祖父との関係だけでも嫌で苦痛だったのに、祖父の知人にまで関係を待たされた私は一人で部屋に居るときにカッターナイフを持ち眺めていました。
明かりに照らされて光るカッターの刃は凄く綺麗に見えました。
それに比べて、祖父とその同年代のお爺ちゃんと呼ばれる二人に犯された私は汚いな…と思うと無意識に左腕にカッターの刃を当てていました。
スゥーと引くと汚れた私の身体から赤い血が少し流れ出しました。
その血を見ると汚れた物が身体の中から出て、少しだけ汚れが薄まった様な気がしました。
痛さはありましたが、祖父やその知人にされた事を思えば遥かに軽かったです。
我にかえり、少しだけ流れ出た血をティッシュで拭き取ると血は止まっていました。
数日が過ぎて傷口はふさがり、傷あとも判らない位になっていました。
友達の家で夏休みの宿題をして帰る途中の事でした。
家に帰って祖父が居ない事を祈りながら帰っていると反対から来た車が止まり車内からは、あの祖父の知人が「明日香ちゃんじゃないか、お爺ちゃんが用事が有るらしいから車に乗って」と言われたけど、私は「走って帰りますから大丈夫です」と応えると「いや、お爺ちゃんは私の家に居るから、急いでるから車に乗って」と急かす様に言われて、祖父を怒らせたく無かったので車に乗ってしまいました。
車内では思いもよらない事を聞かされました。
「実はね、お爺ちゃんは私に借金があってね…」
話の内容は、祖父はパチンコで負けると意地になり財布の中が空っぽになるまでやり、その度にその人にお金を借りてまでパチンコをしているとの事でした。
私はショックと言うよりは何となく理解しましたが、情けなくて寂しい気持ちでした。
そして連れていかれたのはその人の家ではなくてラブホテルでした。
※元投稿はこちら >>