翌日、学部長を訪ねて謝罪した。
学部長は上機嫌で、私の謝罪を受け入れてくれた。そして、逆に あのような場所に慣れていない妻に叱責してしまったことを詫びた。拍子抜けしたが、どうやら私が、学部長のレイプ未遂を知らないと思っているらしい。
そればかりか、4月から今の秘書が病気療養のため、しばらく休職するから臨時職員として手伝って欲しいと申し出があった。
私は息子が小さいのとを伝え、思案する時間が欲しいと伝えた。
快諾してくれた。そればかりか、勤務の時間や日数は、妻の取り巻く状況を考え、出来る範囲で良いとおっしゃった。
話が旨すぎる。
すぐにS先生に報告した。
S先生は 可能であれば妻に秘書をさせるように言った。理由は、秘書となれば、郵便物の整理、電話対応、書類の整理をすることとなる。学部長の弱味を掴む糸口を探ることが可能になるからだ。妻と相談すると伝えた。4月からだとすると、考える時間は十分にある。
S先生に私の問題の書類について聞いた。
今日にでも、学部長に取りなしてくれるそうだ。何か策はあるのだろうか!?S先生は自信あり気に見えた。
夕方、S先生から電話があった。書類は無事に処理して下さったそうだ。
安堵した。
帰宅して、学部長に謝罪をした結果を伝えた。そして、S先生から昨夜聞いた話をした。もちろん、奥さまとのことは伝えていないが。
学部長の秘書の仕事の依頼も伝え、こちらの思惑を説明した。
妻は、幾つかの条件を挙げた。ほとんどか息子に関わることだった。勤務時間や曜日、そして、緊急時のこと。
あとは、私たちに任せると妻は言った。
妻は「今のままでも、攻められる。逆に失脚させられるんやったら、やってみる価値はあるやん。ちょっと不安やけど…バートに出るつもりで頑張るわ♪」と明るく言った。
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