とおばさんもいるので私はおじさんの家に泊まることにしました。
「花火大会に行ってたんだね。電車、すごい満員だったでしょ?」
おじさんの言葉にドキッとしましたが、私は何とか頷きました。
「花火、綺麗だった?」
車内ではおじさんは私が泣いていた理由は聞かず、そんな他愛もない会話をしてくれました。泣き止んで何とか落ち着きを取り戻した私は、頷いたりして返事をしていました。
おじさんの家に車が着いて、私達は家の中に入りました。私はリビングに入って室内が真っ暗だったことに違和感を感じました。
「、、、あ!そういえば今夜は二人ともいなかったんだ、忘れてたよ」
おじさんは笑いながら言いました。友達の優子ちゃんもおばさんもいないと知らされてびっくりしましたが、相手がよく知っていたおじさんで信用してたし、まだ小5の子供だった私は身の危険は特に感じていませんでした。
ただ、二人がいないのは寂しかったので私も家に帰ろうかと思いましたが、おじさんは私にジュースを渡してソファーに座らせました。
「おじさんと二人きりだけど、、、まあ、たまにはいいよね?」
おじさんは笑いながら言いました。
ソファーに座った私は、おじさんからもらったジュースを飲みながら、
(お母さんにも連絡しちゃったし、まあ、、、いいか)
と思っていました。
「いつも通り、ゆっくりくつろいでね」
おじさんは嬉しそうに言いました。
おじさんが部屋着に着替えたりしている間、私はソファーに座ってジュースを飲みながらテレビを観ていました。
「今日も疲れたなぁ~」
おじさんはそう言いながらソファーに近づいてきました。
そして私の隣りに座ってきて私の頭をまた優しく撫でながら、
「、、、もし良かったら、駅でなんで泣いていたか聞いていいかな?」
と聞いてきました。
「、、、え、、、」
私は黙ったまま答えませんでした。やっぱり痴漢に遭遇したとは言えませんでした。
私が俯いて黙っていたら、おじさんはゆっくり私の肩を抱き寄せてきました。そして私の耳元でゆっくりと
「電車では大変だったね、、、」
と囁いてきました。
「、、、!?」
私はびっくりしておじさんを見ました。おじさんもあの電車に乗っていたのか、私が痴漢されていたのを見られていたのか、など考えてしまい、私は混乱していました。
おじさんはまた私の肩を軽く抱き寄せて、さらに耳元で、
「、、、でもね、おじさんならもっともっと気持ちよくしてあげられるよ、、、」
と囁いてきました。
そして抵抗する間もなく、私はおじさんにソファーに押し倒されました。
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