ナイフをポケットから出した男は「おとなしくしろ!」
と低い声で何度かいいました。
私は恐怖で本当に震えていました。
男は私の首にナイフを突きつけたまま、胸を触ったり首筋をなめたりしはじ
めて、
凄く嫌だったけど、殺されるよりは・・と目をつむって時間が早く過ぎるこ
とを願っていました。
男は私の顔を舐めたりキスしたりしながら、
「帰りの電車で会ったら、こうしてやろうとずっと思ってた」
「いつも朝黙ってさわらせてるから悪いんだ」
「帰りの電車で会わなかったらこんなこと・・・」
「こうなるのが運命だったんだ!」
というようなことをぶつぶつ言っていました。
その時、毎朝触ってくる痴漢だったんだと気づきました。
暗くて顔はよくわからないけど、話の内容からすると間違いありませんでし
た。
どれくらいの時間だったでしょう。
何度も中で出されたり、顔にかけられたり、口に出されたり、
私にとっては1秒だって気持のいい瞬間はありませんでした。
無理やりやられて感じるのは特殊な性癖のある人だけです。
最悪な気分でした。
早く帰ってくれることだけを考えていました。
そんな時、新聞屋さんのバイクらしき音が聞こえたのです。
私は一か八かで大声を出しました「助けて!」と
自分でも驚くぐらい大きな声でしたが、
その男も驚いたようで、慌ててズボンを上げ、
飛び出して行きました。
その日から2日風邪と嘘をついて仕事を休みましたが、
家で一人でいても、怖いし、気分が晴れるはずもないので、
その次の日からは電車の時間をずらして仕事に行くようにしています。
被害届けは結局だしてません。
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