今から6年も前、サービス業にいたときのこと。
私が長期入院から復職すると、さすがに立ち仕事は無理ということもあり、会社の
T社長の口利きで、別の会社に出向に行くことになりました。
相手先のN社長はT社長と懇意で二つ返事で引き受けてくれましたが、多少の取引
があった会社だったことと、N社長はT社長と親しかったこともあり、私も結構緊
張して仕事に望みました。
私が行ったのは、N社長が持つ会社の中でも一番小さな事務所でスタッフも3人し
かおらず、N社長は私を気遣って毎日のように顔を出してくれました。
毎日。午前中に私を本社に連れて行くといって車に乗せ、そのまま近くの美味しい
店に連れて行ってくれて食事をご馳走してくれたり、身の回りの簡単なものを買っ
ていただいたり。
入院前からN社長を知っていた私は、人当たりが良い親切な人だ、ぐらいにしか思
っていませんでした。
出向して数ヶ月。
私以外の二人が所用で出かけていたときに、N社長が事務所を訪れました。
「社長、いまお茶を入れますね」
給湯室にたった私を社長が後ろから抱きついてきて、胸を揉むんです。
びっくりして振り返ろうとした私はその場で押し倒されました。
N社長はどちらかというと小柄なタイプだったので油断していました。中年のおじ
さんのどこにこんな力があるんだっていう感じで。私の両手は頭上でN社長の片手
に押さえつけられ、ベストごとブラウスはたくし上げられ、暴れる私を上手に組み
伏せたままN社長がブラのホックをはずしました。
「やめてください!」
必死の抵抗もむなしく、N社長は「ずっと気に入っていたんだよ」といいながら私
の乳首を舐め、胸を揉み始めました。
騒ぎ始めた私の口をふさぐようにキスをしてくると、唾液を流し込まれました。そ
んなの飲みたくないと頭を横に振ると私の胸を強く握られ、痛みで唸ったときに舌
で唾液を喉に押し込まれました。
悔し涙を流す私に、口が嫌なら胸をツバで汚してやると胸をべちゃべちゃ舐められ
ました。騒ぐ私の口には、さっきまで手にしていた食器用の布巾を押し込んで。
おっぱい大きいからいくら舐めてもツバが足りないと言われ、悔しくていっそう暴
れていたら、いいのかな、私を怒らすとT社長が困るかもしれないよ?といわ
れ…。
T社長を尊敬していた私は、そこで体がこわばってしまいました。
抵抗しなくなったのをいいことに、N社長は私のストッキングを引き裂いてショー
ツをずらし、指を入れてぐちゅぐちゅとかき回してきました。
ここで抵抗しちゃだめだ、もともとの会社のみんなに、T社長に迷惑がかか
る・・・と必死で耐えていると、事務所の外から車の音が。
他のスタッフが帰ってきたんです。私は最後までされることなく、スタッフと入れ
違いでN社長はあわてて帰って行きました。
私は他のスタッフにこのことを話し、N社長がいるいないにかかわらず、私を絶対
に事務所に一人にしないよう、残りのスタッフが常に気をつけてくれました。
そんなことがあってしばらくして、スタッフの人に促されたこともあり、私は数ヶ
月ぶりにもともといた会社の事務所に行きました。
T社長に会うと、「N社長から、るかさんは優秀だからうちの会社に引き抜きたい
って打診があったぞ」といわれ、ガタガタ震えながら私はことの顛末をT社長に報
告しました。
「会社のことや俺のことを考える前に、2~3発殴って自分の身を守ってよかった
んだ。この馬鹿」とT社長は私の頭を撫でながら何度も怒鳴りました。無事でよか
ったと。
引き抜きの話はなくなり、1週間後には私はもともといた会社に戻りました。立ち
仕事ができない私は事務員として働くことになりました。
そのことがショックで2年ほど男性恐怖症になりました。今考えてもぞっとしま
す。あのとき、もし他のスタッフが帰ってこなかったら…