波の飛沫が北風に運ばれて、時々霧雨のように降ってくる旅館に着きまし
た。迎えの仲居に荷物を持たせ、フロントで記帳して、3室ある特別室の中
で、唯一ベッドのある2階の南端にある部屋へ向かいました。この部屋を撰
んだのは、和室だと食事のあとまで、布団がないのです。ここの旅館は、別
の部屋から寝具を運んでくるのです。とても食事まで待てません。仲居さん
に案内されて、部屋は床から天井までガラス張り、しかも角の2面が全てガ
ラス、冬の太平洋が、目の前です。海がすぐ近くなので、2階から見ると地
上が見えず、海の上にいるような錯覚に陥ります。
何も言わずガラス越しの太平洋を見ている彼女に、仲居さんが今日はちょっ
と海が荒れてます。でも今夜は月がよく見られますよ・・・・すぐにお茶を
お持ちします。・・・部屋を出て行きました。やっと二人になれたのです。
私は彼女を抱き寄せ、ベッドに押し倒しました。キャー・・と小さな声が。
スカートをめくり、オレンジの三角ゾーンの、真っ赤な薔薇にむしゃぶりつ
きました。・・駄目人が来ます、ちょっと待って・・。ちょっとだけ、少し
だけ・・何と言ういい香りなんでしょう。彼女自身の匂いと、コロンの香り
がミックスされているのだろうが、こんなに香りに感じた事はありませんで
した。そしてうす布越しの、彼女のあの部分の適度のやわらかさ、恥毛の触
感、布越なのに、なんでこんなに感じるの、もう爆発しそうです。どうなっ
てもいいと思うくらいです。・・ねー駄目よー、仲居さんが来るから・・彼
女の手が、私の頭を叩くのです。その手の叩かれることの心地よさ。Mという
のはこういう事なのかなと、そのとき思いました。彼女にされるなら、Mでも
なんでもなっていいとそう思いました。・・ねーあとで、人がくるからーお
願いー・・もう少しだけ・・もうちょっとだけ・・・ピンポーン。チャイム
の音・・・・