中2の春。学級委員に選ばれた。自分で書くのも変だが成績はよかった。
ただ、気が小さく、クラスをまとめる自信はなかった。と、言うのも、クラスの女子に番長格の女子がいたからだ。
噂では、父親が暴力団員だという。何時の5人で学校中をのし歩いていた。クラス担任も手を焼いていた。
その日は学級代表委員会があって、6クラス12名の委員が年度計画を立て、帰りが遅くなった。
薄暗くなった道を、町の集会所にさしかかったとき、クラスの女子に呼び止められた。一緒に帰ろうとと言う。
その女子は例の仲間だったので不安がよぎった。「家に寄っていかない?」「遅くなるから」「少し勉強を教えてもらいたいの」
迂闊にも彼女の家に行ってしまった。そこに待ち受けていたのは番長格を含む4人。「よく来たなあ」…
「勉強を教えて欲しいと言うから」と、それを言うのがやっとだった。その家には他に誰もいなかった。
「別の勉強を、今日はこっちが教えてやらあ」「いい勉強だよ。お坊ちゃま。とおちゃんとかあちゃんがよく知ってるけどね」
「女子の前でも、遠慮しないで脱いでいいんだよ。脱がせてやろうか?」…