「おい!、やばいぞ!」 蜘蛛の子を散らした様に去って行った男子達。
「あーん」 (助かったぁ)、と思い、(服を着よう)としましたが、パジャマはあるものの、下着がありません。 男子達に持って行かれたに間違い有りません。
「誰か居るのか?」 見回りしている父兄か誰かの声がしました。 男子達が消えた理由が分かりましたが、それどころではありません。
誰かのお父さんでしょうか? 電気が点いていて、私の気配に気が付いているのか? それでも、さすがに男子達の様に、女子トイレまでは入って来ません。
黙ったまま、仕方ないので、下着無しでパジャマを来て、個室に隠れました。
「バタン」と、扉の音を聞いたので、「誰か居るのか?」とは、訊かなくなりました。
「消灯時間だから、部屋に戻りなさいね」 そう聞こえたと思ったら、静かになりました。
(どうしょうか?)と思いましたが、それでも、(今のうちに、部屋に戻ろう!)と思いました。 決心が出来なくて、なかなかトイレから出られません。
「あっ、さゆりちゃん?だよね?」 トイレを出た所で待っていたのは、みーちゃん(みちこちゃん)のお父さんでした。
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