夏ごろに体験談を投稿していたのですが、途中で更新が止まってしまっていました。楽しみにされていた方、ごめんなさい。
何人かの方からは感想も頂き、ありがとうございました。
冬休みを利用して続きを書いたので、新しいスレッドで改めて投稿させてもらいます。
初めから読みたい方は8/24の元の投稿と返信欄をご覧ください。
これが5つめです。
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体が震えるなんて人生で初めての経験で、自分の体なのにまったく自由にならない。恐怖と興奮と緊張がないまぜになったものが体と意識の半分くらいを支配していて、どうやら末端まで酸素が行き渡っていないようでもあった。足に力が入らず、片手で手すりを掴んでやっとその場に立っている。ガクガク震えるなんて漫画の世界の事だっと思っていた。でも、インフルエンザで高熱を出した時や便をもよおして我慢している時とは別次元の大きな振れ幅で足が上下している。震えてのせいで今にもかかとが音を立てそうになっている。
恐怖にはたぶんいくつか理由があって、ひとつは彼女がヤクザの美人局か何かで、そのうち怖い人が出てきて言いがかりをつけられるのではないか、という恐怖。ふたつには、こんなことをしているのが周囲にバレてしまって痴漢として突き出され、人生終わってしまうのではないかという恐怖。そして三つ目としては、このまま彼女に手込めにされ童貞を奪われ、それだけでは飽き足らず、誘惑されたり脅迫されたりを繰り返しながら奴隷として搾り取られ(なんなら病気も一緒についてきて)、もう正常な精神には戻れないトラウマを抱えるのではないかという恐怖。
それら以上に恐ろしかったのは、もうそんな闇の世界に片足を突っ込んでいるのに、自分ではその行為を止められないことだった。周囲に気付かれるかもしれない事を考えれば長く留まるほど危険なことは頭では分かっているのに、体が言うことを聞かない。下腹部は柔らかな肉体に包まれれて一体となり、そこで生じた熱が全身の神経を麻痺させている。
彼女の奥底にどっぷり浸った体はその場から一歩も引きさがろうとせず、むしろもっと強い圧を彼女に届けようとしている。冷静になろうとして視線を上げると、彼女が童貞の自分のイチモツを誘い込んで静かに味わっている横顔が目に入ってくる。その姿は掛け値なしにエロく、興奮がすべての理性を引き裂いて吹き飛ばそうとしていた。