エピソード5 地区運動会Ⅱ
「おはよう、君は何処の学校?」
「・・・・」
「東地区の子かな?」
「・・・・」
目も合わせてくれないし、質問にも全く応えてくれません。
都会なら私の方が不審者と言われかねません。
私は持っていたペットボトルのジュースを彼に上げると 逃げるように応援席に戻って行った。
少し残念だがその場を離れ、山間地区の応援席に行ってみた。
木陰で喫煙するおじさん達に混じり、グランドを見ると
トラック内でフォークダンスが行われているところ、
妻の姿も見える
煙草に火を付ける私の脇で50歳過ぎのおじさん達が
「あれか~町からきた奥さんて、婦人会で加藤さん辺りにイジメられてんだろな~」
「加藤さんだってもー懲りてんだろ?」
と話しています。
世間話に混じってみました。
「あんた、どこの人?」
と聞かれたので咄嗟に「かみさんの実家に来ていると」部外者を装って
(加藤さんの懲りた話)を聞き出しました。
「ほらあそこに居る人だ」
指差す先に例のアンパンマンがいます。
やはり加藤さんの正体はボスママでした。
加藤さんの旦那さんは生産組合のまとめ役でこの農村では実力者だという。
そんな虎の威をかりて奥さんはやりたい放題らしく、
数年前にも、若くて綺麗な奥さんを苛めていたらしく、
その奥さんも子供が学校で仲間はずれにされるのが怖くて、
従っていたらしが
ある時 加藤夫人の命令で地区の消防団の宴会でコンパニオンの代わりをさせられ、レイプ未遂の事件が有ったとのこと、
「あれは未遂って言ってるけど、要するに廻されたんだよ」
「大騒ぎになると困るから、未遂って事にしたんだろうな」と
おじさん達は言っていた。
「その奥さんは今はいないんですか?」と聞くと
「いるよ今でも」
「今じゃヤリマン呼ばわりされてるよ」
と教えてくれました。
おじさん達の噂話には興味が尽きない。
地元のローカルえろ情報にはうちの会社の事務員の名前まで出て来た。
「おー始まった」
おじさん達はトラックの方に歩きだした。
私も目立たぬ様におじさん達の後ついてトラックの近くまで行ってみた。
神輿が3チームから四騎づつ計12、妻の姿も見える
神輿と言っても畳半畳程の板の上におばちゃんが乗り、4人のおっさんが神輿の様に担いでいるだけ。
さっきのおじさんに「騎馬戦見たいなもんですか?」と尋ねると
「あー落としっこだな、でも落ちないともっと悲惨だ」
と言っていました。
「一回戦!ヨーイ」「パ~ンッ!」
一斉に12騎が動きだした。
スタート直後に妻の西地区の一騎はおばちゃんがバランスを崩して落下、
よく見ると各チーム4騎は固まって、群れる神輿に襲いかかる戦術らしいです。
既に一騎失った西地区は 狙い撃ちにされ また一騎つぶされ妻ともう一騎
西の二騎の廻りに東、山間の8騎が殺到します。
神輿の上で揉みくちゃになる妻が見え隠れします。
この騎馬戦は予想以上に面白いなと思ってみていると、
「パ~ンッ!」
「一回戦は東地区4騎、山間2騎、西地区0騎でした。」
次の瞬間(!!!!)
砂埃の中、立ちあがる妻が見えました。
何とTシャツが剥ぎ取られていてブラ丸出しです。
形からスポーツブラでは無いと解ります
妻は手で胸元を隠しながら、キョロキョロいています。
揉みくしゃの最中剥ぎ取られTシャツも持って行かれた様子、
「もーちょっと胸があればな~」
「エロい身体してんな~」
「二回戦は下もか?」などと
廻りのおっさん達は好き勝手な事を言ってます。
おろおろする私を他所に
「二回戦!ヨーイ」「パ~ンッ!」
と二回戦開始
妻はブラのまま騎上にいます。
一回戦と違い開始直後から西地区への集中攻撃でした。
さっき聞いた「落ちないと悲惨」の意味が解りました。
妻は四方から押さえつけられて落ちたくても落ちれない見たいです。
チラチラ妻の背中が見えます。
(あ!)
ブラのホックが外されていていました。
(見えない!)
(その後どうなった?)
(まさか裸に?)
(どうしよう・・・)
パ~ンッ!」
「二回戦は東地区3騎、山間3騎、西地区1騎でした。」
「応援ありがとうございました」
アナウンス聞こえた。
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