その後はイヤらしい事は一切されずに、濡れた髪をタオルドライしてくれたり、ブラからニーハイ・服の全てを着せてくれたりした。
まるで姫を扱うような振る舞い。
せめてもの償いだろうか?
訴えられない為の偽善か?
「帰る…」
私がボソリと言う。
「送るよ」
と男が言う。
私が断ると…
「だってパンツ履いてないじゃん!そんなミニスカートで危ないよ!!」
私を連れてきて犯した男が何を言う。
でも、本当に心配しているように思えた。
「好きにすれば…今さら…」
私はそう答えた。
家を出る時、ブーツも履かせてくれた。
とても不器用に。
外に出ると、東の空がうっすらと明るくなりかけてた。
寒空の中、男が私の手を握る。
私はそれを振りほどく。
男は私を抱き締め「ごめん、本当にごめん!本当にただ、気持ちよくさせてあげたかっただけなんだ…」と。
男からも、私からも、お酒の臭いは消えていた。
「もうここでいいから…」
男が心配そうな、名残惜しそうな顔で私を見つめる。
私は逃げるように早足で残りの家までの道を歩いた。
家に着くと玄関に服を脱ぎ捨て、すぐにシャワーを浴びた。
ティッシュで拭かれた私の身体も、シャワーのお湯がかかると精液独特のヌルッとしてキュッとする感触が甦る。
指でなぞる。
そして…その指を口元に運んだ。
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