もう随分昔のことなんですが、思い出したので書きます。
当時中学生だった僕はアメーバピグというアバターゲームに熱中してた。
当時うちのインターネットは定額じゃなくて
使いすぎると通信が遅くなるプランだったので
仲の良い友達の家で自分のアカウントでやらせてもらってた。
友達はテレビゲーム、自分はパソコンみたいな。
で、毎日ログインしてるとよく話す人もできるわけで1人の女の子と
よく会話してた。学校のこと、部活のこと、テストのこと。
いつしか好きになってたと思う。でも遠距離だった。
クリスマスも近付いたある日、寂しい会いたいって話になって
僕は見栄を張って会えるよって言った。
当時お年玉とかで貯めていたお金をはたいて航空券を買った。
ビジネスホテルも取った。3泊4日。
会う数日前。化粧し始めたとか、会ってイメージと違ったらどうする?
って話をよく聞かれた。僕は会う前で不安になっているのかなと
思いながらそれでも好きだと思うとか答えてた。当時同じ学年で化粧してる子は
クラスの不良ぐらいだったからちょっとおしゃれに興味ある意識高い子だと思って気にしなかった。
そしたらはじめて写真を送ってくれた。首筋だったかな。
白い肌で僕は待ちきれなくなった。
思えばここで引き返しておけばよい思い出で終わったのだと思う
親には仲の良い友達と旅行行くといって冬休みを利用して会いに行った。
飛行機で。
待ち合わせ場所の空港で彼女の服装の情報を頼りに探すも
一向に見当たらない。
その時、赤いスカートに黒い網タイツの1人の女性が目に入った。
でもどうみても同い年ではなさそうだった。もう1度彼女にメールした。
そしたら目の前にいるよって。
40はゆうに超えるであろうその女性、しかもぽっちゃりどころじゃないおデブ。
さらに中学生男子でもわかるピエロのようなメイクに僕は愕然とした。
その後のことはもう覚えていない。
たぶん言われるがままどこか観光したと思う。
そして恐怖はここからだった。
予約したホテルに2人でチェックイン。僕は慣れない旅行の疲れもあり、
早々に寝ようと思った、いやむしろ現実を忘れたかった。
その時だった壁際を向いて寝ていたところ股間にもぞもぞ感触を感じた。
そのあとはされるがまま。恐怖だった。
そして口で無理やり立たされた後、騎乗位になった。
恐怖で固まる僕をよそにあんあん声が聞こえた。鳥肌がたった。
僕は予約してたホテルを出て帰る方法を必死に頭の中で模索していた。
しばらくした後、血生臭い匂いが鼻をついた。
彼女が”あっ”といって電気を付けるとベッドに血溜まりが広がっていた。
生理の知識はあったもののこのタイミングと恐怖でトラウマになった。
翌日、僕は朝早く起きてホテルを飛び出し、
空港で飛行機を振り替えて貰った。
帰りの飛行機でもう2度と会うことはないと彼女の連絡先を消した。
それから数年間、盛り時期の友達のエロ話を耳にしてもトラウマが蘇るだけで
めでたいやつだと冷めた気持ちで聞いていた。
今になってはトラウマも乗り越えられたが、
太った女性と肉体の生生しさに対しての恐怖心は今も消えない。
下着とか布越しでないと無理になった。
あの時、僕がもし訴えていたら彼女はきっと捕まっていただろうなと
10年以上経ってから気付いたけど。
それが僕の苦い初体験の思い出。
作り話も多い中、
誰も知らない事実を書くことになんか意味があるのかなと思って書いてみた。
そんな感じです。ありがとうございました。