私がよく行くそのお店の女の子たちはみな女子大生などの素人で、初々しくて可愛
い娘ばかりだ。あくまでも高級スナックであって、キャバクラでもお触りパブでも
ない。
そこへあの日、とつぜんヤクザ屋さんの団体が入ってきた。マスターは柔らかく入
店を断ったのだが、他のお客に迷惑をかけないとおとなしい調子で言われて、断り
きれずに受け入れてしまった。
たしかに我々一般の客が迷惑だと言えるような被害を受けることはなかった。ただ
女の子を全部持って行かれたことぐらいだろうか。
かわいそうだったのはその女の子たちだ。彼らにとって酒場の女というものの扱い
は、ああいう風に決まっているのだろうか。繰り返すが、あの店はキャバクラでも
お触りパブでもない。
「アッン」「キャン」「イヤアッ」こんな悲鳴が聞こえたのは最初の数分だけだっ
た。あとは騒ぐことも逃げることも許されずに、どの娘もカラダをいじられ放題に
されていた。クリトリス当てゲームと称してスカートの上から股を弄られているの
は、さっきまで私と話していたO女子大の美幸だ。やがてブラの競売、パンティの競
売が行われ、その場で下着を買い取られ、みんなノーパン、ノーブラにされた。私
のお気に入りのW大2年の典子も例外ではなかった。一番偉そうな男の膝に抱っこち
ゃんスタイルで跨って、腰をくねらせていた。男の手がスカートの中に入ってい
た。性器を直接いじっているのは明らかだった。眉をひそめているのは彼女が望ん
でそうなっているのではないことを表しているように見えた。ささやかな抵抗もむ
なしく、見事なまでに美しく発育したナマ乳を露出させられ、桃色のつやつやした
乳首をペロペロペロペロとしつこく舐められていた。やっぱり感じるんだろうか、
乳首は完全に勃起している。吸われていないほうの乳は揉まれてなまめかしく変形
し続ける。こっちの乳首も尖っている。でもN子は相手が一人だからまだいいほう
だ。下っ端の若者たちは何人かに一人の娘しか割り当てが無い。だからスカートの
中に何本も手が入り、両方の乳を別々に吸われている娘もいる。肛門に指でも入れ
ているのか、ウンコがどうのこうのと言う声も聞こえる。逃げ出そうとしたJ大の彩
夏はスカートを取られ、大また開きにさせられた。性器の様子が数秒見えた。だが
男の顔がすぐにそれを隠してしまった。気がつくと典子も妖しい照明の下に美しい
裸体の全てをさらしていた。マスターは見てみぬフリでどこかへ消えた。
「兄ちゃん、今日はいつまでおってもエエコトないでえ」下っ端の若者に言われ私
も他の客たちとともに店を出た。背後から「イヤアー、イヤアー、アアア……」断
末魔のような叫びが聞こえた。大好きな典子の声に似ていたが振りかえることはで
きなかった。