年が明けて、2月頃から真さんの知り合いのたかさんが真さんと一緒に来るようになりました。4人でご飯を食べに行ったり、遊びに出かけたりしました。ママと真さんはアツアツのカップルでしたから、真唯は必然的にたかさんのいつも横でした。
たかさんは優しかったです。真唯をいつも優先してくれて、気にかけてくれる。小学生の女の子が欲しがる文具や小物をちょくちょくプレゼントしてくれました。
小学5年生の女子などチョロいでしょう。
バレンタインの日には、真唯のお小遣い全額、600円を使って買ったチョコをたかさんにプレゼントしていました。そしたら、すごく喜んでくれて、嬉しかった。その日初めて手をつなぎました。
それからすぐ、真唯の誕生日ですぐあとの日曜日、ママたち4人でデパートで誕生日のお食事会。ママたちがコーヒー飲んでる間に連れ出されて、そのとき憧れてたポンポネットの服を買ってもらいました。
ママたちと合流すると、「良かったね」「いいね」って言われたあと、ママが冗談か本気か「お返し、釣り合うの真唯のキスくらい、かな~」
ママと真さんのキス、見せられてました。キスって日常のもの。ただ、初めての壁、きっかけがなかった。それがこの一言で11歳になったばかりなのに自分のキスを意識しました。
家に帰ってたかさんから、「ほっぺに、いい?」っていわれて、頷いていました。
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