妻の自分の性癖をカミングアウトすると同時に自分自身にも、それを認めることとなった。妻は元を正せば、私の職場関係から今回の事態を招いたことで私を責めた。確かにその通りであり、認めざるを得なかった。
妻は意向は、あまり私の意に沿うようなことはしたくないが、日々の刺激は自分も楽しんでいた部分もあることを認めた。
S先生に相談することにした。
出来れば私の近くで仕事をさせつつ、妻の様子を観察したかったからだ。S先生は私の性癖を聞いても驚くこともなく、淡々と話し、そして、学内で仕事を紹介出来るよう協力すると仰ってくださった。
学部長との話も進展しているらしく、S先生の思惑は恐らく実現するらしい。そうなれば、益々S先生の学内における力は強大なものになることは予想できる。 S先生が学部長に就任し、現学部長は名誉教授として一線を退いて学内に残るという構図だった。現学部長を退任に追い込まないのは、現学部長の力をS先生が恐れている証だった。現学部長を追い込み過ぎることは危険があると判断したと推察できた。
すぐにS先生からパートの話があり、妻に説明をした。仕事は司書の仕事の手伝いで、時間も融通が効き、内容も難しいものではなかったため、妻の反応は悪くなかった。現学部長との接点も少なく安心出来るが、私が期待するような刺激が得られるかどうかは若干不安はあった。しかし、焦らずに妻の進化を期待することにした。
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