職権乱用を受け妻を寝とられたお話をします。
私は中国上海に駐在して2年目の妻帯者です。
家族を連れてきてもいいと会社に言われたので家内と7歳になる娘、3歳の息
子を連れて中国に赴任しました。
中国に関係などまったくなかった私は、急な辞令で準備の間もなく転勤した
ため、言葉など一切出来ない状態で生活を始めました。
家内も同じで、なれない中国の生活に戸惑いながらも、幼稚園のお母さん連
中と徐々に仲良くなりそれなりに生活できるようはなって来ました。
上海の会社には私を含め3人の日本人が働いています。
私の上司にあたる「総経理」は以前、私が関西で働いていた頃の上司で、今
回の異動もその方の推薦だったと聞いています。
総経理は駐在暦3年で中国語もある程度話す事ができます。
私は社内結婚で総経理は家内の元直属の上司でもあるのです。
ですからこちらに来た当初は親身になって助けてくれていました。
私も仕事に慣れ始めてきたある日の事、私は3泊4日で広州という中国の都市
に出張に行かなければならなくなりました。
初めて1人で出張する事になった私は緊張していたのかパスポートを家に忘れ
てしまいました。
中国では国内の飛行機でもパスポートが無ければチェックインする事ができ
ませんし、ホテルに泊まる事もできません。
幸い気がついたのがフライト時間の2時間前だったのでタクシーで急いで戻れ
ば間に合う時間でした。
慌てて家に帰ると家の扉の前に男ものの靴が一足ありました。
「?」誰のだろうかと一瞬考えましたが、ふと家内が「水の流れが悪い。ど
こに言えばいいのか?」と今朝もらしていた事を思い出しました。
私は「不動産業者に電話して管理会社から修理業者を派遣してもらったらい
いよ」と言ったのを思い出し、不動産業者か修理の作業員が来ているのだと
思いました。
しかし、それにしてはいい靴です。綺麗に磨かれたブランド物の靴。
私の知っている不動産業者や作業員は安物の靴しか履いていない事を思い出
し更に「ん?誰だ?」と不思議に思いました。
ドアのノブを回すと鍵は掛かっていません。
家に入るとなにやら声が聞こえてきました。
それは耳を澄まさなくても良く聞こえ、そして聞きなれた声でした。
「どう?いいでしょ。私も気持ちいいよ」
そしてもう一つの声は
「ん・・・ あっ・・ ん・・あぁ・・」
そうです。総経理と家内の声でした。
その声はキッチンのほうから聞こえてきました。
私の体中の血が沸騰したかのように心臓が激しく動き出しました。
まさか、 家内と 総経理が??
長くなったので続きはまた書きます。