娘のマンションに3泊した折に、近くの銭湯で経験した出来事です。
私が銭湯好きなことを知っている娘が、マンションから徒歩で行ける銭湯を調べてくれていたので、3日続けて娘と4歳の孫と一緒に通いました。
孫にとっては勿論、娘も銭湯を利用するのは初めてとのことです。
こじんまりした昔ながらの銭湯で、初めの2日間はお婆さんが番台に座っていました。
浴槽も浅いのと深いのと二つあるだけですが、私たち以外にお客さんはお年寄りが2~3人と少ないうえに、お湯はとても肌にやさしく、娘も気に入った様子でした。
3日目のことです。
翌朝は私が早立ちなので、それまでよりも1時間早い4時台に出かけました。
女湯の引き戸を開けると、時間帯が違うせいか番台にはお婆さんではなくお爺さんが座っているではありませんか。
娘を振り返ると、ショックのせいか顔が少し引き攣っています。
無理もありません。
私は、普段利用している銭湯の番台がお爺さんなので慣れていますが、娘にとっては初めての経験なのですから。
私も初めて利用したときは「イヤだー」と思ったものですが、通っているうちに意識しなくなり、今ではお風呂上りに素っ裸で番台へ(ドライヤー利用のための)両替に行ったりもします。
洗い場には2人の先客がいましたが、脱衣場は私たちだけでした。
孫の服を脱がせて娘の方を見ると、まだ服を脱ぐ決心がつかない様子でモジモジしています。
「お爺さんだから、気にすることはないよ」と言って私が服を脱ぎ始めると、娘もそれに従いました。
子どもも産んで30歳近くになったというのに、母親が一緒だと心強いようです。
ブラを外した娘の胸を見ると、私が若いときのように大きくてキレイな形をしています。
私の胸は若いときよりもさらに大きいのですが、歳とともに垂れてきました。
閉経以降、乳首の色が小豆色からピンクに変わり、ヘアは急に薄くなって姿見に映すと縦筋が見えるほどです。
娘は脱いだ下着をロッカーに放り込むようにして鍵を閉めると、孫の手を引いて小走りに洗い場に入って行きました。
娘と並んでカランの前に腰掛け、髪を洗っていたときです。
何か人の声が聞こえたような気がしたので洗い場入り口の方に目を遣ると、扉が開いていてお爺さんが立っていました。
お爺さんは私たちの方を見ながら「こんなことさせちゃ困るよ」と言いました。
目を転じると、孫が出入り口に近い所にある清掃用の水道蛇口を捻って、水鉄砲遊びをしているのが見えました。
私は髪をタオルで拭って立ち上がると、前も隠さず孫の所に向かいました。
お爺さんは素っ裸の私を正面から見ています。
その視線は私の胸と下腹部に向けられているようでした。
「〇〇(孫の名前)、そんなことをしちゃダメよ」と言って孫を抱き上げ、抱き上げた孫で前を隠すと、お爺さんに「すみませんでした」と謝りました。
娘の隣に戻ると、娘は「あのお爺さんたら、お母さんをイヤらしい目でジッと見てたよ!」と囁きました。
こんなオバサンのカラダが盾になって、娘が視姦の被害に遭わないで済んだのならよかったと思いました。
子どもがいくつになっても、母親であることに変わりはありませんね(笑)。
「お爺さんが番台にいる間は、脱衣場に上がるのはイヤだね!」と娘が言うので、私は「そのうちお婆さんに交代するだろうから、ゆっくり入っていようよ」と答えました。
湯船にゆっくり浸かりながら番台の様子を窺っていると、予想どおりお婆さんに交代したので、安心して洗い場から出ました。
帰り道、娘は「もう二度と利用したくない!」とポツリ。
せっかく気持ちの良いお風呂だけに、全てが台無しになったようで残念でした。
自宅に戻って主人に事の顛末を話すと、「爺さんにとっては、孫のような△△△(娘の名前)よりは、息子の嫁くらいのお前の方が性欲の対象なんだよ」と言われました。
いつも利用している自宅近くの銭湯でも数年前、浴槽の温度調節のために洗い場に入って来た番台のお爺さんに、素っ裸を正面からジッと見られたことがあります。
先日も「浴槽の水が出っ放しになっている」とか言って、洗い場に入ってきました。
主人が言うとおりだとすれば、それって仕事にかこつけた「職権濫用」ですよね?
番台のお爺さんが素っ裸の私を欲望の対象として見ているのかと想像すると、何だか利用するのが怖くなってしまいました。