監禁暴行被害者の場合-5
私の予想通り、2人の警察官は、被害女性に淫らな取り調べを開始した。
「奥さん、普通犯人側は、獲物に逃げられないようにするため、
こんな風に縛り上げるもんだが、こんな縛り方でよかったかな?」
途中から参加した、T警部補が尋ねる。
「私が犯人だったら、手だけじゃなく、身体も縛ると思うね。」
ベテラン刑事が合いの手を入れながら、胸にもロープを回す。
しかも乳房の上下を絞り込むようにして縛り上げる。
「いやぁぁ・・・、やめてぇぇ・・・、おねがいぃ・・・」
被害女性が泣き声で懇願する。
「ここはビデオに無かった部分だから、ちゃんとやらんとな。」
「・・・・・・・」
涼子が警部補の顔を睨む。
どうやら、この警部補さんは、あのビデオのことまでご存じらしい。
こうなったら、可哀相だが、涼子も魔の手から逃れられまい。
1人は後ろから胸を揉み上げ、もう1人はスカートのスリットを掻き分け、
被害女性の下半身を包む、下着に顔を埋めている。
女性は嗚咽を漏らしながら、言いようのない悔し涙を流している。
涙に濡れながら、私に助けを乞う涼子の目を見て私は思わず叫んだ。
「2人ともいい加減にやめて、真面目に次の検証をやりましょうよ。」
私の訴えが功を奏したのか、2人とも凌辱行為を中止した。
「おお、そうだったな。証拠のビデオを再現しなきゃな。」
「奥さん、申し訳ない。あんたが綺麗なもんで、思わず我を忘れてしまったよ。」
2人の獣から解放された涼子は、慌てて服装の乱れを直す。
「さてと、ビデオによると子供を盾に取られて、ストリップをさせられていた
ようですね。どうです。一つ再現してもらえませんか?」
「な・・なにをバカな・・・。そんなこと、出来ませんっ!!
もう、帰ります! そこをどいてっ!!」
涼子は毅然とした態度で、攻勢に出ようとした。
出入り口を塞ぐように立っていた警部補は、素直に道を空ける。
そして出ていこうとする涼子に、K刑事が声をかけた。
「これ以上、協力していただけないようでしたら、仕方がないですね。
こんなやり方はやめて、公式な現場検証で出直しましょうか。」
この言葉を聞いて、涼子の動きが止まった。
「お判りだとは思うが、そうなったら無理にでも公衆の前に晒されます。
例え貴女が拒んでも、裁判所命令で強制執行することも出来るんですよ。」
涼子は頭の中で必死に考える。
公式な現場検証にでもなれば、大勢の警察官に取り囲まれるだろう。
そして私のことが、それだけ多くの人に知られることになる。
そうなれば、どこかを通じて、夫の耳に入るかも知れない。
被害者である涼子は、諦めたかのように項垂れた。
だいたい、強制執行などというのは、被疑者に対して行うものであって、
被害者がその対象になることなんて有り得ない。
実にちゃちな脅しではあるが、素人女にとっては十分な効果を発揮したようであっ
た。
「な・・・なにを、しろと、言うんですか。」
涼子は手を握りしめ、声を震わせながら言った。
「何をって、ただ現場検証に協力していただくだけですよ。
何も取って喰おうと言うんじゃない。終わったら、無事送って差し上げますよ。
」
「奥さんや、儂らは犯行を確認したいだけだから、あんたが素直に従ってくれたら
、
それだけ早く家に帰れるよ。」
犯行の再現など、涼子にはとても耐えられそうに見えないが、
これ以上逆らっても無駄と、悟ったようであった。
「どうやら、協力してくれる気になったようですな。
さあ、それじゃ先程の続きだが、ストリッパーの真似をお願いできますかな?」
こんな男達の前で服を脱ぐなんて・・・。
そんな目つきで睨んだまま、しかし手はブラウスのボタンに伸びていった。
おそらく、これ以上逆らったら、服を引き裂かれると思ったことだろう。
やがて、スカートが外され、パンストも脱ぎ去られた。
そして上下お揃いの、人妻らしいブラジャーとパンティ姿を手で隠した。
「いやー、奥さん。ここまでのご協力、感謝しますよ。」
そう言いながら、先輩刑事は警部補に目で合図する。
合図された側は、涼子の後ろに回って、下着姿を覆っていた手を、後ろに引き絞る
。
「いっやあぁ・・・・」
隠す手を失った涼子は、顔を背けた。
私は露わになった、被害者の下着姿の下腹部を確認した。
無い!! あるべきはずのものが無い。
あの生地の厚さなら、当然見えてもいいはずのものが見えない。
「奥さん、これ以上自分で脱ぐ事なんて、とても出来ないでしょう?
私らもそこまでは強要しない。後はこちらでやりますよ。」
そしてなんと、涼子のブラジャーのホックを外しにかかった。
「いやっ! いやっぁ! やめてぇ!!」
身体を捩って抵抗するが、後ろから両手ごと固められているので、
声で抵抗する程度の事しかできない。
「これは綺麗なオッパイだ。子供がいるとは思えないね。」
確かに、釣鐘型の整った胸をしていた。
そして、最後の砦を守る、薄物に手がかかる。
「さあ、あのビデオの女性が、奥さんかどうか、確かめさせてもらうよ。」
ふざけた理由を付けながら、刑事はパンティを足の付け根まで引き下ろした。
「あああ・・・、やめてぇ・・・・」
やっぱり無い。涼子の股間には、大人の女性ならあるはずの、陰毛がなかった。
「おおー、やっぱり無いか。これで奥さん主演のビデオであることは間違いがない
な。」
そう、2回目のレイプビデオの中には、男達に体を押さえつけられて、
陰毛を剃り落とされるシーンと、無毛になった股間が大写しにされていたのである
。
このシーンの撮影時から、まだそれほど陰毛は生えてきていないようで、
僅かに黒いものが散乱している程度であった。
「これで、ビデオの中の裸は、奥さんの裸であることも確認出来たから、
今度は犯されているのが、本当に奥さんなのかどうか、
じっくり確かめさせてもらうよ。」
いよいよ、メインイベントの開始である。
私は記録用のビデオを、しっかり構えた。
-つづく-