ふと気づくと手術台のような上で大の字に拘束されている
メスを持った数人が私を見下ろしている
何故か私が起きていることには気づかないみたい
麻酔を打っているからなのか 眠っているのか気絶しているのか
それが前提のようで
ゴム手袋をした手で おなかを触られる
もう一人が おへその下を指で押してきた
声は何も聞こえないのに 何故か私は
今から自分の子宮が切り刻まれるんだ と分かっている
冷たいメスがおへその下に当たるのが分かる
次の瞬間 おなかの奥が割かれる痛みが走る
私は思わず悲鳴を上げて仰け反るけど 余計におなかの奥にメスが入ってしまう
子宮が熱い
あの日、押さえつけられて
おへその下を触られて 怖い事を執拗に言われたこと
泣き疲れた後に おなかの奥底まで無理やり割かれた痛み
痛みの上に おなかの中に何かが注がれたのが はっきり分かって
悲鳴を上げた あの感覚
何かがあの時に重なっているようで
自分が壊れたのが分かった瞬間に目が覚める
眠れないし 寝てもこんなのばかり 苦しい