翌週、加藤を探した。
加藤は車を拭いていた。
簡単な挨拶のあと、近くに旨いトンカツ屋があるからとランチに誘った。
加藤は快く応じた。
トンカツ屋は大学から歩いて5分ちょっと。
店ではとりとめの無い話をした。
酒が好きみたいで、「今度、飲みに行こうや」と誘うと加藤は快諾した。
ランチを奢り、大学まで歩いている途中も あの話を聞き出したかったが、我慢した。
連絡先の交換だけして別れた。
その週の(金)、加藤を飲みに誘った。
仕事を終えて、車を置いてからということで、夜の7時半に加藤が住む街の駅前で 待ち合わせをした。
約束の時間に約10分遅れて加藤が現れた。
ジーンズにトレーナー、ダウンというラフな出で立ちで、「すいません、遅れて」と軽い感じで現れた。
事前に遅れる旨を伝えて来ないところなど、以前学部長がはなしていたことに納得した。
近くの中華店に入り、ビールで乾杯した。
「今日は俺の奢りだから」と伝えると、加藤の箸は進み、酒も進んだ。
酔いが回ってきた加藤は次第に饒舌になって
「何で俺なんかに良くしてくれるんスカ!?大学の人と飯食べたのも飲んだのも初めてッスから」と聞いてきた。
私「いや、特に理由は無いよ。ただ、この前、加藤くんってどんな人だろうって何となく思ってね」
加藤「ふーん、別に人に自慢できることも無いつまらんヤツですけどね」
私「いや、私も大学では友達が多い方ではないし、親友なんてのもいないから、君とは何か仲良くなれそうな気がしてね」
事実、そうだった。
加藤「ふーん、変わってますね」
私「学部長とS先生は仲良いけど、よく一緒に飲んでるの!?」
加藤「そんなに頻繁出はないけど、定期的に飲んでますよ、二人とも好きらしいから。」
私「へぇー、いつも二人で!?」
加藤「いや、いろいろちゃいますか!?あんまり店には入らんから分からんス」
「学部長ってかなり偉いんスか!?」
私「そりゃそうだよ。でも、なんで!?」
加藤「あの人の話を時々聞かされるんやけど、家族の話は全然聞かんのですわ」
私は加藤の言葉に耳を傾けた。
加藤は続けた「偉い人なんスね…あの人が幸せには見えへんねんけど…」
加藤はチューハイをお代わりを頼んで続けた。
「むっちゃ変わった無いッスか!?あの人。」
私「まあ、大学の研究者は変わった人が多いからなぁ。俺も含めてな!?」
加藤「いや、○○さんは普通ッスよ」
私「笑、ありがとう」
加藤「この前の宴会って、どんなんなんスか!?」
私「うーん、まあ、S先生と学部長を囲む会みたいな…なんで!?」
加藤「いや、S先生と一緒に乗ってきた女の人、コンパニオンかなって思って…」
私「なんでよ?」
加藤はチューハイを飲み干して、ドリンクメニューを眺めながら、こう言った。
「なんか、普通に触ってたし、格好もコンパニオンぼかったから」
私は、いよいよ聞けるとドキドキしていた。
私「えっ、触ってたって、どんな風に?」
加藤「セクキャバみたいに」
私は、セクキャバがどんな遊びをするところか詳しく知らないが、大体の想像はついた。
私「君がいるのに?」
加藤「俺がいるからわざとやってるんスよ、俺はこんな女を自由にてきるんやぞって自慢してるんスよ。あれやられると惨めな気分になるんスよね…」
私「そんなこと頻繁にあるの!?」
加藤「頻繁にはないけど…たまにありますね。ほんで、あの人はコンパニオンなんスか!?」
私は返答に困りながら「たぶん、そうやと思うけど」
加藤「ちゃうと思うけどなぁ。誰かの奥さんでしょ!?」
私は上手く答えられずに「次は何を飲む!?」と話を反らした。
加藤は「じゃあ、焼酎水割りで。」
私は、店員に二つ追加した。
飲まずには聞いていれなかった。
私「どんなことしてた!?」
加藤「触ってたんよ。上も下も…ブルーのパンツ見えるから、俺もうミラーばっかりみてしもたわ」
私「脱がしてた!?」
加藤「そこまでは無かったと思う、狭いしな。」
私「女の人に電話番号をとか連絡先とか聞いて無かった!?」
加藤「それはないと思うけどなぁ、渡してたら知らんけど。せやけと、エエなあ。俺もあんな女とやりたいなぁ。○○さんは先生やから学生とかとやれるんスカ!?」
つくづくこの男のレベルがわかった。
加藤の話では
連絡先の交換等の会話は無かったらしい。
ただ、妻は上半身は脱がされていて、オッパイも吸われていたそうだ。
形のいいオッパイだね~とわざと言って、加藤の視線を向けさせたそうだ。
信号待ちでは
後ろを向くよう加藤に指示して、オッパイを見せてくれたそうだ。
私は、心の中で「人の嫁を好き勝手にしやがって…」と思いつつ、その光景を想像し、興奮してしまった。
もう1つ、加藤の話によれば半年ほど前にもこんなことはあって、過去に二人位いたそうだ。どの女の人もかわいい人で、スタイルが良かったらしい。
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