私は内科の開業医をしています。もともとは某病院の担当医をしていましたが、内科の開業をしていた親父が倒れたため、今の内科を引継ぐことになりました。私は結婚することもなく一人身で、しかしそれでも毎日が充実しており医師としての仕事をまっとうしてきました。家の医院にはこれといって特別若いだとか、かわいいと言える看護婦さんはいません。こんなこと言ったら怒られますがね(笑)やはり大病院には若くてかわいい人が沢山いたので、実際引継ぐ事を決断した時は正直がっかりした気持ちがありました(笑)。親父が診断していた頃からの、私よりも先輩のような人たちばかりなので女性というよりはむしろ、仕事上の良きパートナーという感じですかね。お尻さわってみたいだとかそういう感情は沸きません。沸かないばかりかこのような環境にいると自分が性欲的に衰えていくような気もしていました。殆どおじいちゃんおばあちゃんと毎日挨拶。たまに若いOLさんや女子学生の人が来ますがあまりジロジロと見れませんからねえ(笑)そればかりか鼻息荒くして診察なんて出来るわけありません。まあこれが性欲的な楽しみといえばそれくらいです。以前とは比べようがないくらいそういった楽しみがありません。これも運命なんでしょうか?なんて思っていました。
さて、今から2年前のことです。ある日診療も終り、看護婦さんたちもその時間にはそそくさと帰ってしまい私は一人郵便物の封を開けていたときのことです。診療所の玄関のインターが鳴り、しかし診療はもうとっくに終わっているので無視していると、しばらくしてまたインターが3回ほど鳴ったので急患だと思い急いで玄関口まで行き、カギを外してみると制服を着たままの女子高生が一人いました。(「急患?」)っと思ったがしかし、少し顔色が白く表情が良くないので診療だと察しました。病人を前にして今日は終りですとは言えないので、「どうしたの?」と聞いてみると弱々しい消え入りそうな声でおなかが痛いんです、と訴えてきました。とりあえず入ってと言い、患者を中に入れ診療室まで先導しました。診療室へ引き返すとき待合室を通ることになるわけですが、待合室はカーテンを閉めきってあり暗く静かな部屋に、(「女子高生と2人きり?」)と再確認したとき私は何か世からぬモヤモヤしたものが湧き出てくる感情を抱きました。今までなかったことですからねえ妙な気持ちでした。が、直ぐ診療室のカーテンに差し掛かった時その気持ちは引っ込みました。(「診療、診療・・・」)思い直し「さあ入って」と言って振り向き彼女を見てみるとまだ待合室のところをゆっくり歩いていたので彼女のところまで引き返し「大丈夫?歩ける?」と声をかけつつ無意識に肩に手をかけました。抱える感じで肩に両手を回していたので少し体がくっつく形になった時、(やわらかい)と思った瞬間またモヤモヤしたのもが沸き出て来るのがわかります。
診療室の椅子に座らせたときには下の方が少し充血しており、良からぬことを既に考えていたのでした。
長くなりそうなので続きは次回にしましょう。