高校2年の夏休みの夜、親友の彼女に呼び出された。
親友と別れたと言われ、若かった私は「その意味」もわからず
「ふーん」とだけ返した。
その子はスクーターに乗ってきたのですが
「先輩に貸したままのスクーターがあって、これから取りに行きたい」のだそう。
「暇だしいっか」と二つ返事で返し、
スクーター二人乗りで、なぜか私が後ろに…
10分程走ると彼女は顔を少しだけ後ろに向け
「…行こうぜ…」「え!全然聞こえない!何?」
「ホテル行こう!って言ったの!」「……。」
今ならそれこそ二つ返事で返すが
ウブだった私は、「いやいやいやいや」と
訳の分からない返しを…。
寂しいのかな?と思い、とりあえず話だけでも聞いてあげようと思い、ホテルに向かい2人で部屋に入った。
実はその彼女は、やばい筋の方とも交流のある子
「ビール飲もうぜ」と言われ、瓶ビールを買い、グラス2つを用意した。トイレに行きたかったので、トイレで用を足し、戻ると彼女は既に1杯目を空けていた。
私も遅れないように、精一杯大人ぶり
1杯目のビールを一気飲みした
「○○と何かあったの?」と聞いても彼女は答えない
休み中、遊びすぎてほぼ毎日が徹夜だったせいか…
眠くなってきてしまい…横になることに
お風呂にも入らず、汚れたままの体にくっついてくる彼女
肝心な時に言葉にならないのは
経験が無いからなのか…
彼女の顔が急に私の上にくる
強引にキスされ、耳元で…
「睡眠薬って気づいてる?」
「まじか…」
あの時のそのあと、何が起きたか詳細は全くわからない
彼女ともそれ以来会っていない
確実に言えるのは、私が彼女に間違いなく犯されたという真実
朝起きると、身体中に無数のキスマークが付いていた。
昨日まで童貞で、女性を知らなかったはずの「それ」も
前日までには感じたことの無いねっとりとした湿り気を帯び
一人前に疲れた素ぶりを私に見せている
自分のあそこにまとわりついた、女の匂いを発する液体は
口の中で、今まで味わった事の無い酸味のある味と同じ匂いがする。
「帰ろうよ」「うん」
スクーターにまたがり無言で私の家に向かう
昨夜と違うのは「私が前に乗り運転している」ということ